セブンの「エリックサウス監修ビリヤニ」と「稲田シェフ監修シュクメルリ」が衝撃的な美味さだった件

12月3日（火）、セブン-イレブンで「エリックサウス監修ビリヤニ」と「稲田シェフ監修 シュクメルリ」が発売された。ビリヤニに関しては2024年はこれで3回目の登場、シュクメルリは初登場だ。

まずはビリヤニについて、前回2024年9月発売分と比較しながら特徴をまとめよう。

今回のカレーは「バターチキン」と「キーマカレー」の2種。バターチキンは2023年7月発売時以来の再登場となった。当然、ライスはバスマティライスが採用されている。2種のカレーとバスマティライスの組み合わせがもはや定番のようになった。アチャール（玉ねぎのピクルス）などの付け合せはなし。

本来ビリヤニは「炊き込みご飯」の一種だが、今回も2種類のカレーをバスマティライスにかけて食べるスタイル。

では食べよう。

バターチキンはマイルドな甘さ、キーマカレーのほうはややピリ辛といった程度。前回9月のスパイスカレーは辛味とスパイスの風味がガツンと来たが、今回のキーマカレーはそれよりも落ち着きがあるが、それでもエリックサウスのカレーならではのスパイスの風味がしっかり感じられた。

満足度の高いカレーが食べたい時、コンビニですぐに供給されているというありがたさを噛み締めた。恐らく来年以降も登場するであろう「エリックサウス監修ビリヤニ」、どんなものが出てくるのか楽しみだ。

稲田シェフが考えたシュクメルリの味

次は「稲田シェフ監修 シュクメルリ」。シュクメルリといえばジョージアの郷土料理のひとつ。松屋がニンニク風味のホワイトソースとチーズに、鶏もも肉やさつまいもを入れて煮込んだ「シュクメルリ」を期間限定メニューとして発売したことでその名を知った人もいるだろう。

松屋が行った2024年1月の「第3回復刻メニュー総選挙」ではシュクメルリが堂々1位を獲得し、2024年2月に復刻メニューとして登場したほどの人気を獲得している。

ただし松屋のそれは、実際にジョージアで食べられている本来の「シュクメルリ」とは別物という指摘もX上で見受けられる。だとすれば、これらは日本におけるオリジナルのシュクメルリだが、エリックサウス総料理長である稲田シェフが監修した品が出るとあっては、兎にも角にもビリヤニと一緒に買うしかなかった。

あたためが完了したシュクメルリをパッケージを開けるとすぐさま、ニンニクの香りが広がった。ライスはターメリックで色づいたバスマティライスが使われており、ほんのりバターの風味も感じる。シュクメルリに合わせるなら普通の白米かパンのどちらかと思っていたが、そんな概念はこの時点で打ち砕かれた。

具はチキンのみ。ただし「今、塩コショウしてフライパンで焼いてきました」というようなチキンだ。

ソースが載ったシートをゆっくりはずして、さっそく食べてみるとする。

おお、ニンニクの香りに加えてスパイシーな味わい。これはだいぶご飯が進んでしまう。

材料を確認すると、フェネグリーク、クミン、コリアンダーが使われている。これらのスパイスがこのシュクメルリの味を作り上げているようだ。そしてニンニクの効果なのか、食べているうちに身体も温まってきた気がする。

松屋のシュクメルリとはまた違う個性のシュクメルリが爆誕してしまった。駐日ジョージア大使のレジャバ氏もすでに食べている模様だ。この味をなんと評するのだろうか…。

ジョージアに想いを馳せて。 皆さんも食べたらご感想をお願いします。 https://t.co/Veb9jQWGvc

— ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使 (@TeimurazLezhava) 2024年12月3日

このシュクメルリが期間限定品だと思うと切ない。企業秘密とは承知しているが、切実にレシピを知りたくなってしまった。

文：トゥギャッターオリジナル記事編集部 紫蘇 編集：Togetterオリジナル編集部