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「35歳の専業主婦である私が、体重100kgから‐23kgの減量に成功。早発性認知症の母親を亡くしたことが健康に向き合うきっかけに」

  • 2024.12.21

私の名前はジェシー・ダンビル(@fit4jessie)、35歳。ジョージア州アトランタ在住の専業主婦。母の健康が悪化していく姿を目の当たりにし、自分の健康を最優先に考え、栄養と運動に本気で向き合うことを決意した。まずは食生活を改善するために減量プログラム「WeightWatchers」を始め、ウォーキングからランニング、そしてウェイトトレーニングへとステップアップ。結果、約23kgの減量に成功し、健康状態はもちろん、心のあり方そのものがポジティブに変わった。今回はこの内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

 

大人になってから、私はずっと太っていた。健康や栄養に気を遣う家庭で育ったわけでもなかったので、大学に進学するとすぐに体重が増え始め、それが30代まで続いた。自分の健康や体重を長期的に考えるとはどういうことなのか、理解したこともなかった。常にサバイバルモード生きてきたので、目先の満足感だけが自分を支える手段だった。その結果、体重に関しては暗く険しい道を歩むことになった。

安定して食糧を得られない家庭で幼少期を過ごした私は、「次はいつ温かいご飯が食べられるかわからない」という不安から、目の前にあるものは何でも食べる習慣が身についていた。その切迫感は大人になっても消えず、それが異常だと気づくこともなかった。食生活や運動の選択がもたらす長期的な影響なんて考えたことがなく、体重を管理しようと試みたこともなかった。私の脳は常に「今、必要なものや欲しいものを手に入れる」ということだけに集中していて、それがいつ奪われるかわからないという恐怖心もあった。今までで一番体重が増えたのは、28歳で第一子を出産したときで、220lb(約100kg)に達した。

2019年10月、長年苦しんでいたアルコール依存症からようやく抜け出すことができ、依存症を抱えていた頃にはなかった明晰な思考を取り戻せた。そして、2020年4月に母をコロナで亡くした。母は40代後半から発症した珍しい早発性認知症と闘い続けていた。

母が亡くなり、自分の健康を守るために積極的な行動を取る必要があると気づいた。同じ病気に苦しむ未来を回避するために

健康的な食事や運動を実践していた家族は誰一人いなかったので、母が亡くなったその日に、私は同じパターンを次の世代に継承しないと覚悟を決めた。私は息子に、母親が自分を愛し、大切にする姿を見せたいと思った。私が幼少期に見ることのできなかった、そんな生き方を。

母を失ったことは、私の人生でもっともつらいことでもあり、奇跡を感じる出来事でもあった。長い間、私は母が認知症で苦しむ姿を傍で見てきた。その苦しみから母がようやく解放されたとき、私の中で突然ある考えがひらめいた。自分の子どもたちのために、健康的な人生を長く幸せに送れるように、自分の習慣や生き方を変えていこうと心に決めた。子供たちのために、自分ができる限り健康でいられるように、全力を尽くそうと誓った。

減量プログラムの「ウェイトウォッチャーズ」に参加を決意。試したことがある人はみんな成功していたから

プログラムはシンプルで直感的だった。栄養価の高い食べ物をできるだけ多く摂り、たまに栄養価の低いものも少し取り入れる。タンパク質をたくさん摂ることで満腹感が持続し、以前よりも大幅に間食が減った。この食べ方を私が気に入っている理由は、とてもシンプルで、おなかが空くことがないから。

そして、まずは2週間食べたものをすべて記録し、自分がどれだけ摂取しているのかを正確に把握するようにした。このステップが、私はかなり重要だと思っている。多くの人が、実際に1日の中でどれくらいの量を摂取しているのかをわかっていないから。その後、WW向けのレシピブログをサーチし、自分が楽しめて繰り返し作れそうなレシピをブックマークしていった。

毎週日曜日にその週の作り置きをまとめて準備し、効率化のために食事内容をあらかじめスマホに記録しておくようにした。このひと工夫で時間を大幅に節約でき、ダイエットを順調に進めていくうえでも役に立った。

1日の食事内容の一例

朝食: スプーン一杯のプロテインパウダーと冷凍ベリーをプレーンの無脂肪ギリシャヨーグルトにトッピングしたもの

昼食: サラダ菜の上にバーベキューチキンサラダとスライスしたピーマン、スパイシーなフムスを添えたもの

スナック: スパイシーツナをのせたクラッカー、ターキージャーキー、またはピーナッツバターパウダーとアーモンドミルクを混ぜて作るプロテインシェイク。

夕食: デリチキンと無脂肪チーズで作ったピーマンの肉詰め。付け合わせにはバルサミコドレッシングをかけたベビーほうれん草をたっぷり。

デザート: ダークチョコチップ、フライドアップル、 ピーナッツバターをトッピングしたオートミール

すぐにウォーキングを毎日始めた

レスリー・サンソーネの「Walk at Home」をYouTube動画で見ながら、最初はゆっくりウォーキングを始めた。そこから徐々に、屋外で3マイル(約4.8km)を歩けるように体を慣らしていった。数カ月後には、スマホでガイド付きのランニングを始め、その約1ヶ月後にはウェイトリフティングに挑戦。今では、LululemonのMIRROR(アプリと連動した鏡型のデバイスを使用したフィットネスクラス)を使って筋力トレーニングに重点を置き、週に3回トレーニングを行っている。ランニングは週に2回、そして毎日7,500歩を目指している。

ウォーキングとウェイトトレーニングを始めたことで、私の体は強くなり、かなり引き締まった。以前は「自分には無理」と思っていた理想の姿へと変わり、これが私をフィットネスに夢中にさせた理由でもある。ただ体重を減らすために運動しているわけではない。運動することでエネルギーが湧き、健康を維持するうえで欠かせないから。そして何より、体を動かすことで「より良い、より幸せな自分」になれる。立ち止まらず、前進している私を実感できる。以前の自分では考えられなかったような方法で困難を乗り越え、前に進む力が私にはあることを教えてくれた。

減量を成功に導いた3つの変化

1.自分の体はすでに健康だと思うことにした

初日から、私は健康で健康的な体型になるのだと自分に言い聞かせ、体重が200lb(約90kg)だったときから健康的な人が選択するような行動を取るようにした。容姿を磨くために体重を減らすことに焦点を当てるのではなく、フィットネスと健康を自分のアイデンティティの中心に据えることに決めた。

2.目標を健康に関連したものにした

特定の体重を目指すことにはこだわらなかった。WWのポイント制限内で食事をし、ウォーキングと水分補給を続けることで、私は体にとって正しいことをしていると毎日自分に言い聞かせていた。この習慣すべてを、加齢に伴う病気を防ぐための「日々の薬」のようなものだと捉えた。この目標にはゴールがなく、常に変化し続けるからこそ、私は一貫して続けることができている。

3.毎日1日単位で取り組んでいる

禁酒と同じように、食べたものを記録し、運動し、水を飲むことに集中するのは、1日だけ。「1年や1カ月ダイエットする」なんて私にはできないけれど、1日だけなら絶対にコミットできる。毎日目を覚まし、「今日だけに集中する」ことを自分にコミットするようにした。

今のところ、9カ月かけて50lb(約23kg)減量した

その後、1年半以上その体重を維持している。減量は単に体重を減らすことだけではない。毎日自分との約束を守り、害となる習慣をより良い習慣に変え、それを継続できることを自分に証明することで、「自分を信頼する」ということが学べるようになっていった。

今の私は、「高タンパク質の朝食を食べる」という約束を守れることがわかっている。水を数杯飲み、青空の下でウォーキングをするという約束も、きちんと守れている。お酒で眠ることももうない。私がかつて他人に求めていた「自分を守ってくれる存在」や「難しいことを代わりにやってくれる能力」は、すべて自分の中に備わっていることを学んだ。今の私は、それを自分で実行できる。小さくなったジーンズのサイズは、あくまでもただのおまけに過ぎない。

※この記事はアメリカ版ウィメンズヘルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。

Text: Jessie Danville and as told to Emily Shiffer

Translation: Yukie Kawabata

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