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グルマン温故知新:学芸大学〈干支屋〉学芸大学の高架下で気を吐く、硬派な酒場

  • 2024.12.19
おばんざい盛

干支屋(学芸大学)

学芸大学の高架下で気を吐く、硬派な酒場

流麗な筆致の料理名がびっしりと並ぶお品書きは圧巻。その数、常時100種超。しかも10日に1度は約1割が入れ替わる。

おばんざい盛
10種類以上ある中から、その日おすすめの5〜7種が一堂に。写真は、右上から時計回りに、「蒸鶏6種キノコおひたし」「れんこんごぼう柚子きんぴら」「昆布だし塩落花生」「半田ふしめんマカロニ風サラダ」「黄にら切干大根」「蛸セロリ鳴門わかめ酢漬」「秋刀魚冬瓜梅煮」。528円(1名分)。
京九条ねぎすだちパッチョ
修業先の〈名西酒蔵〉の名物を継承。たっぷりの九条ネギにスダチとポン酢、味つけした大根とタマネギを添え、太白ゴマ油をかけて仕上げる。魚介は日によって替わるが、この日はカツオ、水ダコ、キンメダイ。1,408円。
蟹とびとろたく巻
古巣の〈ひとひら〉で人気の「おつまみとろたく巻」を、バージョンアップ。蟹のほぐし身ととびっこをたっぷりと盛っている。ウニを足せば、さらに豪勢!つまみにも締めにもなる一品。1,408円+うにのせ1,100円。

店主の広瀬羊石(ようすけ)さんは、酒場通いが高じて、自分の好きな店で経験を積んだ。徳島料理が評判の三軒茶屋〈名西(みょうざい)酒蔵〉を皮切りに、その師匠筋に当たる赤坂の名居酒屋〈まるしげ夢葉家〉へ。さらに、学芸大学の人気店〈ひとひら〉の店主に見込まれて6年半在籍。店長を務めた。

勝手知ったる街での独立。「刺し身・おばんざい・天ぷら」を三本柱に据える〈ひとひら〉のスタイルを踏襲しつつ、野菜料理や締めも充実させ、オリジナリティを発揮。おばんざいに使う切り干し大根や、ひそかに人気の「ソルティスパイシートマト割」のセロリソルトなども自家製と、細部まで手をかける。

酒の充実ぶりも料理同様。焼酎・日本酒とも味の方向性を幅広く揃え、それぞれ20種以上の銘柄が。いやはや、食いしん坊&飲ん兵衛泣かせの新星だ。

干支屋の店主広瀬さん
「学芸大学の酒場の客層が好き」という広瀬さん。
干支屋の店内
カウンターは、厨房を囲むコの字形。店の奥には酒瓶がずらりと。

Information

干支屋

〈えとや〉

住所:東京都目黒区鷹番2-21-19 学大横丁A4
TEL:03-4500-0705
営:17時〜23時LO(土・日・祝12時〜)
休:不定休

東急東横線学芸大学駅から徒歩2分。2024年7月6日オープン。一人客にはハーフサイズを提案してくれるなど、かゆいところに手が届く。また、筋金入りの居酒屋だが広瀬さん自身が「甘いものをつまみながら焼酎を飲むのが好きだから」と、甘味類にも力を入れる。人気の一品が「焼酎いちじくレーズンバター」628円。お通し代330円。

ビール638円、日本酒(半合)418円〜、焼酎(半合)418円〜。刺し身680円〜、おばんざい380円〜、天ぷら80円〜、魚介の一品480円〜。カウンター14席、テーブル2卓8席。

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