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【漫画】もっともっと減らさなければ…”産後ダイエット”で心も身体もボロボロになってしまった体験談に「まさに今の私」と共感の声

  • 2024.12.4
産後ダイエットに失敗したら死にたくなった話... 画像提供/いしかわひろこさん
産後ダイエットに失敗したら死にたくなった話... 画像提供/いしかわひろこさん

【漫画】産後ダイエットは6か月が勝負?…根拠のない噂によって追い込まれていく女性の姿に「思い出して泣いた」「私も落ち込んだ」と反響

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、「まさに今の私」と共感の声が多数寄せられている人気エッセイ漫画「産後ダイエットに失敗したら死にたくなった話」をピックアップ。

作者のさんいしかわひろこが10月1日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには合わせて5900以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事ではいしかわひろこさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。

産後ダイエットの先にあったのは…

「産後ダイエットに失敗したら死にたくなった話」より 画像提供/いしかわひろこさん
「産後ダイエットに失敗したら死にたくなった話」より 画像提供/いしかわひろこさん

いしかわひろこさんは出産して3か月たった頃、写真に映るムッチりした自分に驚愕。SNSやネットで「産後ダイエットは6か月が勝負」と書かれているのを見たいしかわさんは本気でダイエットを始めた。

運動や食事制限を続けると徐々に成果は現れ、体重は妊娠前まで落とすことに成功。しかし、産後ダイエットの果てにあったのは「力の入らない身体」「まわらない頭」「食べることへの恐怖」だった。

ご飯を頬張りながら涙が出てきたとき、「自分はなにかまちがえていたんだ」と気づいたいしかわさんは「自分をちゃんと受け入れよう」と決意する…。

作者・いしかわひろこさんが実際に体験した産後ダイエットを元に描かれている本作。読者からは「私かと思って泣いた」「過度なダイエットは良くないよね」「私も明日から晩ごはん食べよう」「胸がギュッとなった」など多くのコメントが寄せられている。

「私のような苦しい思いをしないでほしい…」作者・いしかわひろこさんが語る創作秘話

「産後ダイエットに失敗したら死にたくなった話」より 画像提供/いしかわひろこさん
「産後ダイエットに失敗したら死にたくなった話」より 画像提供/いしかわひろこさん

――「産後ダイエットに失敗したら死にたくなった話」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

これは、私が実際に体験したことを元に描いたお話です。普段はゆるトレのマンガを中心に描いているのですが、そもそもゆるトレを始めるきっかけになったのが産後ダイエットの失敗だったんです。

この経験は自分にとって苦い記憶ではあるけれど、同じような経験を持つ人や産後の自分の体に悩む人がこの話を通して少しでもラクになれたら。そして、私のような苦しい思いをしないでほしいという願いから、この話をかたちにして残すことにしました。

――出産やダイエット経験のある方々から共感の声が多数寄せられていますが、本作を描くうえでこだわった点があればお教えください。

今回特に意識したのは、「痩せたい」の奥にある、しがらみに気づいていく過程の描写です。ダイエットを経験したことがある方なら分かる方も多いと思うのですが、自分の体をコントロールしようとしすぎると、いつの間にかたくさんの「◯◯しなければいけない」や「◯◯してはいけない」に囲まれることになってしまうんですよね。

自分でも気づかないうちにがんじがらめになっている、その事になかなか気がつくことができない。そのしがらみに目を向けて、一つずつ手放す作業をできるだけていねいに描くことを心がけました。

――本作の中で特に思い入れのあるシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

体重を測ることをやめるために体重計を隠す話があるのですが、その中にある「私が体重何kgかなんて、私以外の誰も知らないことなんだよな」というセリフはとても印象に残っています。

自分が恐れているものやコンプレックスに感じているものって、意外と人からは全然見えなかったりするんですよね。それに気がついた時、ずいぶん楽になったのを覚えています。人が相手を見るときって、表情だったり声音だったり、もっと印象的な部分を見ているような気がします。そういう部分にその人の生き方や本質が滲み出るのかもしれませんね。

――これから出産を控えている方々に向けて、本作を通して伝えたいメッセージがあればお教えください。

子どもを産み、育てるって本当にすごいことです。生活や心、体…いろんなものが変化してしまうけれど、今日を生きてのりきることができること。それだけで最高に素晴らしいです。本当にお疲れさまです。

産後は6ヵ月や1年だけのことじゃありません。その後もずっと産後です。どうか焦らないで、自分の心と体を信じて大切にしてください。

――今後の展望や目標をお教えください。

産後ダイエットのマンガを描き、書籍「疲れた体と心をリセット!限界ズボラゆるトレ大全」では産後の体をケアするゆるトレも描くことができました。運動も自分の体も好きになれなかった自分が、体を動かすことを少しずつ楽しみはじめているのを感じています。

運動嫌いでも、筋力が人より少なくても、少しずつ成長できる。体を動かすっておもしろい!ということを、これからはもっと幅を広げて伝えられたらいいなと思っています。

――最後に、いしかわひろこさんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いいたします。

いつも読んでいただきありがとうございます!こうしてマンガを日々描くことができるのも、みなさんのおかげです。

「産後ダイエットに失敗したら死にたくなった」は描き下ろしをくわえた完全版がKindleで無料で読めます。産科の理学療法士・近藤カナ先生との産後の体についての対談も収録していますので、よかったらチェックしてみてください。

疲れたとき、なんだかちょっと体がだるくてしんどいとき。そんなお疲れモードな時でもちょっとやってみようかなと思えるマンガをこれからもお届けしていきますのでこれからもよろしくお願いします。みなさん、今日もぼちぼちでいきましょうね!

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