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【東区】トキメキが止まらない文房具店!個性が光る「アイデアスイッチ」

  • 2024.12.11

リビングふくおか・北九州webの地域特派員 black bunnyです、こんにちは。 唐突に失礼します。

ー文房具はお好きですか?

私は単純に、好き。書き心地の良いペンで書くと、気に入った字になって優越感に似た満足感が得られるし、好みの紙がそこにあると、「あの人にお便り書こうかな」と思えてちょっとテンションが上がる。手帳を埋めていくのも好きだし「書く」ことが昔から身近なのです。

しかし、今回訪ねたお店で知りました。自分があまりにも狭すぎる世界で「好き」と言っていたことに(苦笑)。完全に文房具における世間知らずでした。ただ、私のような”にわか好き”をも虜にしてしまう程のワクワク感と新しい面白さに出会えた時のトキメキが、ここには沢山ありました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

見るもの全てが、キラッと個性を持った文房具ばかり。それぞれの文具ストーリーが聴けるお店「アイデアスイッチ 」さんにお伺いして、今回新たな扉を開けた感覚に陥ったのです。ご紹介します。

トビラを開ける瞬間から楽しい。

福岡市東区の香椎から和白方面へ旧3号線と呼ばれる交通量の多い通り沿いを進むと、右手にあります。文具や道具を扱うお店「アイデアスイッチ」。最寄りはJR鹿児島本線「九産大前」駅(徒歩5分)。

出典:リビングふくおか・北九州Web

来年2025年6月に10周年を迎えるとのこと。学校が近くにある為、最初こそ学童文具や事務用品も置いていたそうですが、コロナ禍を機に一つ一つにこだわりが感じられる商品を取り扱う、どちらかというと大人向けのお店に方向転換を図ります。

出典:リビングふくおか・北九州Web

ドアを開けて店内を覗いてみると、目に飛び込んでくる文房具たち。ブラック紙に書かれたポップが空間を引き締め統一感を生み出しています。

出典:リビングふくおか・北九州Web

スペースいっぱい壁いっぱいにひしめく文具に、まずワクワクが止まりません。

出典:リビングふくおか・北九州Web

「わ、シャレとう」と思わず呟きたくなる文具たちが所狭しと並ぶ様子は、「何か良い出会いがありそう」という期待感を高めてくれます。

奥につづく空間に目を向けると、丸い黒縁メガネをかけた優しげな女性がにこやかに「こんにちは」とこちらを見ています。今回突然の取材にご快諾いただいた「アイデアスイッチ」代表の野村さん。

奥の扉の向こうでは、時々ワークショップが開かれるそうだ

「奥にも商品があるのでどうぞ」と言われるがまま、好奇心むき出しで中へ進むと、まぁそこには今まで見たことのないような景色があったのです。

奥深しインクの世界。

出典:リビングふくおか・北九州Web

両サイドの壁に沿って親指サイズのキューブ型の小瓶がいっぱい!すべて万年筆やガラスペン等のつけペンに使用される染料インクです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

フォルムの格好良さとラベルの可愛さに目を奪われ、たとえ何か分からなくても思わず集めたくなる衝動にかられます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

「おてんばなオレンジ」「真夜中の誓い」など想像が勝手に浮かんでしまうようなネーミングがまた面白い。ただ、見れば見るほど、知らない世界に足を踏み入れる怖れに近い感覚が。これはヤバイ、油断するとハマってしまいそう・・・。ラメが入っているもの、フレーバー入りのもの、乾いたら別の色が浮かび上がってくるインクもあるんだとか。インクの常識がとにかく覆されます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

調べてみると"インク沼住民"という言葉があるほど、実は認知度の高いボトルインクの世界。定番以外にも季節限定カラーやご当地限定カラーなどもあるようで、こちらの2種類「Dontaku」「Niwaka」はここ「アイデアスイッチ 」でしか手に入らない店舗限定カラー。「限定」なんて聞くと、沼ってなくても欲しい気持ちになるのはきっと私だけではないはず。

使い方が分からなくても大丈夫。

でもちょっと待って、ガラスペンとは?そもそもつけペンって何?と思われた方もご安心を。文房具好きとは口が裂けても言えないレベルだと表明するようなものですが、万年筆しか知らなかった私が「ガラスペンとは何でしょう。どのように使うのですか?」と伺うと、使い方やお手入れの仕方まで丁寧に教えてくださる野村さん。

「使い方を知ってもらう為のワークショップも開いています」と聞くと、なんだかホッとします。

ボトルインクを使うガラスペンは、一見ハードルが高そうな印象がありますが、使ったら水でサラサラとすすぎ、ペーパーで拭けばよしというお手軽なもの。 すぐに違うカラーのインクも使うことができる点も魅力だとか。

インクを使ってアレンジされた手帳

店内には試筆台もあります。バリエーション豊富なので、ともすると迷い沼に陥りがちですが、色味や質感を試してから気に入ったものを選べるのは、ここに来るだけの価値がありますね。

”商品の魅力、良い点、面白い点”を直接教えてもらえるので、何も知らなくても安心。野村さんからは商品への愛情と敬意が感じられ、もっと知りたい気持ちが自然と芽生えます。

一つ一つを選び抜く。

出典:リビングふくおか・北九州Web

よく見ると、お店の中の商品は文房具だけに限らず、こだわって選ばれた雑貨がいくつもあります。一つ一つがどれも「へー」と手に取ってみたくなるようなココロくすぐる品ばかり。

いただいた名刺にはエンボスされたお店のスタンプが。オリジナルのオーダーも可能。

そして何と言っても楽しいのは、それぞれの商品に添えられたポップ。また、気になったタイミングで野村さんから語られるその品のストーリー。「長年、新聞記者さんが愛用していたシャーペンで、今では黒しか製造されてないんです。その色はとても貴重なんですよ。」「こちらのノートは、東京の文具さんがほぼ1人で作られているんです。量産しないからこそ出来るようで、表紙の質感や中の紙まですべて違うんですよ」など、「え!これは出会いじゃないか!」と思わせてくれるような、買って良かったと心底思えるような満足感をもたらしてくれる。

中にはこんなに長いポップも。野村さんの想いが伝わります。

ここでしか出会えないものがある。

代表の野村さん自らが良いと思うものを取り揃え、コアな商品を求める客層をターゲットにしたことや、オンラインショップを立ち上げたことも功を成し、「アイデアスイッチ」には今や地元の人だけでなく、時には全国各地からお客さんがやってきます。

リアルに店舗で触れられるからこそ、新たな出会いがある。

大型量販店にある文具店以外、街であまり見かけなくなってしまった文房具屋さんですが、「ものづくりのある暮らしを愉しむお店」をコンセプトにしている「アイデアスイッチ」は、今も着実にファンを増やしています。

”心に灯るスイッチ”、ポンっと押してみませんか?
日々の暮らしにちょっとした楽しみ、きっと見つかります。

「good paper market 2024」に出店

2024年12月7日(土)〜8日(日)10時〜16時
福岡縣護国神社内「参集殿」&「参道」にて開催される「good paper market 2024」 
(地域特派員がサポートメンバーのお店を取材しています。)

「アイデアスイッチ 」が出店します!(8日のみ)

「good paper」は、「九州でもっと紙ものを盛り上げて行こう」をモットーに有志が集った継続型プロジェクトです。

「good paper market 2024」は、九州の紙にまつわる製品(紙・文具・雑貨etc)を取り扱うショップやメーカー、作家・デザイナーなどのクリエイターが一同に集まり、九州でもっと紙ものを盛り上げていく「紙の祭典」となる展示販売会です。

(「good paper market 2024」リーフレットより)

アイデアスイッチ
ものづくりのある暮らしを愉しむお店
◎住所:福岡市東区香住ヶ丘2−6−12
◎電話番号:050-3696-0593
◎営業時間:13:00〜19:00
◎店休日:火・水(不定休有り)
◎駐車場:1台有り

※記事に掲載した内容は公開日時点または取材時の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイト等で最新情報の確認をしてください

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