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60万部のベストセラー『「繊細さん」の本』にイラスト版が登場! 悩みに合わせた具体的&実践的なアドバイスを、ビジュアルでわかりやすく解説

  • 2024.12.4
ダ・ヴィンチWeb
『イラスト版「繊細さん」の本 人間関係も仕事もラクになる方法、集めました』(武田友紀/飛鳥新社)

周囲は気が付かない細かいことにすぐ気が付いたり、相手の気持ちを察知して先回りして気を遣ったり……。あなたはこうした行動をとりがちな人だったりしないだろうか。周りには「よく気が付いてくれるありがたい存在」と思われるかもしれないが、どっこいあなた自身が「多大なストレス」を抱えてそうした行動をしているとしたら困ったもの。もしかすると、あなたはいわゆる「HSP」に当てはまるのかもしれない。

「HSP」とはアメリカの心理学者が提唱した「Highly Sensitive Person(とても敏感な人)」のことで、脳の神経システムが刺激に反応しやすい性質を持つ人を指す。実は5人に1人はHSPとのことで(人口の約30%がHSPとの説もあり)決して珍しい存在ではないのだが、こうした存在が一定数いることが認知されていなかったために、長く「生きづらさ」を抱えていた人も多かった。近年の日本でもこうした概念が知られるようになったが、なかでもHSPをぐっと身近な存在にしたのは『「繊細さん」の本』(武田友紀/飛鳥新社)の大ヒットかもしれない。発売後すぐに「私、これだったんだ!」と思い当たる人々が続出してSNSで大反響を巻き起こし、現在60万部を超える大ベストセラーとなっている。

そしてこのほど、その『「繊細さん」の本』から「繊細さんが生きやすくなるテクニック」を抽出し、より実践度を高めて紹介する『イラスト版「繊細さん」の本 人間関係も仕事もラクになる方法、集めました』(飛鳥新社)が登場した。著者は前書と同じ、HSP専門カウンセラー・武田友紀氏。武田氏自身がHSPとのことで、本書に紹介されているHSPの方へのアドバイスはかなり具体的&実践的で、「そうそう、ここが知りたかった!」の当事者目線にあふれている。

内容的には、まずHSPの人(本書では「繊細さん」)の特徴や心の仕組みなどもわかりやすく解説した上で、「刺激から自分を守る方法」「人間関係をラクにする方法」「肩の力を抜いてのびのび働く方法」「繊細さんが自分をもっと活かす方法」と、繊細さんが陥りがちな「困った」に対する「こんなときにはこうしよう!」を紹介していく。ちなみに本書のタイトルに「イラスト版」とある通り、どれも「絵でわかる」作りになっているのが大きな特徴だ。実は繊細さんは「直感にすぐれている」といわれており、一度しっかり目を通したら、いざ困ったときには、イラストでパッと内容を思い出し、すぐに実践できるかもしれない。ちなみにどこからでも読める構成になっているので、パラパラとめくりながら自分の「困った」への対処法を探すのも大いにアリだ。

武田氏によれば、本書で目指すのは「つらい繊細さん」から「元気な繊細さん」へと変わっていくこと。そのためには無理やり自分を変えるのではなく、繊細な感覚をコンパスに自分に合う環境や人間関係を見分け、付き合い方を工夫していくというのがベーシックな考え方だ。本書が教えてくれる「自分を大事にして社会とつきあうノウハウ」は、きっとあなたの明日を明るくしてくれるに違いない。

文=荒井理恵

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