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アルノー・デプレシャン監督にとっての『ニュー・シネマ・パラダイス』。映画『映画を愛する君へ』予告編&新規場面写真公開

  • 2024.12.4
© 2024 CG Cinéma / Scala Films / Arte France Cinéma / Hill Valle
© 2024 CG Cinéma / Scala Films / Arte France Cinéma / Hill Valle
© 2024 CG Cinéma / Scala Films / Arte France Cinéma / Hill Valle

デプレシャン監督は、『キングス&クイーン』(2004)や『クリスマス・ストーリー』(2008)などで、数々の映画賞にノミネートされ、日本の映画ファンからも人気のある名匠だ。本作は、第77回カンヌ国際映画祭で特別上映され、最優秀ドキュメンタリー賞にあたるゴールデン・アイ賞にノミネートされた。

【写真】映画『映画を愛する君へ』劇中カット一覧

本編には、映画史に功績を残した50本以上の名作が登場。リュミエール兄弟による映画の発明から、アベル・ガンスの『ナポレオン』(1927)、フランク・キャプラ『或る夜の出来事』(1934)、アルフレッド・ヒッチコック『北北西に進路を取れ』(1959)、黒澤明『乱』(1985)、クロード・ランズマン『SHOAH ショア』(1985)、ジェームズ・キャメロン『ターミネーター2』(1991)、『ノッティングヒルの恋人』(1999)など、世界中の様々なジャンルの映画が洪水のようにスクリーンを駆け巡る。

そのほか、フランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダール、イングマール・ベルイマンらの映画も登場。デプレシャン監督が尊敬するアメリカの哲学者スタンリー・カヴェルやフランスの批評家アンドレ・バザンの言葉も借りながら、“映画とは何か”に迫る。

さらに、ドラマとドキュメンタリーを融合したハイブリッドな構成で綴られる。フィクションのシーンには、一般の観客が映画体験エピソードを語るインタビューシーンが挟まれる。「本作の主題は“私たち”映画の観客」と監督が語るように、観客の視点で映画愛が描かれる。シネ・ヌーヴォ(大阪)やアンスティチュ・フランセ(東京)など、日本の映画館の登場も見逃せない。映画は私たちの人生にどれほどの影響をもたらすのか——。デプレシャン監督が贈る映画と映画館へのラブレターを、ぜひ映画館で受け取って欲しい。

今回公開となった予告編は、アルノー・デプレシャン監督の分身でもある主人公ポール・デュダリスの映画人生が壮大に映し出される。祖母に連れられて初めて映画館に訪れ、映画館の魔法にかかった幼少期から始まり、映画の魅力にどっぷりとのめり込み映画部に所属する少年時代、そして映画から恋愛を学ぶ学生時代まで、映画と共に成長する姿は監督にとっての『ニュー・シネマ・パラダイス』とも言える。映画との思い出を語る観客のインタビューシーンには、映画好きなら胸が高鳴ること間違いなし。あなたの“人生の映画”は何ですか――? 映画と生きる素晴らしさを“私たち”すべての映画ファンに語りかける。

© 2024 CG Cinéma / Scala Films / Arte France Cinéma / Hill Valle
© 2024 CG Cinéma / Scala Films / Arte France Cinéma / Hill Valle

新しく公開された場面写真は、祖母とテレビで映画を鑑賞する6歳の時、ジャン=ピエール・レオが表紙の雑誌を手に映画館に向かう14歳の時、大学で映画の授業を熱心に受講する20歳の時、映画館でスクリーンに引き込まれる30歳の時と、映画と共に生きるポールの姿などを捉えている。

【作品情報】
監督・脚本:アルノー・デプレシャン
脚本:ファニー・ブルディーノ
製作:シャルル・ジリベール
共同製作:オリヴィエ・ペール
音楽:グレゴワール・エツェル
撮影:ノエ・バック
衣裳デザイン:ジュディット・ドゥ・リュズ
出演:ルイ・バーマン、クレマン・エルヴュー=レジェ、フランソワーズ・ルブラン、ミロ・マシャド・グラネール、サム・シェムール、ミシャ・レスコー、ショシャナ・フェルマン、ケント・ジョーンズ、サリフ・シセ、マチュー・アマルリック
2024年/88分/フランス/原題:Spectateurs!
英題:Filmlovers!/カラー/5.1ch/2.35:1
日本語字幕:福家龍一
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
配給:アンプラグド

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