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【漫画】ゾンビになっても残る意識…異質な世界を生きるサバイバルストーリーに「この視点は面白い」「意外といいやつなんだな」の声

  • 2024.12.3
鶴川かきおさんの『サワナベ・ゾンビ』が話題 画像提供/鶴川かきお(Studio Papañca)
鶴川かきおさんの『サワナベ・ゾンビ』が話題 画像提供/鶴川かきお(Studio Papañca)

【漫画】ゾンビに噛まれた青年が迎える運命とは?読後「こんなに良い話だったとは」の反響

コミックの映像化やドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。

今回は、ゾンビに襲われて感染した大学生・サワナベが、蘇る記憶と共にゾンビとして目覚める運命に抗う姿を描いたサバイバルストーリーの読み切り漫画『サワナベ・ゾンビ』をピックアップ。作者の鶴川かきおさんが、10月31日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.4万以上の「いいね」が寄せられ、注目を集めている。

現在COMIC熱帯にて連載中の作品である『テロメア』は、人類が絶滅の危機に瀕した世界で、ゾンビから生まれたコウとユキが「金の林檎」を求めて地上を旅するSFパニックストーリー。ゾンビ、人類、新人類が交錯し、敵対する生存者や正体不明のドロイドと対峙しながらも希望を探し求める姿が描かれているので、こちらも合わせてぜひチェックしてほしい。

この記事では、鶴川かきおさんにインタビューを行い、『サワナベ・ゾンビ』の創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

ゾンビに襲われた、普通の大学生サワナベの試練

『サワナベ・ゾンビ』(1/32) 画像提供/鶴川かきお(Studio Papañca)
『サワナベ・ゾンビ』(1/32) 画像提供/鶴川かきお(Studio Papañca)

主人公サワナベは、ごく普通の大学生だった。しかし、ゾンビが現れ始めてから半年以上、避難所にもゾンビがあふれ、彼は一人、知らない人の家に逃げ込むことになった。生き延びるために食糧を探しに外に出たその瞬間、彼はゾンビに噛まれてしまう。

知らない誰かの部屋で一人、ゾンビになってしまうのだろうか。それなら、最初からゾンビになっていればよかったと諦めの思いが胸をよぎる。そうして眠りにつき、目を覚ましたとき、サワナベはゾンビになっていた。しかし、なぜか人間としての意識が残っていた。思考はあるが、声を発することができない。彼はその状況に戸惑うが、次第に腹の底からわきあがる空腹に苦しむ。

体は硬直し、動きもぎこちない。空腹に耐えかねて外に出ると、そこには無数のゾンビが徘徊していた。ゾンビとなったサワナベは奔ろうとしてもゆっくりとしか動けないが、元宅急便の配達員らしきゾンビは、軽々と走っている。サワナベは、生きている人間を襲おうとするも、体は思うように動かない。やっとの思いで食糧にありつこうとするがーー。

物語を読んだ人たちからは「ゾンビに意思があるとしたら…この視点は面白い。」「俺はコイツらがどうなったか気になるんだよ!!」「ギャグなのかと思ったら、こんなに良い話だったとは…。」「しっかり人間の時の記憶通り陰部咥えてるの見て切なくなった…」「仕返しは出来たからまだ救われるけど」など、反響の声が寄せられている。

無個性な青年が主人公に選ばれた理由

『サワナベ・ゾンビ』(2/32) 画像提供/鶴川かきお(Studio Papañca)
『サワナベ・ゾンビ』(2/32) 画像提供/鶴川かきお(Studio Papañca)

――『サワナベ・ゾンビ』の創作のきっかけや、着想を得たエピソードを教えてください。

意識のあるゾンビは、ジョージ・A・ロメロ監督による「死霊のえじき」のキャラクター「ボブ」からの影響が大きいです。「意識とは?」「自我とは?」そもそも「自分ってなんだ?」みたいなことが創作のきっかけです。

――作品の誕生秘話があれば教えてください。

最初のネームは、某ネーム賞に応募した作品です。賞では結果は残せませんでしたが、この作品をきっかけに商業デビューが決まりました。

――キャラクターはどのように構築されましたか?ビジュアルや性格、バックストーリーを作る際に意識したことなど、具体的に教えていただけますか。

主人公は普通の青年(大学生)で、特に優れた才能や人より劣ることもなく、努力や失敗もない人物です。状況が異質でページ数も限られているので、キャラクターは無個性で平凡な人物としました。

――ゾンビという題材を選んだ理由や、それを通じて読者に伝えたいメッセージがあれば教えてください。

ゾンビ映画が大好きなんです。ゾンビ映画好きにも読んでもらいたいですね。

――今後、物語やキャラクターの展開で「ここを読者に驚いてほしい!」というポイントはありますか?

読切作品なので、今後のポイントというより、忘れた頃に読み返してもらえる作品でありたいと思っています。

――これまでの作品と比べて、本作ならではの挑戦や新しい試みがあれば教えてください。

30ページの読切作品はそう多くは描いていないので、個人的には挑戦の部分でしょうか。もっと読切は描きたいと思っています。SNSなどで多くの読者さんに届くのは嬉しいです。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やこれから読む方々へ向けたメッセージをお願いします!

こういった機会をいただけるのは、SNSに自分の作品を公開できるようになったおかげだと思っています。読者の皆さまや、この機会をいただけたWEBテレビジョンさまにも感謝です。これからもいろんな作品を描いていくので、Xなどフォローしていただけると幸いです。

現在連載中の「テロメア」もゾンビものですので、ご興味ある方はぜひ読んでください。また、テレビ映画関係者の皆さま、「異郷奴」「サワナベ・ゾンビ」の映像化権いかがでしょうか?

両作品とも私が全著作権を持っていますので、出版社通さずお安く提供できると思います!ご連絡お待ちしております!

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