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45歳の米女優「更年期の薄毛やホットフラッシュに恥ずかしさを感じ、一人で悩んでいた」ひどい脱毛体験を告白

  • 2024.12.3

女優のニーシー・ナッシュ=ベッツは、自分の疲労を“ごく普通の疲労”だと思っていた。そもそも、最近キャリアアップを果たして引っ張りだこのハリウッド女優は、疲れているのが当たり前。

「友人はみんな疲れているので、自分も疲労だと思っていた」

2024年、現在54歳のニーシーは、悪名高い連続殺人犯ジェフリー・ダーマーの素顔を描いたNetflixリミテッドシリーズでグレンダ・クリーブランドを演じ、エミー賞を受賞した。昨年はコメディドラマ『私の“初めて”日記』で正直者のセラピストを演じ、最近では脚本家のライアン・マーフィーとタッグを組み、同脚本家の最新FXホラーシリーズ『Grotesquerie(原題)』で主役のロイス・タイロン刑事を演じた。

これほど仕事が忙しければ、どんな疲労も激務やバーンアウトの症状の1つだと思うだろう。実際のところニーシーは、「私の周りの黒人女性はみんな疲れているので、私も同じように疲れているだけだろうと思っていた」そう。

ところが、その疲労にホットフラッシュや気分のむら、寝汗が伴うようになったことで、ニーシーは自分の体になにかが起きていることを知る。症状の組み合わせからして、これは恐らく更年期。そう推測したものの、ニーシーは他の多くの女性と同様、医師に相談しようとは思わなかった。

「髪が薄くなり乾燥してきたことに驚いた」

これは珍しいことじゃない。多くの医師は、更年期は自分を一新させるライフステージで、女性は更年期の到来を喜ぶべきだと感じている。でも、現実は複雑で、これまでの調査によると、更年期の女性の37%は更年期ならではの出来事に恥ずかしさを感じており、83%は更年期の症状にスティグマ(社会的な偏見)を感じている。

とくに「髪が薄くなり、乾燥してきた」ことはニーシーを驚かせた。でも、生体医学誌『Biomedicines』掲載の論文によると、これは更年期の一般的な症状の1つで、更年期の女性の約50%は中等度~重度のヘアロスを経験する(毛包はエストロゲンの刺激を受けるため、更年期が近づいて、このホルモンが減り始めると、とくにこめかみ周りの髪が抜けて薄くなる)

利用できるリソースは最大限に利用して。

更年期に関する自分の理解不足がきっかけで、ニーシーは、更年期というライフステージに関する教育リソース(ガイドや記事)を専門家の承認を得たうえで提供するオンラインプラットフォーム『Versalie』と提携した。このサイトは、ビタミンやサプリメント、ヘアロスの治療薬や肌の保湿液といった更年期の女性向け商品の販売も行っている。また、このサイトを通して熟練の臨床医とつながり、必要に応じて個別のケアプランや薬を処方してもらうことも可能。

「相談できる同世代女性の存在が助けになった」

Versalieは、更年期に入ったばかりのニーシー自身にとっても貴重な情報源だった。「最初は1人で悩んでいた。そういうものだと思っていたから。でも、いまは利用できるリソースを最大限に利用するべきだと思う。ひとりで静かに悩まないで」

ニーシーの薄毛に対しては、手っ取り早い解決策が見つからなかった。でも、育毛サプリメントは効果的だったようで、彼女が使っていたものに似たビオチン・葉酸・ビタミンB12・亜鉛配合の商品は、Versalieのオンラインショップで購入できる。「特効薬ではありませんが、こうしたビタミンやサプリメントは薄毛の患者さんの役に立つ可能性があります」と語るのは、皮膚科医のノエラニ・ゴンザレス医学博士。「サプリメントは、髪が元気に育つための成分を補うものと思ってください」

でも、ニーシーにもっとも大きな影響を与えたのは、更年期を通して構築したサポートネットワークの存在だった。そのため彼女は、他の女性にも自分なりのサポートネットワークを構築してほしいと話す。「私はこれまで本当に多くの人にVersalieを勧めてきた。その中の多くは仲のいい友人で、私と同じくらいの年齢。私たちの多くは、同じ時期に、全部じゃなくても似たような症状を経験しているので、オフラインとオンラインのコミュニティがあるというのは、とてもいいことだと思う」

※この記事はアメリカ版ウィメンズへルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。

Text: Danielle Jackson Translation: Ai Igamoto

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