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【大根おろし】は100均でじゅうぶん!?!ダイソー「ステンレス製おろし金」VS ののじ「大根スリスリ」 価格差18倍の違いを検証

  • 2024.12.3

あるとうれしいけど、大根おろしって面倒臭くない?

【大根おろし】は100均でじゅうぶんか!?
【大根おろし】は100均でじゅうぶんか!?

ちょっとしたおかずや薬味として大根おろしがあるとうれしいのですが、実際毎日の調理で、その大根をおろす手間って面倒ではありませんか?その結果、まあなくてもいいか!となるのですが、もしかして、ちゃんとしたおろし器を使えば、もっと簡単に大根おろしができるのでは?と思ったわけです。

そこで「キャベピィMAX」でピーラーの刃の切れ味の違いに感心したののじが、新開発の歯形状が特徴だという「大根スリスリ」(公式サイト税込価格1980円)をラインアップしているのに気が付きました。おろした大根を受け止めるトレイも一体になる構造でかなり便利そうです。まずはこちらを入手。

ののじの「大根スリスリ」。特許取得済みだという新開発の歯の先端は意図的に適度の丸みを帯びさせることで、ふわふわ食感の大根おろしができるといいます。
ののじの「大根スリスリ」。特許取得済みだという新開発の歯の先端は意図的に適度の丸みを帯びさせることで、ふわふわ食感の大根おろしができるといいます。

次に100均との違いを比較するためのライバルとしてダイソーの「ステンレス製おろし金」税込110円を用意しました。ダイソーにおろし器はいくつかの種類があったのですが、さすがにプラスチック製の歯では「大根スリスリ」に対抗できないと考えました。

ダイソーの「ステンレス製おろし金」。とてもスタンダードなおろし金ですが、ステンレス製で税込110円は非常にリーズナブルで魅力的です。
ダイソーの「ステンレス製おろし金」。とてもスタンダードなおろし金ですが、ステンレス製で税込110円は非常にリーズナブルで魅力的です。

そこで金属製の歯をもち、非常にシンプルでスタンダードに感じる「ステンレス製おろし金」を選択したのです。この、ののじの「大根スリスリ」とダイソーの「ステンレス製おろし金」、価格差18倍を実際に比較してみました。

30秒で大根おろしをどのくらい作ることができるか比較した

テスト用に用意した大根。厳密に同じ大きさではありませんが、できるだけサイズをそろえるように努力しました。
テスト用に用意した大根。厳密に同じ大きさではありませんが、できるだけサイズをそろえるように努力しました。

比較方法なのですが、だいたい同じ大きさにカットした大根を、それぞれ30秒でどのくらいおろすことができるかで比較しようと考えました。同じでより多くの大根おろしを作れるほうが優秀だという考え方です。

「大根スリスリ」でおろしてみる

大根は3~4cm厚で輪切りにしたものを使っています。まずは「大根スリスリ」からおろしてみました。まず感じたのが、すごく使いやすい。普通に大根おろしを作ろうと思ったら、おろし金をドンブリなどに上に置いたり、皿やバッドの上に立てて大根をおろす必要があります。

「大根スリスリ」を使って30秒で残った大根はこれだけです。歯もよく切れているのですが、トレイが一体になった構造の使いやすさが光ります。
「大根スリスリ」を使って30秒で残った大根はこれだけです。歯もよく切れているのですが、トレイが一体になった構造の使いやすさが光ります。

しかし「大根スリスリ」はおろし面にトレイが装着できる構造なので、キッチン台の上でも、テーブルでも、まな板の上でも好きな場所で大根がおろせます。また、台の上で支点となるヘッド部分とハンドルには滑りにくいエラストマー樹脂を採用しているそうで、確かに滑りづらく力がかけやすいのです。

「大根スリスリ」を使って30秒でおろした大根おろしは69g。気持ちよくはおろせますが、これが多いのか、少ないのかは不明な状態です。
「大根スリスリ」を使って30秒でおろした大根おろしは69g。気持ちよくはおろせますが、これが多いのか、少ないのかは不明な状態です。

その結果、30秒おろすことのできた大根おろしの量は69g。水分も含んでいるので薬味にしても、やや少ないくらいの量です。気持ちよくおろすことはできましたが、早くおろすことができているのかは不明です。

ダイソー「ステンレス製おろし金」でおろしてみる

続いて「ステンレス製おろし金」で同じように大根をおろします。時間は当然30秒。「ステンレス製おろし金」の場合は、おろした大根を受け止める容器が必要です。できるだけ早く大根をおろすことができるように、フチのある広めの皿の上で大根をおろしました。

ある程度の力で「ステンレス製おろし金」を支え、大根を押し付けることができしたが、「大根スリスリ」のように安定はしません。これを力で押さえ込みながら大根をおろす必要があるので、力の弱い人には使いづらいでしょう。

税込110円の「ステンレス製おろし金」でも30秒で46gの大根おろしをおろすことができました。こうなると18倍の価格差のほうが気になります。
税込110円の「ステンレス製おろし金」でも30秒で46gの大根おろしをおろすことができました。こうなると18倍の価格差のほうが気になります。

「ステンレス製おろし金」を使い30秒でおろした大根の量は46gでした。「大根スリスリ」でおろしたときの67%くらいです。価格差が18倍あることを考えると「ステンレス製おろし金」はかなり優秀と言える結果でしょう。

おろした大根おろしの味も比べてみた

もしかすると、筆者は人生において大根おろしに真剣に向きあってこなかったのかもしれません。残念ながら、大きな味の差を感じることができなかったのです。

強いていうなら、「大根スリスリ」でおろした大根おろしのほうが、ややフワッとしている印象。だから「大根スリスリ」でおろしたほうがおいしいと断定できるレベルではありません。あとは「ステンレス製おろし金」でおろしたほうが少し水っぽいくらいです。

なお「大根スリスリ」は裏表の両面に歯が配置されており、メーカーサイトによると表面が粗めで「シャキふわ」な食感に、裏面は細かめで「ふわシャキ」な食感が楽しめるといいます。今回の比較では表面を使っています。

どっちがおすすめか??

どのくらいの頻度で、どのくらいの量を食べるかによる
どのくらいの頻度で、どのくらいの量を食べるかによる

使いやすさという点では圧倒的に「大根スリスリ」なのですが、実際にテストした仕事効率は30%ちょっとしか変わりません。ただし価格差は18倍です。この点を勘案すると、すべてはどのくらいの頻度で使うか、そして、どのくらいの量の大根おろしを食べるのか、の2点でしょう。

この点だけから考えるなら、筆者の家は税込110円の「ステンレス製おろし金」で十分です。なぜなら、筆者は自宅のキッチンにおろし金がないことに気付いていませんでした。そのくらいの頻度でしか、大根おろしを食べていないわけです。そんな筆者に、税込1,980円の「大根スリスリ」は必要ないと考えるのが当然でしょう。

しかし、この記事を書くにあたり、何度も大根おろしをおろしてみた結果「大根スリスリ」だとかなり簡単に準備や後片付けを含めて大根おろしが作れます。そうなると、納豆に入れたり、そばの薬味にしたり、焼き魚に添えたりと、ちょっと大根おろしをおろすことが劇的に増えました。

筆者は基本的に大根おろしが好きですが、面倒で食べていなかったので「大根スリスリ」があれば、大根おろしを使うようになるわけです。そうなると「ステンレス製おろし金」でいいか、「大根スリスリ」にするかは、現状どれだけ大根おろしを食べているかではなく、大根おろしが好きかや、大根おろしのある食生活を送りたいかで決めていいのかもしれません。その点からいうのであれば、筆者は使いやすい「大根スリスリ」のおかげで大根おろしのある今の食生活のほうが気に入りました!

(千秋)

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