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さとうほなみ、理想の恋愛は「絶対にリスペクトし合っていたい」大人の恋愛群像劇で“つらい過去”持つ女性演じる<情事と事情>

  • 2024.12.3
「情事と事情」に出演するさとうほなみ 撮影:永田正雄
「情事と事情」に出演するさとうほなみ 撮影:永田正雄

【写真】中条彩江⼦(さとうほなみ)を世良晴人(佐藤寛太)がバックハグ!

倉科カナが主演を務めるオリジナルドラマ「情事と事情」が12月5日(木)よりLeminoにて独占配信スタート。本作は同名小説を原作に、さまざまな事情を抱える男女の関係が複雑に交差し意外なつながりを見せていく、“情事と事情”が絡み合う恋愛群像劇。さとうほなみが演じるのは、社会問題に意識が高いフリーライターの中条彩江子。主人公・愛里紗(倉科)とは学生時代からの友人関係にある。性格は真面目で、自分を律しすぎている部分も。男性に人生を預けて自立していない女性を愚かだと思っているが、仕事で出会った年下の世良晴人(佐藤寛太)に引かれてしまう…。そんな彩江子を演じるさとうに、演じる役柄や撮影中のエピソード、自身の恋愛観などを聞いた。

演じる彩江子は「ひたすら“真っ直ぐな人”」

――「情事と事情」の台本を読んだ感想は?

最初に本を読んだ時は、最後まで読んで「お、ここもつながる!?なるほど」って思って、広い世界の中でこんなに繋がりが近いところであるというのも面白いなって感じました。彩江子は本当に素直に生きている人なので、一番興味を持った人物でした。

――さとうさんから見た“彩江子”はどんな人物ですか?

彩江子は過去につらいことがあって、特に“ジェンダー問題”に強い思いがある人なんですけど、ただひたすらに“真っ直ぐな人”なんだなって思いました。なので、何も疑わずに自分の思いと正面から向き合えば“彩江子”になれるんじゃないかなって。

ただ、過去もそうですけど現在もつらいことが多い人なので、演じていてもずっとしんどかったです。

――そういう過去が彩江子の今の“恋愛観”に表れているんでしょうね。

そうですね。“恋愛をしない”というのは怖がってるんだと思うんです。傷つくのって怖いじゃないですか。それを経験していたりするので、自ら傷つけにいきたくないから、恋愛をしないということで避けてるのかなって。でも、そうもいかないところが“出会い”なんでしょうね。

「情事と事情」に出演するさとうほなみ 撮影:永田正雄
「情事と事情」に出演するさとうほなみ 撮影:永田正雄

「実際にありそう」彩江子&晴人の関係性は共感を呼ぶはず

――佐藤寛太さんが演じる世良晴人とのシーンが多いですが、撮影での印象的なエピソードを聞かせてください。

晴人くんって言動が怖いんですよ(笑)。寛太くんも演じた後に「怖っ!」って言ってましたし、「何を思ってこんなセリフを言ってんの?」みたいな話もしていました。そんな晴人に振り回されている彩江子という図も面白いなと思いましたね。“クレイジー世良”と“バカ真面目彩江子”みたいな(笑)。

どっちも悪気がないんです。見えてる景色は同じなのかもしれないんですけど、“感じてる”景色が違っているんだと思うんです。

――そんな晴人と彩江子の“関係性”をどう捉えていますか?

仕事で知り合って、飲みにいってちょっと仲良くなって、もしかしたら付き合うんじゃないかみたいな関係性になって、でも一回拒否して、結局付き合うっていうのは、実際にありそうなリアルな流れだなって思いました。

そういう意味で、晴人と彩江子の関係性は“分かる”って思う人も多いんじゃないかと思いますね。

――晴人役の佐藤寛太さんは、共演してみてどんな印象を受けましたか?

真髄はわからないですけど、お芝居の考え方とか好みが似ていたり、共通言語が多くて話しやすいですね。そういった共通言語が多かったというのもあって、お芝居の時もすごくやりやすかったです。

――彩江子が晴人とバーで出会いますが、そのバー「水無月」の経営者でバーテンダーの流奈(真飛聖)は、さとうさんから見てどんなキャラですか?

流奈さん、かっこいいです!カクテルを作ってる姿を見た時、思わず「かっこいい」って言っちゃいました(笑)。彩江子から見るとお客さんの目線なので、ただただかっこいいなんですよ。玲門(寺西拓人)と何かあるとかも私は知らないので、私の愚痴を聞いてくれるかっこいい店主なんです。

倉科カナは「中身も含めてすごくかわいい人」

――倉科さんが演じる主人公の愛里紗とは学生時代からの友人という関係性です。

はい。学生時代からの関係で、セリフで「あんまりベッタリじゃないけど」って言ってるんですけど、まさにそういう関係性で、親友というのではなく、付かず離れずという距離感を保っている感じです。演じている時に「なんで仲良いんだろうな?」って思ったりしました。

彩江子的には愛里紗のことを普通に好きで、腹の中で何を思っているのかも全然知らないし、何かあったら話を聞いてくれる人という感覚なんだと思います。疑うことを知らないバカ真面目な子ですから(笑)。

――倉科カナさんと共演してみた印象は?

中身も含めてすごくかわいい人だなって。愛らしいというか。愛里紗は不思議な空気感を持っている人なので、お芝居をしてたら不思議な人になるんですけど、芝居を離れるとお花畑のような人で癒されます。すごく明るくて、よく笑うし、一緒にいるとホッとします。演じている時とのギャップがあって、そこも面白いなって思いました。

「情事と事情」より結城愛里紗(倉科カナ)と世良晴人(佐藤寛太) (C)NTT DOCOMO,INC.
「情事と事情」より結城愛里紗(倉科カナ)と世良晴人(佐藤寛太) (C)NTT DOCOMO,INC.

“理想の恋愛”は「絶対にリスペクトし合っていたい」

――撮影の中で大変だったことは?

バスケ!バスケットボールのシーンですね。私、本当に球技が得意じゃないんです。中学から吹奏楽部でずっと文系だったんで。

なので、バスケのシーンがあるって聞いて、めっちゃ練習して上手くなりました(笑)。すごくいいシーンが撮れました。

――いろんな形の“恋愛”が出てきますが、さとうさん自身の恋愛観、理想の恋愛というのはどういう感じですか。

絶対にリスペクトし合っていたいなと思います。そのために自分も頑張れると思うので、そういうマインドの関係性でいれたらいいかな。相手にも自分にも自覚があれば、そういう関係性になれるんじゃないかなとは思います。

――最後に、本作をどういうふうに見て楽しんでもらいたいですか?

割とタイトルが穏やかじゃないんですけど、蓋を開けてみたら、タイトルに引っ張られない面白さがあると思いました。

私は自分の撮影シーンしか分からないんですけど、それは完全に(監督の)“井樫彩”節が効いてるなっていう撮り方をしていて、だからこそその上で踊ってる人たちがいい味を出せてるんだと思うんです。中身にすごく奇妙な面白さがある作品だと思っています。ぜひ楽しんで見てください。

「情事と事情」に出演するさとうほなみ 撮影:永田正雄
「情事と事情」に出演するさとうほなみ 撮影:永田正雄

「情事と事情」あらすじ

裕福な家庭の娘として生まれ、装幀家として活躍する結城愛里紗(倉科カナ)。愛里紗の夫で会社役員の結城修(金子ノブアキ)。愛里紗の友人でフリーライターの中条彩江子(さとうほなみ)。カメラマンの世良晴人(佐藤寛太)。愛里紗の夫・修と愛人関係にある玉木まりも(森香澄)。ピアニストの佐藤玲門(寺西拓人)と、その恋人でピアノバーの経営者兼バーテンダー・水無月流奈(真飛聖)。次第に各々が抱える事情が明らかになり絡み合って、意外な繋がりを見せていく大人たちの“情事と事情”を描いた物語。

「情事と事情」(全8話※1~2話は無料配信)はLeminoにて12月5日より毎週木曜独占配信。

◆取材・文=田中隆信

「情事と事情」より結城愛里紗・島崎英里華(倉科カナ)と結城修(金子ノブアキ) (C)NTT DOCOMO,INC.
「情事と事情」より結城愛里紗・島崎英里華(倉科カナ)と結城修(金子ノブアキ) (C)NTT DOCOMO,INC.
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