「トイレの後」どこで手を洗うか問題とは？トイレタンク派 vs 洗面所派の“主張”が真っ二つ！

トイレの後、どこで手を洗うのが一番きれい？

みなさんはトイレを使用したあと、どこで手を洗いますか？トイレのタンクに付いた手洗いですか？それともトイレから出た後、洗面所に行って洗いますか？永遠のテーマとも言えるこの問題は、過去に何度もネット上で話題になってきました。トイレ後の手洗いについて、どのような意見があるのか詳しく見ていきましょう。

そもそも、手洗い付きタンクは、トイレ用の手洗い場を作りづらい狭い日本の住宅事情から生まれたそう。しかし、手洗い付きタンクは手を洗えるものの、石鹸やハンドソープを使用してはいけません。水まわり住宅総合機器メーカーのTOTOは、「石けんの成分や石けんかすがタンク内に入ることによって、内部金具を傷め、止水不良などの不具合や水漏れして家財などをぬらす財産損害発生のおそれがあります」と注意喚起しています。

トイレ後の手洗いについて、大きく意見が割れるのがトイレタンクの上の水道を使う派と使わない派です。使う派からは「トイレから出る前に手を洗わないと汚いでしょ」「トイレから洗面所まではいくつかドアを触るのに、その間洗ってない手を使うってこと？」「トイレ内で手を洗わないと意味がないよね」など、衛生面を考えるとトイレから出る前に手を洗うべきというコメントが多く寄せられていました。

一方でタンク上の水道を使わない派からは「タンク上には石けんもないし、逆に汚く感じる」「タンクの水道だけで洗っても汚れは落ちていないのでは？」との声があります。中にはまずはタンクの水道で洗って、さらに洗面所で石けんを使って洗うという人も。

また「トイレにタオルがかけられているのがなんか汚い」「手を拭いて湿ったタオルが壁につくのが嫌でトイレに置いておきたくない」など、トイレで手を洗う時のためのタオルについての意見もありました。実際、使用して湿ったタオルには細菌が増えやすいので注意が必要です。

そして意外と多かったのが、来客に洗面所には入って欲しくないという声。多くの家では洗面所のすぐ近くに洗濯機のスペースもあるため、「洗濯物があって生活感満載だから、洗面所は使わせたくない」「家に来たときは台所の流しで手洗いをお願いして、トイレの後はタンクの上で洗ってもらっている」などの回答が多く見られました。

パナソニック株式会社のハウジングシステム事業部が2021年におこなったアンケートでは、トイレ後に石けんで手洗いをする人は57.7％という結果に。さらに、どこで手を洗うかという質問では「トイレ個室の外にある洗面化粧台」が46.1％、「トイレタンク上」が34.2％となり、2016年におこなわれた同調査に比べるとトイレタンク上で洗う人が減り、洗面化粧台で洗う人が増えました。

コロナ禍もあって、石けんを使ってしっかり洗う人が増えたようですね。それぞれの家庭のトイレ内の設備、家の間取りなどでも変わってくる「手洗いの場所」問題に、正解はないのかもしれません。

（LASISA編集部）