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旦那が手伝ってくれない、子どもが思うように動いてくれない、仕事が大変…解決策は「主婦業をやめること」

  • 2024.12.17
出典:シティリビングWeb

40歳といえば、キャリアや人生、あらゆる節目になる年代。どんな40歳になっていたい? 40歳の今どんなことを考えている? どんな40歳だった? 「40歳」をキーワードにあらゆる人々の「40歳」をひも解きます。多様性の現代で昔以上に正解はないからこそ、自分自身が納得できる「今」を見つけるきっかけに。

今回は、コロナ禍で書き始めたブログが話題になり「主婦業9割削減宣言」(中央公論新社)として書籍化。“女性が主体的に生きる”をテーマにしたオンラインコミュニティが人気を博している唐仁原けいこさんに話を聞きました。

出典:シティリビングWeb

唐仁原けいこさん/写真提供 ライフキャリアcircle

仕事と家庭の両立が難しい… それなら主婦業をやめよう!

現在、“女性が主体的に生きる”をテーマにした月額制のオンラインコミュニティ「ライフキャリアcircle」のほか、オンラインコンテンツの制作、販売や女性起業家のプロデュース、コンサルティング業を行う会社を運営しています。幸運にも2つの会社は順調ですが、ここまでに至るまでは、数多くの転機がありました。

まず、大きな転機はコロナ禍。それまでは、3人の子どもの育児をしながらフリーランスで働いていました。私の性格的にも専業主婦という選択肢はなく、自分のペースで好きな仕事を続けていくと考えていました。

ところが、コロナ禍に突入し、学校は休校に。子どもたちが毎日、家にいる日々。思うように仕事を進められず、イライラすることが増えました。いっそ仕事をやめようかと悩みました。

悩みながらも、私が決断したのは「私は仕事がしたい。主婦業をやめよう」でした。

思うようにいかない…今の状況、私人生を決めたのは私自身である

主婦業をやめると決断したときに作成したのが「やめたいことリスト」。その中の1つに「夫に確認をすること」があります。これは、夫婦で話し合わないという意味ではなく、「自分の決断には責任を持つ」という意味です。

女性の根本的な悩みは、「自分が決めていない」と思っていることに原因があると思います。「旦那が手伝ってくれない」「子どもが思うように動いてくれない」「仕事が大変」という悩みをよく聞きますが、結婚相手を選んだのも、子どもを生んだのも、働くことを決めたのも全部自分。常に自分が決断したことによって、人生は決まっています。自分が人生を決めていることを自覚することが大切だと思います。「これは私が決めたこと」と、自分の決断に責任を持つことが人生を好転させる第一歩だと思います。

家庭内での人事ミスはお互い不幸でしかない

また、私が主婦業をやめることを決断した理由には、夫が外で働くよりも家のことをやるのが好きだったことがあります。私は外で仕事をしたい、夫は家庭のことをしたい。それなのに、実際は逆。それは家庭内での人事ミスともいえます。そのことからも、家計が成り立つのであれば、お互いの役割を変えた方がいいと結論付けました。

家族を養うことのプレッシャー

私は外で働き、夫は家庭のことをやる。そう役割を変え、新しい生活がスタートしました。

「さみしい思いをさせてしまうのでは」と心配していましたが、子どもは順応性が高く、そういうものだと慣れてくれ「お母さんはお仕事で、お父さんは家にいるのね」と受け入れてくれました。

ただ、一点予想外だったのは、夫が早々に仕事を辞めてしまったこと。一家の大黒柱として働こうと決めたのですが、いざ1人で一家を養う立場になると急にプレッシャーを感じました。そのとき初めて「夫はずっとこんなプレッシャーを感じていたんだな」と気づきました。

出典:シティリビングWeb

写真提供 ライフキャリアcircle

ブログが話題になりチャンス到来 書籍化、起業へ

そんななか、主婦業を辞める選択を綴ったブログが話題になり、いろいろなメディアから声がかかりました。そして、「主婦業9割削減宣言」が書籍化となりました。

書籍化の話を聞いたとき、思ってもいなかったことと、本を書くという経験がなかったため、最初は戸惑いました。ただ、「これはチャンスだ。このチャンスを逃してはならない」と思い、突き進むことにしました。その後、女性がライフステージに左右されない働き方をするための考え方やスキルを伝えるオンラインコミュニティの運営事業をスタートしました。

それからは、数多くの偶然が重なり、現在2つの会社を経営することに。セミナーや講演の仕事も数多くいただきます。

出典:シティリビングWeb

写真提供 ライフキャリアcircle

本を書く、人前で話す、これらは少し前の私には想像がつかない状況でした。ただ、「やったことがないから」という理由でこれらを断ってしまっていたら、今の私はいません。経験なんてなくてもいい、声がかかったからには見よう見まねでやってみる。そして、自分の決断には責任を持つ。

人生の転機、チャンスはいつやってくるかは誰にもわかりません。チャンスがきたときに確実につかめるように日ごろから準備しておく。なにより、それがチャンスであることに気づくことが重要です。

今後も「女性が主体的に生きる」をテーマに活動し、さまざまな方法で女性の悩みに対し、解決方法を提案していきたいです。

自分ばっかり損している…と思っている人へ書籍「戦略的いい人残念ないい人の考え方」

唐仁原さんの2冊目の書籍「戦略的いい人残念ないい人の考え方」(すばる舎)が販売中。元“残念ないい人”が楽しく仕事して感謝され、周囲の応援を受けて年収400万から年商5億円となった、人と人を繋ぐ方法、No.2の立ち回りなど、誰とも競わずに慕われる、いい人のままでうまくいく方法について書かれています。

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