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【友達が少ないのは悪いこと】親の呪縛に苦しんだ学生時代──母親になった私が子どもに教えていること

  • 2024.12.1

「友達がたくさんいるのはいいこと」そんなふうに考えている人は少なくないと思います。
これは、親から言われ続けた『ある言葉』に苦しめ続けられた私の友人A子の話です。

画像: 【友達が少ないのは悪いこと】親の呪縛に苦しんだ学生時代──母親になった私が子どもに教えていること

『友達至上主義』の母親

私の母親は「友達は多ければ多いほどいい」という考え方で、幼稚園や小学校低学年の頃はつねに誰かを家に招き、今思えば私の友達づくりに必死でした。

そんな母の口癖は「友達いっぱいできた? 今日は誰と遊んだの?」
しかし、私は小さい頃から一人で過ごすのが好きだったのと、人と話すのがあまり得意ではなかったので母親から「友達」を押し付けられる毎日が嫌で嫌で仕方ありませんでした。
毎日母が聞くことといえば「今日はどんな友達と遊んだの?」「今日、AちゃんがBちゃんと遊ぶってAちゃんのママが言ってたけどあなたは遊ばないの?」「今何人ぐらい友だちがいるの?」と私がどれだけ友達がいるかの確認でした。

確認だけにとどまらず……

それだけならまだ我慢できたのですが、正直に「一人でいる時間が好きだから」「友達は少ないよ」というと怒り出し、「友達が少ないことは悲しいことで悪いことなのよ!」と機嫌が悪くなってしまうのです。

私は学生時代、仲の良い友達はずっと一人か二人だけだったのですが、母の刷り込みから友達が少ないことが恥ずかしく後ろめたいと感じていたため、そのことは母には言えず、ずっと友達がたくさんいるふりをしていました。
友達が少ないことや一人で過ごす時間よりも、家に帰って母に「嘘の友達」の話をする時間が虚しくとてもつらかったのを覚えています。

母親になって感じたこと

ここまでが、私の小学校からの友人であるA子から聞いた話です。
私の小学生の息子はA子にとても似ていて一人で過ごすのが大好きです。
どうやら友達も多くありません。
ですが、そんな息子に不安なく接することができるのは、40歳になった今も大切な友人であるA子の存在があるからです。

「友達至上主義」の母親に育てられたA子も、現在は2児の立派な母親になり、自分の子どもたちには「友達は多くても少なくてもあなた達が幸せだったらそれでいいんだよ」と、母親の「呪の言葉」を反面教師に子育てを頑張っています。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:かたひらむぎ
大手マスメディアに勤務し、結婚を機に退職。現在は2児を育てる専業主婦ライター。家族や友人など、波乱万丈な人生を送る人たちに囲まれ、取材対象に。インタビューを行う中で「事実は小説よりも奇なり」を実感。体験者のリアルな思いを読者に届けるべくltnで活動中。

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