1. トップ
  2. 恋愛
  3. PK失敗のJ1神戸FW大迫勇也は「切り替えて、いいチャレンジをする」と最終決戦へ

PK失敗のJ1神戸FW大迫勇也は「切り替えて、いいチャレンジをする」と最終決戦へ

  • 2024.12.1
PK失敗のJ1神戸FW大迫勇也は「切り替えて、いいチャレンジをする」と最終決戦へ
PK失敗のJ1神戸FW大迫勇也は「切り替えて、いいチャレンジをする」と最終決戦へ

Text by ライター

【J1第37節ヴィッセル神戸1-1柏レイソル、30日、三協フロンテア柏スタジアム】

J1連覇に向けて勝利を目指した神戸だったが、柏に1-1で引き分けた。前半5分にコーナーキックから柏FW木下康介にヘディングシュートを決められて先制を許した。アディショナルタイム(AT)に突入した後半50分、ペナルティーキック(PK)のチャンスを得たが、キッカーの神戸FW大迫勇也は失敗。それでも同55分に神戸FW武藤嘉紀(よしのり)が同点弾を決めて、J1連覇は最終節の結果次第となった。

PK失敗後も、すぐに前を向く

大迫は仲間に救われた。1点を追いかける後半47分に柏DFジエゴのファウルによってPKを獲得した天皇杯王者。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による審議の間も背番号10は肌身離さずボールを抱え続けた。

第36節終了時点で勝点68を獲得してJ1首位につけていた神戸は、柏に勝利すればリーグ連覇に大きく前進する状況だった。これまでもチームのPKキッカーを任されてきた大迫。短い助走を取ってからシュートしたが、狙いすましたボールはクロスバーのはるか右上へ外れ、背番号10はひざから崩れ落ちた。

「思ったよりも力が入りました。反省しています」

今季ここまでリーグ戦11得点を挙げていた元日本代表のPK失敗に、神戸サポーターからはため息が漏れた。今季J1第3節FC東京戦でも、PKを失敗していた背番号10は「決めなければいけないシーンだった」と肩を落とした。

この試合で昨季のJ1MVP&リーグ得点王は、本来の力を発揮できていなかった。柏の主将DF古賀太陽とDF立田悠悟の間で挟み撃ちにあった大迫は、なかなかシュートを打たせてもらえなかった。

それでも日本屈指のストライカーはすぐに前を向いた。

「PKを外したので、やるべきことだけを考えてやりました。僕が(気持ちを)切り替えて、いいチャレンジをすることで、チームのためになる」

エースとして懸命に身体を張りながら、同点弾を奪うために走り続けた。

すると同55分、右コーナーキックの流れからチャンスは生まれた。一度は相手DFに弾かれたボールを神戸DF酒井高徳(ごうとく)が再び高く上げると、それを大迫が頭でDF広瀬陸斗に落とした。

広瀬のシュートは相手GKに防がれたが、柏DFによる必死のクリアボールは再び同選手の足に跳ね返りながら武藤のもとへと転がった。背番号11は倒れながら左足でシュートを放ち、ゴール右側のネットを揺らした。

一度はオフサイドの判定を受けたが、VARでゴールが認められ、神戸が土壇場でスコアを振り出しに戻した。

大迫は「あと2分だと聞いていたので、次って感じでした」と、同点弾後も逆転を狙い続けたが、試合はそのまま1-1で終了。アウェイの地で勝点3を持って帰ることはできなかったが、神戸は最終節のJ1湘南ベルマーレ戦(12月8日、ノエビアスタジアム神戸)に勝てば、自力でリーグ2連覇を決める。

背番号10はPK失敗の反省を最低限に留めた。「次、勝つだけなので、切り替えてやります」と、最終節の勝利だけを見据えている。

(取材・文 浅野凜太郎)

元記事で読む
の記事をもっとみる