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2024年11月20日、冥王星が山羊座を離れ水瓶座に入宮!

  • 2024.12.1

東洋暦は「大雪」から「冬至」へと私たちをいざない、ハラハラ散る落ち葉と共に小雪まじりになる日もありそうな年末。今年もまた季節は巡り、間もなく冬の到来です。天に輝く星たちは日々ゆっくり動き、地上で暮す私たちは天の動きと呼吸を合わせながら移ろいゆく季節の中で命の旅を続けています。

こんにちは。エミールです。

今日は11月20日。月末までまだ10日もあるというのに早々とお便りを書き始めたのは、この日が特別な日付だからです。

西洋占星術に詳しい人は御存じかと思いますが、2024年11月20日、天空では十数年から二十年単位で、ひとつの星座を移動する冥王星が山羊座を離れ水瓶座に入座しました。

以前からみなさんも耳にしてきたことがある「水瓶座の時代」(エイジ・オブ・アクエリアス)への準備として、時代の変化に大きな影響を及ぼす冥王星の移動はとても興味深く、この日この時を選び12月のお便りを書くことにします。

この風の時代という言葉…きっと数年前からなんとなく聞いていたことと思いますがここで少しおさらいをしてみましょう。

そもそもの始まりは2020年年末から2021年の初冬にかけ、天空で木星と土星が会合(グレートコンジャンクション)しながら山羊座から水瓶座へ移動したところからスタートします。

木星と土星はおおよそ20年に一度同じ位置で合(重なる)になりますが、そのポジションが土の星座が占めていた150年から、風の星座の150年サイクルへと変化することから風の時代のスタートとなるわけです。

この現象と水瓶座へと移動する冥王星。 さらに歳差点が、みずがめ座にくることで水瓶座の時代色はますます色を濃くしていくことになります。

振り返れば、ここ数年の間、さまざまなことがありましたね。 エミール備忘録を斜め読みするかぎり、2020年2月の天文歴のわきにはメモ書きで立春を過ぎてもコロナの勢い衰えずとあり、それからほどなく土星はやぎ座を離れ水瓶座へと移動してゆきした。

2020年12月冬至の翌日には水瓶座にてグレートコンジャンクション。 メモには「どうか100年後にも世界や日本が存在しますように」と綴ってありました。 その時、世界中の人たちが恐怖の中で、希望という名の灯を求めていたのです。

さて、12月と言えば来年への準備月です。 2025年への準備は、まさに本格的な水瓶座時代スタートの準備といえそうなので、こんな風に考えてみてください。

年末にお部屋の大掃除をするように心も大掃除してスッキリしましょう。

許せないことや、こうじゃないからダメ、あの人は嫌い、あの時こうしておくべきだった…などなど。

そして、あの人のせいでこうなった!と責任を循環させてしまい収拾がつかなくなっている重い心にも喝!

じゃ具体的にはどうすればいいの?というあなたは、大きな紙に手書きでリセットした内容を大きな文字で書き出してみましょう。 そして三分間眺める。

眺めたら太書きマジックなどで、心をこめて(ここ大切なポイント)消してください。

心を込めることがどうして大切かというと、負の気持ちのほとんどは真っ当に使うことができなかった残念な「念」のひとつだから。 つまり歪んだ心が生み出した虚のパワーが、不完全燃焼のまま黒い繭玉に姿を変えて気持ちの底に沈んでいるのです。

なので「これからは、どうか自己実現のために正の力へと変換しますように」と清い気持ちで自己浄化してくださいね。 きっと、いいえ、本当に願えば叶うという現象がおきますよ。

冥王星は意識の奥底にある魂を支配している星です。 顕在意識のその向こうの、そのまた向こうの向こうに静かに佇むもう一人の自分。

もうどうしようもなく「わーーー!」と叫びたくなるような時。

何か止むにやまない気持ちに突き動かされる時。

目には見えない力で、そっとあなたを見守り加護してくれるのは冥王星ではないでしょうか。

あなたが誕生した時に冥王星は何座にありましたか?

年末は自分の冥王星のルーツをたどりながら魂を休め、ゆっくりと新しい年への橋を渡ってくださいね。

ところで、11月にエミールの大好きだった作家が帰天(他界)しました。 その作家さんは名を高橋秀美さんといいます。

その作家が書いた本の中で「あ~、ある意味、これはとても良い!素敵な未来志向だ」と思った箇所があるので、原文の一部を忠実にここにタイピングさせて頂きます。 本の名前は「結論はまた来週」、平成23年の発刊で、この文章のタイトルは「来年は間違いなく良い年です」

「そもそも、過去とは何か? 実は過去はどこにもない。かつてベルクソンという哲学者が見破ったことだが、わたしたち人間は「時間」を空間化して感がるクセがある。時間と空間は別物なのに、時間を空間化して考える。過去から現在、未来へとつながる線のように考えるのも空間化だし、「時間が空いている」などという発想も空間化の産物。カレンダーやスケジュール帳、時計を使って時間を空間化し、あたかもそれが時間そのものであるかのように思い込んでいるだけなのだ。」

(以下途中を省略して…)

「私たちは常に今を生きており、その都度その都度「昨日○○があった」などいう形で過去を作り続けているのである。 亡くなった人のことを考えてみればすぐにわかる。「死んだ」はずなのに彼らのことを思い浮かべると、その姿が動いている。喋ったり笑ったりしている。つまり今でも生きている。本当に大切なことはいつまでも過去にはならず、ずっと今なのである。 過去にとらわれてはいけない。」

このお話の結びは、来年もまた未来系で考えるから未来になる。 来年になると「今年」になってしまうので、今でないと来年のことは語れない。 どういう年になるかわからないので、せめて今のうちに「良い年になる」と言葉にして、軽快に年を越しましょう。 このように結んでありました。

少し哲学的な部分もありますが、ときにはこのようなアングルから人生を考えてみるのも素敵なことだと思います。 様々ことがあった2024年ですが、どうかお健やかに年を越してくださいね。

エミール

11月半ばの小石川植物園、カリンの実がたわわに実っていました。

お話/神野さち(エミール・シェラザード)先生

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