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【未知の国・サウジアラビア没入旅 3 】遂に解禁!イスラム教の聖地・メディナの歩き方!そして必須アプリとは?

  • 2024.12.5

サウジアラビアには、イスラム教徒以外には禁断の地がありました。それは二大聖地として知られる・メッカとメディナ。メッカは未だ非ムスリムは足を踏み入れることはできませんが、聖地・メディナでは2022年に観光客の受け入れを解禁! かつて、非ムスリムはホテルに泊まれないなど厳しいルールがあったような街ですが、観光の方法は? 2024年9月に個人手配・女性ひとり旅で訪れた聖地の楽しみ方、必須アイテムなどを紹介します!

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聖地・メディナとは?預言者のモスク

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非ムスリムにとって禁断の地だった聖地メディナ。「預言者のモスク」があり、イスラム教徒にとって第2の聖地と呼ばれています。「預言者のモスク」は、イスラム教の創始者・ムハンマドの墓があるモスクで、イスラム教徒にとっては必ず訪れたい場所と言われているそう。世界中から巡礼者が集まる場所なので収容人員はなんと100万人。現在も拡張しようとしているので、その規模感に圧倒されます。

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美しいと言われるのは、純白の建物や10本のミナレット(尖塔)。さらに昼に見せる姿と夜にライトアップされる景色が全く異なるので、それもまた魅力です。

夏になると最高気温が40度を超える日差しの強いメディナでは、外の広場やモスクの中に大きなアンブレラが設置されています。電動で開閉する傘は一辺25.5mもの大きさの正方形で、250基も連なってモスクの美しい景観をつくり出すことで人気です。実は、日本の企業・太陽工業が手がけたものだそう。遠く離れた異国の聖地に日本企業の技が使われているのは嬉しくなります。

預言者のモスク

所在地 Al Haram, Madinah 42311 サウジアラビア

預言者のモスクを女性が楽しむには?

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こちらのモスクは、イスラム教徒のための場所なので、基本的に異教徒は入れません。しかし、イスラム教の教えを守り、以下のルールを守れば、問題なく入場することができます。

・(女性の場合)ヒジャブ、アバヤを着用

・大きな荷物は持ち込まない

・カメラはスマホのみ

・巡礼者をリスペクトする

守っていないと警備員に止められることもあり、それを強行突破すると拘束されることも。非ムスリムにも解禁されたとはいえ、「聖地」には変わりないので、「リスペクト」を持つことが大事です。他にも近くに隣接する博物館に行くと入れるなどの情報もありますが、「聖地にお邪魔している」というスタンスで過ごしましょう。

男女別の入り口に注意!

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どのモスクもですが、男性と女性で入り口が異なります。とても広いモスクなので入り口が複数ありますが、案内に従って入場すれば大丈夫。入口では靴を脱がないといけないので、紛失が気になる方は靴を入れる袋を持参するとよいでしょう。

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中に入ると、外の暑い様子とは異なり「涼しい!」という印象。暑いサウジアラビアでは、モスクが憩いの地として愛されるのも頷けます。そして中は豪華絢爛でその建築様式にうっとり。こちらも昼と夜でその顔を変えるので、ぜひ両方の時間帯で入ってみてください。24時間モスクは開かれています。

巡礼者必携のアプリとは!?

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預言者のモスクには、緑のドームのあたりに、預言者・ムハンマドのお墓があります。実はこちらに入るには、入れておくべきアプリがあるのです。それがNusuk。メディナだけでなく、メッカの巡礼でも必要なアプリで、時間別に入場を予約できます。ルールを守れば、我々もメディナの予約は可能です。

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方法は、アプリにパスポート情報などを入れ、入場したい時間を予約するだけ。ただし超人気なのでかなり前から予約が必要です。筆者は到着時に気づき、もう空きがなくて断念。どうやら金曜日にしか予約を解放していないので、日本出発前の金曜日にあらかじめ予約を狙うのがおすすめです。

筆者は中に入ることができませんでしたが、その中を建物の隙間から垣間見ました。とてもカラフルな内装で「まさに聖地」な雰囲気。写真を撮っていたら、周りの巡礼者からも「見せてくれないか?」とお願いされたので、多くの人たちの目指すべき場所なのだなと感じました。

Nusuk アプリ

お土産にもおすすめ!メッカからの水

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聖なる水(ザムザム)の泉がモスク内では提供されています。こちらはメッカからの水が運ばれていて、夜には見かけなかったものの、午前中にはたくさんありました。多くの巡礼者がペットボトルに入れたり、備え付けの紙コップに汲んで喉を潤しておりました。筆者もいただきましたが、冷たくて飲みやすいお水でした。スーパーでも販売されているようなので、お土産で買いたい方にもおすすめ。

絶景モスクに歴史的な想いを馳せる

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メディナにある美しいモスクは、預言者のモスクだけではありません。マスジッドシュハダウフドは、イスラム教における聖戦・ウブドの戦いが行われた場所の横にあるモスクです。モスクの横にあるアーチャーの丘という小高い丘に登って臨むモスクの様子はまさに絶景。歴史的な戦いを見守ってきたウブド山と白いモスクのコラボレーションはここでしか見られません。このモスクは、預言者のモスクの次に大きく中も必見です。

Masjid Sayyid al-Shuhada

所在地 Sayyid al-Shuhada، 6850 - حي - 3707, Madinah 42321 サウジアラビア
営業時間 24時間

デーツの名産地!絶対食べたいおいしい農園へ

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中東に訪れたら必ず食べるデーツ。ナツメヤシを干したもので、デーツは紀元前7000年頃から栽培されています。なんと、サウジアラビアは世界第3位のデーツの生産国で、サウジアラビアの国章に描かれるほど重要なもの。そんな愛されるデーツの名産地がメディナだというのです!

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預言者のモスクから車で15分ほどで行けるアルアラーリア ファームは、ここで採れたデーツを試食・購入することができます。デーツにもランクがあり、1つずつ説明を聞いて食べ比べしてお気に入りを見つけるのも楽しい。大きさも200gから買えるのでお土産にも最適です。筆者は食べ比べで2種類購入。最高級のもので1箱1,600円でした。

Aliya Date Garden

所在地 CJXH+F65, Qurban, Madinah 42316 サウジアラビア
営業時間
7:00-22:00
月曜のみ 9:00-17:00

メディナにおけるホテルの選び方

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メディナは世界各地のムスリムが訪れる聖地。100万人を収容する「預言者のモスク」の周りにはもちろん巡礼者を受け入れるホテルが無数にあります。今は、非ムスリムにも開かれた街なのでムスリムではないと泊まれないホテルは減ってきています。

そしてホテル探しをするときに意外だったのが、ホテルのレビューが辛辣なこと。おそらく世界中から巡礼者が訪れているので、いろんなゲストがいて、多様なレビューが溢れているのだと思うのですが……。清潔感を気にしがちな日本人にとっては、下水周りの汚れや虫など結構不快に感じるレビューも見かけました。

筆者が調べて感じたのは……

・預言者のモスクを囲むホテルを選ぶ
→モスクを拠点に徒歩で回れるので便利
→レビューが豊富で、ある種信憑性が高い

・格安な宿には泊まらない
→普段1泊5,000円を目安にする筆者でも15,000円の宿にしました。

以上を気をつけることで、快適な滞在になりました。

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筆者が滞在したホテル

Saja Al Madinah

所在地 King Faisal Rd, Bada'ah, Madinah 42311 サウジアラビア
チェックイン時間: 14:00
チェックアウト時間: 12:00

2024年9月訪問 ©️Keiko Morota

一方で、預言者のモスクはムスリムしか入れないので、建物の上からでも見ることができるなら見てみたいという方もいると思います。そんな方に人気なのが、Pullman Zamzam Madina。周辺ホテルの中では高級ラインなので、清潔度は抜群だと思います。

さらにここのPanoramic Haram View(パノラマハラムビュー)の部屋を選ぶと、部屋から預言者のモスクを見ることができるので、人気だそうです。そんな選択もいかがでしょうか?

Pullman Zamzam Madina

所在地 Amr Bin Al Gmoh Street, Bani Khidrah, Madinah 41499 サウジアラビア
チェックイン時間: 16:00
チェックアウト時間: 12:00

 

以上、聖地・メディナの巡り方でした。まだまだ開かれていない場所ですが、イスラム教へのリスペクトを持って旅するとその魅力を感じられる素敵な場所です。

※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。

©︎Keiko Morota

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