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【マネー講座】 貯め上手な人の物の減らし方 5つのルール 「取材歴20年超のマネーライターが見た⑫」

  • 2024.11.30

お話を伺った 貯め達人さん4名のPROFILE

あさこさん

荒れ放題の汚部屋から脱し、部屋も家計もリセット。借金300万円から総資産2000万円の家計に! 夫と子ども3人(10歳、8歳、6歳)の5人家族

imaさん

ミニマリストの本に感化されて、物を減らし、年貯蓄約300万円をキープ! YouTubeチャンネル「imaの貯蓄&ミニマルライフ」で、物の減らし方、家計管理の方法などを発信中。夫との2人家族

しまこさん

元浪費家で、買った物で埋まっていた部屋を第1子の出産を機に片づけ。物も支出も増やさない暮らしが定着し、総資産2000万円超に大変身! 夫と子ども2人(9歳、7歳)の4人家族

まるこさん

ミニマリストの暮らしに憧れ、2年前から物捨てを開始。部屋とともに、家計も整えるようになり、年200万円以上貯蓄。夫と子ども2人(3歳、0歳)の4人家族

貯め上手な人の物の減らし方 5つのルール

物を捨てたあと、スッキリ空間を維持することが、お金使いの改善にもつながっています。貯め達人たちが、物量やムダ使いを増やさないために心がけていることをまとめました。

【物減らしルール①】 定期的に捨て活をする

浪費体質が変わっても、普通に暮らしているだけで徐々に物は増えていきます。貯め達人は、そのまま放置するのではなく、定期的に不要品がないかチェックし、処分することを習慣化しています。

「“手放しパトロール”と称して、月1回ペースで家中の収納の中身をチェック。期限が切れたもの、古びたもの、長期間使っていないものなどを取り除いて、増えすぎを防いでいます」(imaさん)

【物減らしルール②】 収納スペースからはみ出したら処分する

物を整理整頓し、管理しやすくするための基本は、「物の指定席」を作ること。その指定席の収納スペースからはみ出したらキャパオーバーと判断し、捨て活をするのがおすすめです。

「収納庫内は、下段は子どものもの、中段は書類、上段は家族共有で使うもので仕分け。ケースや引き出しの中身が出し入れしにくくなったら、不要なものを出して整理しています」(しまこさん)

【物減らしルール③】 気分が上がるものは残す

貯め上手な人の多くは、物を減らしても、実用的なもの以外に、自分のお気に入りのものを残しています。それがあることで、心が満たされ、家事や家計管理へのモチベーションが上がる効果があります。

「これまでに手放したのは、値段に妥協して買ったものがほとんど。食器などは数が少なくてもお気に入りのものだけなので、使うたびにテンションが上がります」(まるこさん)

【物減らしルール④】 「誰かに譲る」方法を考える

なかなか不要品が捨てられない要因として、「まだ使えるからもったいない」と考える人も多いでしょう。貯め達人たちは、フリマアプリやリサイクルショップなどを利用して、上手に手放しています。

「まだ使える電化製品や生活用品などは、フリマアプリで売るか、値段がつけにくいものはジモティを活用し、0円で譲っています。捨てるより罪悪感がなく、手放せるようになりました」(あさこさん)

【物減らしルール⑤】 「仮置き場」を作り、期間をあけて処分する

捨てるのに迷ったら一時保管する「仮置き場」にしまっておくというのも、貯め達人の共通点。箱などに入れて、1カ月以上置き、それでも使う機会がなければ不要品として処分しやすくなります。

「一時保管は、紙のストレージボックスに。中身を処分したあと、箱が不要になったら折りたためるので場所をとりません」(しまこさん)

リバウンドしない買い物のコツ

「不要品を捨てても、物欲はなくならないし、すぐ物が増えてしまう」と悩む人もいるでしょう。買いすぎをセーブし、リバウンドを防ぐためのコツを貯め達人たちに伺いました。

【買い物のコツ①】 買い物リストを作る

貯め達人だからといって、物欲がないわけではありません。欲しいもの・必要なものをリスト化し、優先順位をつけて計画的に購入することで、買い物の失敗や衝動買いを防いでいます。

「スマホのメモ機能に買う予定のものを入力しておき、セール時期にまとめ買いを。欲しいものがあっても、一旦メモに入れて時間をおくと、『なくてもよかった』と冷静に判断できるようになります」(しまこさん)

【買い物のコツ②】 ストック品は最小限にする

「日用品や食品は、安いときにまとめ買いしたほうがお得」と考えがちですが、ため込みすぎて使い切れなければ、かえってムダに。「今あるものを使い切る」という意識が貯め体質につながります。

「日用品のストックは種類ごとに1つずつあれば十分。物が少ないと、在庫も確認しやすく、買うべきものがない限り買い物に行くことがないので、節約につながっています」(imaさん)

【買い物のコツ③】 買う前に手放すときのことを考える

流行の服や子ども用品は、一定期間使ったら手放すというルールを決めている人も。購入するときに、フリマアプリなどで売ることを想定し、質がいいものや人気の定番品を選ぶようにしているそう。

「例えば、一時しか使わない子どものフォーマル服は、メルカリでお得に購入。需要があって価格が落ちにくいので、使用後にメルカリで売って、在庫を増やさないようにしています」(しまこさん)

物を減らすルーティンが定着し、新しく買うときの意識まで変われば、自然と貯め上手になれるということがわかりました。家計を改善したい人は、まず物の捨て方、買い方から見直してみませんか。

リポートした人 Profile
マネーライター みとも はやみ
編集プロダクション、出版社の勤務を経て、2011年よりフリーランスで活動。
20年以上、生活情報誌を中心に家計やりくりにまつわる記事の編集・取材・執筆に携わる。これまでに取材した実例は、延べ1000件以上。

Illustration:Mai Nanatsuki text&web edit:Hayami Mitomo
※写真・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください

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