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「実家のタワマンよこせ」兄夫婦が私の暮らす家を乗っ取り!?横暴な行動に呆れ、本当のことを伝えると

  • 2024.11.29

数年前に父が病気で他界。遺言書もなく、母もいなかったことから私は兄と遺産相続をしました。平等に2分割し、特に問題もなく過ごしていたある日、兄夫婦が「実家を相続していたなんて聞いていないぞ!」と、私の家に現れて……!?

私が住んでいるタワマンに…

それは本当に突然でした。私は在宅で音楽関係の仕事をしており、このときは仕事で海外出張で家を空けていました。義姉から「ニートのくせに結構いい化粧品使ってるじゃん」と連絡が。私が「え? いきなり何ですか?」と返事をするも、義姉はどんどんと私の私物がその場にあるかのようなメッセージを続けてきます。しかも「こんなの“豚に真珠”じゃない。全部私が使ってあげるわ! 今日からここは私たちの家になるんだから」と言ってきたのです。

私は義姉の言っている意味がわかりませんでした。「どういうことですか?」と聞いても義姉は「実家でしょ? 私たちが住んでも問題ないじゃない? あなたの荷物は適当に詰めてあとで送るから~♪ 引っ越し先が決まったら教えてね!」と理由を教えてくれません。

とにかく私の家なので、「勝手にそんなことを言われても困ります」と伝えたのですが……。

義姉は「ろくに仕事もしていないニートは困るよねえ。無料の実家から追い出されたら大変だものねえ? でも仕事を探すいいきっかけになるんじゃない? いい年した独身女がニートなんて笑えないわよ」と言います。

何となくですが状況がつかめました。義姉はどうやら私が父と住んでいた家をそのまま使っていることを良く思っていないようです。でもそれだけで、私の留守中に家に勝手に入るなんて……。

兄の誤解

私は慌てて兄に連絡をしました。「お義姉さんがこれから私の家で暮らすって言ってるんだけど、一体これはどういうこと?」と。

すると兄からは、質問の答えではなく「ニートのくせに、いいパソコン使ってんな~!」というメッセージが。義姉と同じく私の家に勝手に入り、私物を漁っているようです。

「ここは俺の実家でもあるんだから好きなときに遊びにきていいだろう。それより、よくもこんな大事なことを俺に隠していたな?」と、兄は怒っている様子。そして、「なんでお前が実家の高級タワマンを相続しているんだよ」と言われ……。

父が亡くなったとき、兄と私で遺産を相続したのですが、土地は現金化してきっちり2分割にしました。そのため、ほかに残っているものはありません。私が父と住んでいたタワーマンションは、私の名義で借りているもの。それを、私がニートだと思っている兄夫婦は、高級タワマンを私が勝手に相続していたと勘違いし、乗っ取ろうとやってきたようです。

「ニートのくせに」話を聞かない兄夫婦

私は兄に、「ちょっと待ってよ。お兄ちゃんはいろいろと誤解している」と説明しようとしましたが、「これのどこが誤解なんだよ!」とすぐに遮られて……。

「実際にお前は実家で優雅にひとり暮らしをしていたじゃないか。兄を出し抜いて手に入れたこのタワマンでニート生活なんて許さないからな!」と言われてしまう始末。私はなんとか誤解を解こうと「そもそも、私はニートじゃなくてちゃんと働いているから。まずは私の話を聞いて」と、怒り心頭の兄を落ち着かせようとしましたが、「ずる賢い妹の言い訳なんて聞きたくない!」と聞く耳を持ってくれません。

それどころか、「だからいない隙を狙ってきたんだ。ニートのくせに優雅に海外旅行なんか行きやがって」と、嫌味まで言われて、私もだんだんと説明をする気力を失ってしまいました。

私「家は解約して引っ越します」

それから再度義姉に「兄に話を聞くように言ってくれませんか?」と連絡をしました。しかし、義姉も兄と同じく、”ニートの妹の言い訳なんて聞くだけ無駄”という考えでした。

挙句、「実家は長男が継ぐものって決まってるのよ! この家のものも遺産で買ったんでしょ? 私たちのものよ!」と言うではありませんか。

何度「話を聞いてほしい」と言っても聞く耳を持ってくれない2人。私はやりとりに疲れてしまいました。そして、「わかりました。マンションは解約します。土足で踏み荒らされた家よりきれいな部屋を借りますから」と伝えました。

すると、義姉は「え? 解約?」と焦り始めました。私は「そのマンションは私名義でずっと借りていた部屋です」「父の病気のこともあり、私が住む部屋に呼んで一緒に暮らしていたんです」と伝え、

「その部屋の家賃は月に50万円です。どうぞタワマン生活楽しんでください」と、連絡を区切りました。

ここまで説明して、義姉はようやく私がニートじゃないことを認めざるを得なくなったようです。同時に、「そんなに高いの!? 楽しめって……私たちには無理よそんな家賃!」とうろたえているようなメッセージが届きましたが無視しました。

兄夫婦はお金に困っていた?

義姉から経緯を聞いたであろう兄からすぐに「おい、ここの家賃はお前が払え。それなりに稼いでいるんだから問題ないよな?」と連絡が届きました。勘違いしておいて謝りもせず、まだ偉そうな兄の態度は頭にきましたが、冷静に断りました。

それに、兄もそれなりに遺産を相続したわけですからそれこそ問題ないはずです。そのことを伝えると、「遺産なんてとっくにない」と兄。聞けば、遺産を元手に投資に手を出し、知識もないまま始めた兄は大損。それを取り返すためにギャンブルを始め、それでも取り返すどころか借金まで作っていたらしく……。

心底呆れた私は、「今後、一切その家にもお兄ちゃんたちにも関わらないから。荷物は後日業者に取りに行かせるから触らないで」とだけ言って連絡を区切りました。

そしてその3日後、義姉からは泣きの連絡が届きました。「これから無料で住めると思って仕事を辞めちゃったのよ! 仕事を手伝うから家賃の支払いに充ててくれない?」と。何をふざけたことを言っているのでしょう。当然家賃を払うつもりも雇うつもりもないことを伝えました。

そもそも家賃を払えないなら、元住んでいた家に戻ればいい話。ですが、兄夫婦は借金のせいで家賃を度々滞納していたそうで……。大家さんに次住むなら一度でも滞納したら退去すると誓約書を書かないと貸してくれない状態なんだとか。

ただ、私には知ったことではないので、「もう兄の連絡先も消します。では、早く仕事と家が見つかるといいですね。失礼します」と言って関係を終わりにしたのでした。

その後

兄夫婦は渋々前に住んでいたマンションに戻ったそうですが、やはり家賃を払うことができず、相応のアパートへ引っ越したそう。私が知っているのはここまでで、兄夫婦が今どんな生活を送っているのかは知りません。

私といえば、兄夫婦が押し入ってきた部屋は解約。思い切って海の見えるマンションに引っ越しました! 生前、海が大好きだった父。そんな父のことを思い、仕事を頑張りながら日々生活しています。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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