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その言葉、言いがちだけど危険です! 子育てで「自己肯定感を奪う」親の“NG声かけ”3選

  • 2024.11.28

こんにちは!子どもの愛着の専門家、助産師さきです。実は日本の子どもたちは自己肯定感が低いって知っていますか?

ちょっと気になる!日本の子どもの自己肯定感

2015年の国立青少年教育振興機構の調査で「自分はダメな人間だと思うことがある」と答えた高校生の割合がこちらです。- 日本:72.5%- 米国:45.1%- 中国:56.4%- 韓国:35.2%えっ、日本だけ突出して高い!?と驚いたと共に、納得感もありました。私はこれまで助産師としてたくさんのお母さんたちから子育ての相談を受けてきましたが、親であるお母さん自身が自己肯定感が低く、周りと比べて落ち込んだり、育児に自信が持てない人によく出会うからです。

自己肯定感が低いとどうなるの?

自己肯定感の低下は、子どもたちにこんな影響を与えます。- 自信が持ちにくく、新しいことに挑戦できない- 他人の評価を気にしすぎて、自分の意見が言えない- 周りの人との関係づくりが苦手に- 学習への意欲を持ちにくい

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自己肯定感とは、自分のことを好きと思えている感覚です。これが低いということは、自分のことを良いと思いにくいということ。のびのびと自分らしさを出せないことは、人間関係や学習面にも影響し、子どもの可能性を狭めることにもなりかねません。ではどうしたら自己肯定感が高い子になれるでしょうか?

自己肯定感のカギは愛着にあり!

愛着とは、特定の人との「心のつながり」のことです。親子の間に安定した愛着が育つと、自己肯定感が高い子になりやすいことがわかっています。逆に愛着が不安定に育つと自己肯定感が低くなる可能性があるということ。

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愛着が不安定な人って稀じゃないの!?というと、実は大人では約1/3の人が不安定な愛着スタイルを持っていると言われています。つまり安定した愛着を意識して育てることが、子どもの自己肯定感を高めるために大切なんです。しかし気づかぬうちに親の言葉が子どもの自己肯定感を下げてしまうことがあります。

ついやっちゃう!自己肯定感を下げる親の声かけ

1. 脅しの言葉

- 「もう〇〇しないからね!」- 「置いていくよ!」- 「鬼に叱ってもらうよ!」(鬼さん、すみません。イメージ悪くして)

2. 責める言葉

- 「何度言ったらわかるの?」- 「なんで水こぼすの?」- 「だから言ったでしょ!」(子どもって同じことを繰り返すから、つい言っちゃうんですよね……)

3. 罰を示唆する言葉

- 「おやつ抜きだよ!」- 「もう遊びに行かないからね!」 (優しく言っても効かないと、罰を発動しがちに)

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どうして自己肯定感が下がっちゃうの?理由はシンプルです

脅す、責める、罰を与えてくる存在って怖いですよね。親が子どもにとって怖い存在になることで、安心できる場所じゃなくなってしまうと、愛着が不安定になる原因になってしまいます。

愛着を育てる具体的なアドバイス

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1. 安心できる環境づくり

- 無条件の愛情表現「○○できたからおりこう!大好き!」ではなく、「失敗しても大丈夫!どんなあなたも大好き!」- 子どもの気持ちに寄り添う怒る言葉の前に、「大変だったよね」「難しかったよね」など子どもの気持ちを想像して代弁してみる

2. 優しい言葉かけ

- 禁止や否定ではなく、提案「ダメ!」じゃなくて、「こうしてみようか」- 小さな頑張りを認める子どもなりに頑張っている!という意識を持つ

3. 信頼関係づくり

- イライラしたら深呼吸つい怒鳴ってしまうこともあります。そんなときはらイライラする気持ちを切り替えてすぐに謝ろう。- わかりやすい一貫したルール親の都合でルールが変わったり、子どもとの約束を破るのはご法度!

さいごに:明日からできること

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完璧な親なんていません。私も今朝、身支度が進まない子どもにイライラ。「早く早く!」と急かしておいて、家を出たら「携帯がない!」で大騒ぎ(家に取りに戻ったのに結局ポケットに入っていたオチ…)。親である私だってこうして失敗をするのに、子どもにばかりイライラしてしまい悪いなぁと反省しました。 たくさんのお母さんの相談を聞いてきて思うのは、子育ては「ダメだとわかっているのに、ついやっちゃう」「子どもの寝顔を見ながら後悔」そんなことの繰り返しなんです。日々試行錯誤の連続です、それでいいんです! 「あ、やっちゃった」と思う瞬間があっても、明日また頑張ればいい。子育ては毎日が勉強。時には休憩しながら、子どもと一緒に成長していきましょう♪ 明日から、ちょっとだけ意識して変えてみる。その小さな一歩が、きっと素敵な親子関係につながっていきますよ!

【Profile】助産師さき先生(@mw_saki)

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SNS総フォロワー12万人。子どもの自己肯定感を育てる「愛着育児」の専門家。大学病院、個人病院に勤務したのち、世界中どこからでも育児相談が受けられるオンラインの助産院を開業。これまで1万件以上の育児相談にのる中で、乳幼児期に形成される「愛着」の重要性を実感。Instagramを中心に「愛着育児」について発信をし「愛着講座」は年間約2000人のママ・パパが受講。「子供の問題行動がなくなった」「子どもが可愛いと思えるようになった」など受講者から喜びの声が寄せられている。著書『助産師さき先生のはじての母乳育児』(すばる舎)はAmazon &楽天1位。プライベートでは、6歳、4歳、1歳を子育て中。

Instagram:助産師さき先生(@mw_saki)

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Voicy:「もっと幸せなママになろう❣️」

書籍:『助産師さき先生のはじめての母乳育児』

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