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医師「妊娠は難しい」夫婦で子どもが欲しいと話していた矢先に病気が判明…すると予想外の出来事が!?

  • 2024.11.29

ある病気を宣告され、お医者さんに妊娠は難しいと言われた数カ月後に妊娠が判明。待望の第1子を妊娠し、早く赤ちゃんに会いたい気持ちと出産への不安とが入り混じり、複雑な心境になりました。そして、出産予定日の2日前にあることが起こり……?

生理不順かと思いきや…?

私はもともと生理不順があります。生理が3カ月来ないことも多々あり、今回も生理不順かと思い、産婦人科を受診しました。しかし、先生から言われたのは「脳に腫瘍があるかもしれない」ということ。

紹介された総合病院で脳の検査をしてもらうと、結果は腫瘍あり……。私にあった腫瘍は下垂体腺腫(かすいたいせんしゅ)というもので、プロラクチンというホルモンが過剰に分泌され、不妊などにつながるものだというのです。また、この病気は自覚症状が出にくいため、自分で気づくことが難しい病気だそうです。

そのころ、ちょうど夫と「子どもが欲しいね」と話していたので、私はとてもショックでした。

奇跡的な出来事

「プロラクチンの数値がかなり高いので、妊娠はしばらく難しい」と先生に言われ、数値を下げるための内服治療を続けていました。すると、数カ月後、妊娠が判明。病気が判明し、治療に進められたことを含めて、この妊娠は奇跡だと思いました。

喜びが込み上げた1週間後、すぐにつわりが始まりました。私の場合は吐きづわりや、食べづわりなどと言われているすべてのつわりがあり、約半年間気持ち悪い日々を過ごしました。

妊娠はうれしいことなのに心が何度も折れそうになり、胎動を感じられるまでは、この状態で赤ちゃんがちゃんと生きているのかどうかも心配でした。

出産への不安で吐きそうになることも

出産予定日が近づくと、早く赤ちゃんに会いたい気持ちと出産への不安とが入り混じった複雑な心境になりました。ときには不安が強くなり過ぎて吐きそうになったことも……。

出産予定日の2日前、家の近くのお寿司屋さんに行きました。思えば、妊娠中はお寿司に何度も助けられました。つわりがひどかった私は、食べられるものが限られていたのですが、お寿司は冷たくて食べやすく、生ものは控えつつでしたが、つわり中でもおいしく食べられたのです。この日は妊娠中、最後のお寿司屋さんだなと思いながら行きました。

食中毒!?

数時間後、おなかに違和感とともに猛烈な吐き気が……。しかし、おなかは痛いけれど我慢はできる程度だったこと、夫も私につられて嘔吐したので、「これは食中毒かもしれない!」と思ったことで、陣痛ではないと思い、しばらく様子を見ていました。

しかし、すぐにおなかの痛みは激しくなりました。それでも「食中毒だったら恥ずかしい」と思ってしまい、産院には連絡せずまた様子見しました。そこから数分後に、もう一度強いおなかの痛みがあったとき、ようやく産院へ連絡し、タクシーで向かうことになりました。

待望のわが子が誕生

出産は初めてだったので、いきんでいいのかもわからず、とにかく産院へ着くまでタクシーでは我慢していました。病院へ着くと、今にも赤ちゃんが生まれそうなのにもかかわらず、助産師さんたちはいたって冷静。「先生に子宮口みてもらいますね〜」と助産師さんが言って、先生が子宮口を確認しました。

「子宮口はもう全開大です。このまま分娩に入ります」と先生。すると、急な出産準備のために分娩室がバタつき始めました。私は陣痛室へ行かずにそのまま分娩室へ行き、出産。分娩台に上がってから30分ほどで、待望のわが子が誕生しました。

腫瘍が見つかり、子どもはしばらく無理だと諦めていた数カ月後に奇跡の妊娠。それから、ひどいつわりを乗り越え、出産。妊娠から出産までは、本当に奇跡なんだと身をもって実感した出来事でした。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:森田愛奈/女性・主婦。2021年生まれの女の子ママ。

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています


監修者・著者:助産師 松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

ベビーカレンダー編集部

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