1. トップ
  2. 福田浩之P、『オクトー Season2』は「身近に感じてもらえるドラマ」を意識 新たに加わったキャストについても言及

福田浩之P、『オクトー Season2』は「身近に感じてもらえるドラマ」を意識 新たに加わったキャストについても言及

  • 2024.11.28
「オクトー Season2」9話より (C)ytv
「オクトー Season2」9話より (C)ytv

【写真】福田Pが語る、影山優佳の魅力「周りの意見も貪欲に吸収」

飯豊まりえが主演を務める「オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~Season2」(毎週木曜夜11:59-0:54、読売テレビ・日本テレビ系※Lemino、Hulu、TVerでも配信)が現在放送中。同作は人の感情が“色“で見える特殊な力を持つ主人公・心野朱梨が愛、悲しみ、怒り、嫌悪など、そうした感情を見ることで動機を探りながら真犯人を見つけ出す刑事サスペンスである。

この度、WEBザテレビジョンでは、同作のプロデューサーを務める福田浩之氏にインタビューを実施。制作秘話やキャスト陣の魅力、今後の見どころなどについて話を聞いた。

シーズン1と変わらず「身近に感じるドラマに」

――2022年にSeason1が放送されてから、続編を制作しようと思い立ったタイミングはいつ頃ですか?

実は主演の飯豊まりえさんとはシーズン1の撮影中から、「もしシーズン2をやるならこういう設定はどうか?」など定期的に話をしていたので、シーズン1が終わると同時に頭の中でシーズン2の構想は練っていました!

――続編を制作するにあたって意識した部分、または苦労した部分は何かありますか?

2年前、犯人探しやトリック解明ではなく、犯人がなぜ罪を犯したのかという動機とその動機の奥にある感情に寄り添った刑事ドラマを作りたいと思い、オクトーを企画しました。

そのきっかけになったのは、ニュースで流れる表面上は凄惨だったり、陰湿な事件をさらに調べてみると必ずニュースでは報じられることのない動機となる感情があり、その感情の起点(殺意)は憎しみだけでなく、誰もが持ちうる愛や期待など、ポジティブなことを究極に突き詰めても生まれるものだと知った時でした。

そして2年たった今。以前に増して目を背けたくなる犯罪に溢れ、社会全体が不安に包まれています。そんな今だからこそ、改めてオクトーを通して、そういった一見、なぜそんな犯行に及んだのか理解できない事件を“自分ももしかしたらこうなるのかも…”と身近に感じてもらえるきっかけになってもらえたらと思い、結局シーズン1と変わらず、そこを一番意識しました。

Greatの起用は「ラブレターを受け取ってもらえたよう」

――「残留感情」という新たな力がSeason2の見どころともなっていますが、どんな発想や話し合いからこの能力を思いついたのでしょうか?

飯豊さんとの会話の中で“感情の記憶”みたいなテーマが話題になり、そこからアイデアを膨らまして「残留感情」という言葉が生まれました。

――日本人ではなく、キーパーソンをあえてタイで活躍されている俳優・Greatさんを起用したきっかけはありますか?

元々、タイのドラマや映画が大好きで、さまざま見てきたのですが、その中でタイドラマの「Manner of Death」にエム警部として出演していたGreatさんの“キラキラだけでない憂いや生々しさもある”お芝居にドハマりして、大ファンになりました。

そして今回、オクトーのシーズン2を企画するにあたり、Greatさんとご一緒することを夢見てクリット・ウォンラットというキャラクターを当て書きし、Greatさんの事務所に当ててみたところ、面白がって下さり出演いただけました! なので個人的には、ラブレターを受け取ってもらえた気分です!

影山優佳は「成長しようとする姿勢が印象的」

――今作から加わった、影山優佳さんの起用理由を教えてください

シーズン2では、心野朱梨に新たに後輩のバディをつけたくて、そのイメージが“正義感が強くて、でも心野朱梨やさまざまな犯罪者の感情と出会い、自分が持っていた正義感に疑問を持ったり悩んだりする、視聴者の目線に一番近い存在”でした。

そんな時にある分野のスペシャリストの方々と話される影山さんをお見かけして、しっかり自分の考えをお持ちでかつそれを言語化できるにも拘らず、周りの意見も貪欲に吸収しようとする後輩力がまさに

イメージしていた後輩バディにあまりにもピッタリですぐにオファーさせていただきました。

実際に影山さんはお芝居においても毎シーン毎シーン、そのシーンだからこその自分なりのプランをしっかり持って臨んでくれて、でもその考えに固執することなく、監督や飯豊さんの意見も貪欲に聞いて成長しようとする姿勢がとても印象的でした。

――前作と比べ、飯豊さんの座長ぶりはいかがでしょうか。

シーズン2に関しては特に企画者として一緒に生み出した思いが強いですし、そこまで向き合っていただいていたからこそ、シーズン2が出来ることになったと思っているので感謝しかないです。

飯豊&Greatの掛け合いは「見事」

――撮影中の印象的なエピソードはありますか?

Greatさんに日本人の名前を覚えてもらうのは大変なので、日本人のキャスト・スタッフ全員が自分でニックネームを考えて、そのニックネームで呼び合っていました。

――福田Pが特にお気に入りのシーンはありますか?

やはり飯豊さんとGreatさんと取り調べのシーンはお気に入りです。二人とも言語は通じないのに、表情やせりふの抑揚でちゃんと感情の会話が出来ていたのを目の当たりにした時は、すごい現場に立ち会っているなと感動しました。

シーズン2でも癒される、浅香航大の存在感

――浅香さん演じる風早が前作とは違い、朱梨に対し「やさしい!」「朱梨が好きなのかな?」とSNSで盛り上がっていますが…恋愛要素を少し意識した意図はあるのでしょうか?

実は恋愛要素は全く意識してなかったです。ただ、浅香さんは普段から現場でもお兄さん的存在で、そこに浅香さんがいるだけで居心地が良くなる空気を醸し出せる人なんです。飯豊さんもかなり癒されていたので、そういう信頼関係がお芝居にも反映され、恋愛にも見えたのかもしれませんね。

――最終回に向けての見どころと、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします

心野朱梨とクリット・ウォンラットの言語や国籍を超えた“感情”バトルの衝撃の終着点を是非是非ご期待下さい。

元記事で読む
の記事をもっとみる