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ティモシー・シャラメ、『エルヴィス』のオースティン・バトラーのようにボブ・ディランを演じなかった理由

  • 2024.11.28
Timothee Chalamet is seen on the set of "A Complete Unknown" in Downtown, Manhattan. on March 24, 2024 in New York City.

伝記映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』の主演ティモシー・シャラメは、『エルヴィス』(2022)でエルヴィス・プレスリーを演じた友人オースティン・バトラーや、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(2016)でジャクリーン・ケネディを演じたナタリー・ポートマンと違う手法で、ボブ・ディラン役に挑んだそうだ。

「ナタリー・ポートマンは、『ジャッキー』で一挙手一投足ジャクリーン・ケネディを同じ動きをしてみせた。すごく憧れて、ボブを演じる際にもそうしたいと思った」とティモシーがApple Musicのポッドキャストでコメント。実際、ボーカルコーチと会い、アクセントコーチや動きを指導するチームと準備をするなど、「仲のいいオースティン・バトラーが『エルヴィス』でしたことをすべてした」というが、考えを改めたそうだ。

「ボブにはボーカルコーチがいなかった。彼には、赤ワインのボトル2本とたばこ4箱だけ。すべく同じにするのは不可能だ」。ボブ・ディランを演じるにあたり、決められた振りをそのまま演じるのは「違うと思った」という。

イライジャ・ウォルドの著書『Dylan Goes Electric(原題)』を原作にジェームズ・マンゴールド監督が映画化した『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は、1960年代初頭のニューヨークの音楽シーンが舞台。ミネソタ出身の19歳の無名ミュージシャン、ボブ・ディランがフォーク・シンガーとしてコンサートホールやチャートの寵児となり、彼の歌と神秘性が世界的なセンセーションを巻き起こし、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルでの画期的なエレクトリック・ロックンロール・パフォーマンスで頂点を極めるまでを描く。

ティモシーは先日、US版『ローリングストーン』のインタビューで、「準備のために限界まで挑戦しなければいけなかった。精神的な限界を感じるほどだった」と明かしていたが、共演のエル・ファニングは、彼が初めて歌ったシーンをこう振り返っている。「現実のこととは思えず、その場にいた全員が震えました。完璧だけど、物まねやパロディではなく、ティモシーなのにボブでした。美しく融合していて鳥肌が立ちました」

映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は、2025年2月28日に日本公開する。

Text: Tae Terai

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