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日本代表、2024年に評価を上げた5名の選手

  • 2024.11.27
日本代表、2024年に評価を上げた5名の選手
日本代表、2024年に評価を上げた5名の選手

Text by 奥崎覚(編集部)

アウェイで連勝した11月シリーズをもって今年の活動が終了した日本代表。

破竹の連勝街道で迎えたアジアカップ、まさかの準々決勝敗退という形でスタートしたが、9月から始まった最終予選ではグループ首位を快走している。

そんな2024年の日本代表において、特に評価を上げた選手を5名ピックアップした。

なお、小川航基や長友佑都など今年1年以上ぶり、あるいは初めてA代表へ招集された選手は除いている。

鈴木彩艶

日本代表、2024年に評価を上げた5名の選手
日本代表、2024年に評価を上げた5名の選手

今年1月のアジアカップ。初めて臨んだビッグトーナメントで、5試合8失点と非常に厳しい現実を突き付けられた鈴木彩艶。

当時、相手チームに畏怖の念をほとんど与えられなかった日本の守護神だが、今年最後の代表活動となった11月シリーズを経て、22歳にして早くも不動の存在となりつつある。

夏にセリエAのパルマへ移籍すると、ここまで出場停止の1試合を除く全12試合に先発。そもそもイタリアのクラブが10億円以上の移籍金でGKを獲得するということ自体、鈴木への圧倒的な評価の裏返しだ。

フィジカル能力とビルドアップの技術を日本人GK史上で飛び抜けたレベルで兼備し、早くも過去の名手たちが到達しえなかった領域を突き進んでいる。

町田浩樹

日本代表、2024年に評価を上げた5名の選手
日本代表、2024年に評価を上げた5名の選手

アジアカップでの準々決勝敗退もあり、6月シリーズから3-4-2-1の新システムを導入した森保一監督。もっとも大きな恩恵を受けた一人が町田浩樹である。

アジアカップでも4バックでは不安定さを見せがちだった町田だが、所属のユニオン・サン=ジロワーズで慣れ親しんだ3バックで起用されるやハイパフォーマンスを連発。最終予選では不動のレギュラーとなっている。

ひざ下の振りが速く小さなモーションでパスを出せるため、低い位置でのビルドアップはもちろんのこと、相手陣でのプレーも安定。身長190cmと高さも申し分がない。

ポジションを争う伊藤洋輝は現在負傷離脱中だが、彼が復帰した際はユニオンで3バックの中央をこなしている点もプラスに働きそうだ。

中村敬斗

日本代表、2024年に評価を上げた5名の選手
日本代表、2024年に評価を上げた5名の選手

世界屈指のドリブラー三笘薫を擁する日本代表の左サイドを、さらに相手にとって脅威のポジションへと引き上げているのが中村敬斗。

三笘が怪我で不完全燃焼に終わったアジアカップでは、A代表で54年ぶりとなる「デビューから6試合で6ゴール」を達成。類まれな決定力は所属のスタッド・ランスでも今季、5試合連続ゴールという形で発揮されている。

現在の3-4-2-1システムではやや序列を下げたかと思われたが、先制点を奪われたオーストラリア戦では左ウィングバックで途中出場すると、同点弾を演出。三笘との共存の道も開けつつある。

得意の形を持つがゆえに、それを生かすための関係性を作る上手さも光る中村。この24歳のポテンシャルはいまだ底が見えない。

南野拓実

日本代表、2024年に評価を上げた5名の選手
日本代表、2024年に評価を上げた5名の選手

最終予選で5勝1分と強さを見せる日本代表。南野拓実はここまでの6試合、中盤より前のポジションで全試合に先発している唯一の選手だ。

森保監督はサンフレッチェ広島時代に主に3-4-2-1のシステムを採用しており、日本代表でも過去に何度か試したがフィットせず。南野も持ち味を発揮できない一人だった。

しかし、所属のモナコが同じシステムだったことから、特に前3枚の関係性に関する理解が飛躍的に向上。攻守をつなぎ、バイタルエリアでのアイデアも光る29歳は欠かせない存在となった。

シャドーのパートナーでは鎌田大地と久保建英がそれぞれ3試合ずつ先発しているが、2人ともどちらかというと“下りるプレー”が得意。彼らとの相性の点からも南野は引き続き重用されそうだ。

堂安律

日本代表、2024年に評価を上げた5名の選手
日本代表、2024年に評価を上げた5名の選手

最後は、2023年に「評価を下げてしまった選手」に挙げた堂安律。

当時、「堂安はプレーヤーとしての総合値は上がっているが、主戦場となる右サイドでは違いを見せられていない。特に右サイドの奥を取るドリブルやランニングに乏しく、良い意味でも悪い意味でも"ロールプレーヤー”となりつつある」と書いたが、その特徴が、右ウィングバックという代表での新ポジションにピタリとハマった。

欧州でもウィングバックに逆足の選手を起用し、出口や周囲との関係性を作りやすくする戦術はトレンド。現在の日本代表は右で作って左へ展開する形を得意としており、そこに堂安のキャラクターも噛み合っている。

伊東純也や菅原由勢などライバルには事欠かないが、三笘=中村の左サイドと同様に「どちらか」ではないはず。日本の10番が生きる道を今後も注視していきたい。

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