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昭和56年のクリスマスに…ボロボロになった『切符』のワケに「すごい」「懐かしい」

  • 2024.12.20

SuicaやICOCAなどの交通系ICカードが登場し、今では多くの地域で切符を購入しなくても電車を利用できるようになりました。便利になった反面、長い間親しまれてきたものが姿を消していくことに寂しさを感じる人もいるかもしれません。

T+K(@tokihirokoji)さんが、今では見られない貴重な切符をX(旧Twitter)に投稿すると、9.4万いいねが集まり(2024/12/18時点)、「宝物の地図」「素敵な思い出」「懐かしい」と話題になっています。

いったいどのような切符だったのでしょうか?

話題の投稿が、こちら!

たくさんの切り込みが入った切符!

なかには「何でこんなに切符の周りが切れているの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。自動改札が導入される前は、駅員さんが改札鋏を使って切り込みを入れ、切符を1枚ずつ確認していたのです。

鋏こんと呼ばれる改札鋏の切り口は駅によって形が異なるため、切符の周りの形もバラバラになっていますね。真ん中にも切り込みが入っていることから、たくさんの駅で乗り降りしたことが分かります!

こちらの切符は、投稿者さんが昭和56年12月25日に利用した「国電フリー乗車券」。当時小学6年生だった投稿者さんは、国鉄の23区内の全68駅を乗り降りしたといいます。当日は各駅で入場券も購入し、一緒にコレクションしているとのこと。

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画像提供:T+K(@tokihirokoji)さん

ズラッと並んだ入場券には圧倒されますね!これだけの駅で乗り降りするとなると、時間もかかりそうです。当時の様子について、投稿者さんに詳しくお伺いしました!

最も乗り降りした切符

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出典:T+K(@tokihirokoji)さん

---ハサミ跡がすごいですね…!なぜ小学6年生のクリスマスの日に全駅乗り降りすることになったのでしょうか?

「実はクリスマスは関係がなく、たしか冬休みの初日だったのだと思います。前々から冬休みになったら決行しようと考えていたのだと思います。その日がたまたまクリスマスでした」

---とても保存状態が良いように見えましたが、どのように保管していましたか?

小学校に入学したころから鉄道ファンでした。当時はこの時に限らずいろいろな切符を大切にとっていました。切手を収集する方が切手を保管するファイルがあるかと思いますが、それに入れて保管していました」

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画像提供:T+K(@tokihirokoji)さん

---貴重なコレクションですね!とても大事に保管されているのが伝わります。覚えていらっしゃれば、何時間ほどかけて全駅を乗り降りしたのか教えて下さい。

朝から晩までかかりました。当時、私の自宅は埼玉県の北の方だったのですが、地元の駅を始発で出発し、帰宅した時にはそれなりに遅い時間になっていました。始める前は夕方ぐらいには全駅まわれるのではないかと考えていたのですが、実際には丸1日かかってしまいました」

---忘れられない充実したクリスマスの1日になりましたね。

「すごい」「お宝」の声

こちらの投稿には、さまざまなコメントが寄せられていました。

凄い…強者ですねー!!
そして、綺麗にとってあるのは微笑ましいです!
入鋏コレクションとしてもお宝
駅によって切り込みの形が違うんですよね?
どれがどの駅かわかる人にはわかるんだろうな。
すごいな
正に宝物の地図ですね〜。
はっきり形に残ってるのは羨ましい限りです

「懐かしい」という人も

今では見られないハサミ跡に「懐かしい」の声も。

そうそう!折りたたんで入鋏されたんですよね(^^)
私も全駅まわりました懐かしいです。
このきっぷ懐かしいです
ここまで使い込まれたのは初見です
クリスマスの素敵な思い出とお見受けします!
昔は日付印などのゴム印は青だか紫っぽい色だったのに、いつの間にか黒になったなぁ。
Suicaでタッチして改札通るの便利だけど、切符を切ってもらうのも、駅によって形が違ってて味わい深かくてよかったな。あのカチカチという音と共に懐かしい。

現在は多くの駅で自動改札が導入されて便利になりましたが、当時の改札鋏のカチカチ音を懐かしむ声もたくさん見られました。今では見られない貴重な切符と素敵なクリスマスの思い出でした。



取材協力:T+K(@tokihirokoji)さん