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【笠野家の牛丼!?ってどこの牛丼!?】笠原さんが「某有名チェーン店の牛丼を再現」したので試してみた!

  • 2024.11.28

牛丼を初めて食べたのはもう40年も前のことですが、あまりのおいしさに衝撃を受けたほどでした。そんな安くて旨くて早いという文字通りのファストフードである牛丼を、自分で作りたいという人は少なくないはず。と思っていたら、かの「賛否両論」の笠原シェフが「某有名チェーン店の牛丼を再現してみた」というYouTubeを公開していたのです。はてさて、どのくらい再現できたのでしょう。さっそく作ってみましょうか。



笠原シェフの「笠野家の牛丼」の材料と作り方

【材料】※3〜4人分
牛切り落とし肉… 400g(安くて脂身が多い薄い肉がおススメ)
玉ねぎ…1個
ご飯…適量
卵…1個
紅しょうが…適量
水…600ml
酒…60ml
みりん…100ml
しょうゆ…100ml
薄口しょうゆ…50ml
砂糖…大さじ2
白ワイン…40ml(安いワインで可)
しょうが…10g(チューブでも可)
だし昆布…3g



玉ねぎは薄切りにしておきます。
しょうがは皮をむいてすりおろしておきます。
牛肉は包丁の背で叩いて伸ばし、3cm幅ぐらいにカットしておきます。

【作り方】※調理時間:30分
1. 沸騰した湯に牛肉をくぐらせてアクを落とし、ザルに上げておきます。



2. 鍋に水、酒、みりん、しょうゆ、薄口しょうゆ、砂糖、白ワイン、しょうが、だし昆布を入れます。



3. 玉ねぎを加えて強火にかけ、沸いたら弱火にして10分ほど煮ます。



4. 牛肉を加えてほぐし、落としブタをして10分ほど煮ます。


5. 火を止めて一度冷まし、もう一度火にかけて温めます。



6. 丼ぶりにご飯をよそって5の具を乗せ、卵と紅しょうがを別皿に添えて出来上がりです。



見た目もさることながら、口に入れると確かに某牛丼屋さんの味に似たおいしい牛丼でした。牛丼チェーン店を利用したことがある人なら分かると思いますが、使っている肉は決して高い肉ではないのにほっこりするおいしさで、味にもコスパのよさにも満足できる、なじみの牛丼が再現されていました。笠原シェフも「安くて脂身が多い薄い肉がいい」と言っている通り、ステーキ肉のような高くて厚みのある肉を使ったらよりおいしくなるのかと言えばそんなことはなく、安い牛切り落とし肉だからこそ、この味が成立していると言ってもいいくらいです。そしてしょうゆ、酒、みりんという日本人が大好きな組み合わせ、おいしい訳ですよね。

今回のレシピでは普通のしょうゆと薄口しょうゆの2種類が使われていますが、わたしの経験上、2種類を合わせて使うことはあまりしないので驚きました。よくうどんの汁の色が引き合いに出されますが、関東では色の濃い濃口しょうゆが一般的なのに対し、関西では色の薄い薄口しょうゆが一般的と言われています。お吸い物など見た目の色を濃くしたくない料理に使われる薄口しょうゆは塩分濃度が高い分すっきりした味で、濃口しょうゆはコクがしっかりある味。後者は照り焼きなどが向いています。実は今回薄口しょうゆを探していて驚いたのですが、わたしの生活圏内で薄口しょうゆを置いていたスーパーはたったの1軒だけでした。これが地域差なのか、と変に感心してしまいました。

牛丼と言えば「吉野家」、「松屋」、「すき家」の3大チェーンが有名ですが、「笠野家」と書いちゃってるのでバレバレですよね。牛丼なんてどこも一緒と言う人もいますが、食べ比べてみると肉の脂の量や大きさ、柔らかさ、しょうゆやしょうがによる味の濃さと香りなど、当然他社とは違う個性を出していますので、もちろん同じではありません。牛丼以外のメニューを充実させるなどの戦略も打ち出していますが、牛丼屋さんに行ったら牛丼しか食べないわたしとしてはやっぱり牛丼自体の味で勝負してほしいものだと思います。

笠原シェフはオマージュと言っていましたが、かなり本物に近い味の牛丼ですのでぜひ作ってみてください!

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