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“出生の秘密”に“ドロ沼愛憎”…見始めたら止まらない!マクチャンドラマの名手が手掛ける新たな傑作<復讐の渦~因縁の父娘~>

  • 2024.11.27
「復讐の渦~因縁の父娘~」 (C)2023MBC
「復讐の渦~因縁の父娘~」 (C)2023MBC

【動画】強烈!マクチャンドラマ「復讐の渦~因縁の父娘~」の予告映像

韓国ドラマの人気ジャンルの一つが、復讐や愛憎など中毒性たっぷりのドロ沼ストーリーを描いた“マクチャンドラマ”。寝る間も惜しんで一気に見てしまった、続きが気になって気もそぞろな日々を過ごした…そんな経験がある韓ドラファンも多いのでは? そんなマクチャンドラマの新たな話題作「復讐の渦~因縁の父娘(おやこ)~」(2023年)が12月3日(火)、CS放送「衛星劇場」に登場する。2012年のドラマ「福寿草」でもドロ沼復讐劇を描き大反響を巻き起こした脚本家が放つ中毒性抜群の復讐&愛憎劇、その見どころに迫る。

非道な男の娘として生まれたヘインは…

「復讐の渦~因縁の父娘~」は、どん底まで追い詰められるヒロイン・へイン(チョン・ヘヨン※幼少期キム・シハ)と、愛に飢えた上流階級の令嬢セナ(チョン・ウヨン※幼少期キム・テヨン)、そして2人の父で強欲な男チファン(キム・ユソク)の果てなき愛憎と欲望のぶつかり合い、因果応報と破滅を描いた“復讐エンターテインメント”。

上流階級の女性と結婚して権力を得るために、自分の子を身ごもる恋人スニョン(シム・イヨン)を非道にも自殺に追い込んだチファン。だが、スニョンが道連れにしたはずの赤ん坊・へインは生きていた――。

スニョンは死の直前、チファンの秘書として働く友人ジョンイム(チョ・ウンスク)にヘインを託していたのだ。8年後、みなしごとして養護施設で生活するヘインは、池に落ちた少年ジヌ(ソ・ハンギョル※幼少期イ・ジュウォン)を偶然助け、仲良くなる。その後へインの養子縁組が決まるが、へインを待っていたのは養父母からの虐待の日々。そのことを知ったジョンイムはヘインを一時保護することを決め、チファンの屋敷に連れてくる。

実の父親が圧倒的悪…マクチャンドラマの真骨頂

「復讐の渦~因縁の父娘~」 (C)2023MBC
「復讐の渦~因縁の父娘~」 (C)2023MBC

韓国では、突然の事故や記憶喪失、実は親子や兄弟だったといった出生の秘密、命懸けの復讐やプライドのぶつかり合いなど、日本で言う“昼ドラ”のように過激なエピソードで登場人物をどん詰まりまで追い込み、ドラマを急展開させるストーリーが“マクチャンドラマ”と呼ばれ大人気。“マクチャン”とは“どん詰まり”という意味だ。

本作でも、そんな劇的展開がストーリーをダイナミックに動かしていく。まず、富と名声を手に入れるために恋人はおろかわが子までも手に掛けようとする冷徹で強欲なチファンのキャラクターが強烈で、圧倒的悪役として立ちはだかる。

ジョンイムの愛に包まれてささやかな幸せを手に入れたヘインは、ソルと名前を変え、一度は新たな人生をスタートさせる。だが、チファンはその行く手に再び立ちはだかり、自分たちの罪の隠蔽のため、ソルのささやかな幸せを容赦なく壊し、どん底へと追い詰めていく。

近年も、セレブたちのマウントの取り合いが壮絶な復讐劇に発展する「ペントハウス」や「スカイキャッスル~上流階級の妻たち~」をはじめ大ヒット作が続々と誕生しているマクチャンドラマ。出生の秘密から始まり、DNA検査の偽造、犯罪の隠蔽、冤罪…など刺激的な内容で続きを見ずにいられない本作も、その流れに連なる中毒ドラマだ。

「復讐の渦~因縁の父娘~」 (C)2023MBC
「復讐の渦~因縁の父娘~」 (C)2023MBC

一度ならず二度までも…ドロ沼愛憎

チファンに負けない悪役としてこのドラマに君臨するのが、チファンの娘・セナ。初恋相手のジヌに恋愛対象として見てもらえず悔しい思いを募らせていたセナは、ジヌがヘインに思いを寄せていると知り、激怒。へインに執拗ないじめを仕掛ける。さらにセナは、成長しヘインがソルと名前を変えた後も、再びジヌを巡って彼女に執拗ないやがらせを繰り広げる…。

対するソルも、無実の罪で投獄された後はガラリと雰囲気を変え、セナのいやがらせに毅然と立ち向かう。そして2人の戦いは、熾烈な女同士の愛憎バトルに発展していく。一度ならず二度までもジヌを挟んで対峙することになるソルとセナ。2人の関係はもはや、宿命としか言いようがない。

その対立構図にセナを愛する検事ドヒョンが加わって、ソルとセナはドロ沼に…。ソルを想うジヌ、そのジヌを追いかけるセナ、そしてセナを振り向かせるためジヌを破滅させようとするドヒョン。4人の男女が繰り広げるドロ沼ストーリーから目が離せない!

本作の脚本を手掛けたのは、28話連続でケーブルテレビ同時間帯視聴率1位を記録した大ヒットドラマ「福寿草」で知られるヨ・ジョンミ。女同士の愛憎劇を描いたらピカイチの人気脚本家が、ソルとセナの愛憎バトルでその才能を遺憾なく発揮する。

“マクチャンドラマの新星”が体現するヒロインの絶望と再生

「復讐の渦~因縁の父娘~」 (C)2023MBC
「復讐の渦~因縁の父娘~」 (C)2023MBC

メインキャストに実力派の俳優陣をそろえた本作。同じヨ・ジョンミ作家が手掛けたマクチャンドラマのヒット作「鳴かない鳥」でヒロインの復讐をアシストする継父役を演じたベテラン俳優キム・ユソクが、過去に類を見ない強烈な悪役を体現。

「ごはんに願いを~人生逆転レストラン~」で主演を務めた実力派チョン・ウヨンは、チファンに育てられたワガママ令嬢を悪意たっぷりに熱演し、「今日のウェブトゥーン」で新人漫画家ク・スラを演じたチョン・ヘヨンが、持てる者たちの悪意を跳ね除け復讐を決意するヒロインを快演。本作をきっかけに“マクチャンドラマの新星”と注目を集めている。

マクチャンドラマの正統な流れを汲み、“続きが見たくてたまらない”中毒性に満ちたヒット作「復讐の渦~因縁の父娘~」は12月3日(火)午後11時スタート。1話30分前後と短く、毎週火曜に4話ずつ放送されるのも、一気見派にとってはうれしいポイントだ。チファンの振り切った悪役っぷりに、セナのわがまま令嬢、そして2人にすべてを奪われ覚醒するソルの絶望と再生から目が逸らせないマクチャンドラマの新たな傑作だ。

◆文=酒寄美智子

三者の鋭い視線が光る…「復讐の渦~因縁の父娘~」よりキービジュアル (C)2023MBC
三者の鋭い視線が光る…「復讐の渦~因縁の父娘~」よりキービジュアル (C)2023MBC
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