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「実はダメなんです…!」助産師が解説!じいじ・ばあばのやりがちNGな子育て方法と、正しい方法とは

  • 2024.11.29

両親や義両親は子育ての先輩であり、頼もしい存在ですよね。一方で、昔と今では育児の方法が異なることも多々あり、ママたちは困ってしまうこともあるようです。そこで助産師の榎本さんが、ママたちが困ってしまう、じいしやばあばの間違った子育て方法や正しい方法について教えてくれました。今回はマンガで紹介します。

育児をしている中で、祖父母のサポートはとても助かるものです。しかし、昔と今の育児方法や情報の変化から、ママ世代の考え方などと合わずに、ママたちが悩むことや、間違った情報を得てしまうことがあるようです。

そこで今回は、じいじ・ばあばの子育てのアドバイスでママたちが困ってしまったことや対処法などについてお話ししていきます。

アレルギーに関しての危機感が薄い!?

今から50年前には日本では「アレルギー」は、ほとんどありませんでしたが、現在では3人に1人が何らかのアレルギーを持っているといわれています。

今のママたちは、昔に比べると食物アレルギーに対しての意識が高いといえます。 食物アレルギーがあることを祖父母に伝えていても、「気にしすぎだ」、「少しなら大丈夫」などと言って、祖父母が赤ちゃんに与えてしまったというお話を聞くことがあります。

また、知らないうちに初めて食べるものを祖父母があげていたということもあるようです。 初めて食べた食材でもアレルギー症状が出なかったなど大事には至らなかったケースもあります。けれども、万が一を考え、赤ちゃんがまだ食べたことのない食材を与えないようお願いしておきましょう。

アレルギーがある場合は、その原因食物について細かく祖父母に伝えると共に、どういうアレルギー症状がでるのか、そしてお菓子や食事をあげるときに必ず確認してほしいことなどを伝えておきましょう。

例えば、卵であれば目には見えなくても、お菓子やパン、料理のつなぎとして入っている場合があります。成分表を確認するようにお話ししておきましょう。

義両親の場合、自分で伝えづらい場合には旦那さんに伝えてもらう、あるいはアレルギーについての本やサイトの紹介するというのも良いかもしれません。

冬の寒い日に厚着をさせようとする

冬の寒い時期になると、風邪をひかないようにと、赤ちゃんに厚着をさせすぎてしまう祖父母が多いようです。 また、赤ちゃんの服装を見て「そんな薄着をさせて……」と祖父母から注意を受けたママも多くいます。

乳児は末梢循環がうまくできずに、身体が温かくても手足が冷たくなっていることがありますが、これは体温調整機能が未発達だから。室内で、手袋や靴下で末梢を温めすぎると、体温調整機能が発達しづらいといわれています。

また、米国立小児保健・ヒト発育研究所(NICHD)の調査によると、「着せ過ぎ」は放熱を妨げ、小児を高体温化(うつ熱)にし、SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクが上がるといわれています。

実際に、厚着をしている赤ちゃんは、背中にびっしょり汗をかいていたり、ほっぺが真っ赤になって体温が上がりすぎたりしていることがあります。 最近では、洋服の素材が薄手であっても保温性の高いものも出てきており、見た目より温かい場合も。着ている洋服の素材によっては、やはり体温が上がりすぎていることがあるのです。

室内においては、昔より空調機能が向上していたり、マンションなどでは機密性が高まっていたりして、冬場でも薄着で過ごせるようになってきました。 室内では、特に睡眠中の赤ちゃんには、帽子、靴下、足付きロンパース、毛布などの「着せ過ぎ」は良くないことを伝えていきましょう。

まとめ

頻繁に会う祖父母でなければ、特に言いづらいということもあるかと思います。孫をかわいがってくれるおじいちゃん・おばあちゃんには感謝を伝えつつ、わが子のために必要なことはちゃんと伝えられる関係性をつくっていきたいですね。

作画/はたこ


監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀

2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。

ベビーカレンダー編集部

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