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「案ずるより産むが易し」とはどんな意味?その用い方や類義語は?

  • 2024.11.27

過去を振り返ったり励ましたりする際に使用する言葉、それが「案ずるより産むが易し」です。

しかし、この言葉にはどのような意味があるのでしょうか。 今回は「案ずるより産むが易し」がどのような言葉なのかを解説します。

「案ずるより産むが易し」とは

ここでは「案ずるより産むが易し」の意味を解説します。

「案ずるより産むが易し」の意味

「案ずるより産むが易し」は、物事はあれこれと心配するよりも思い切って実行してみれば案外簡単であることを意味する言葉です。

新しいことや慣れないことをする時はあれこれ考えてしまうものです。

人によっては「完璧にやらねば」と二の足を踏んでしまうこともあるでしょう。

しかし、ただあれこれと考えているだけでは何も始まりません。 逆に、一歩踏み出してみると結構簡単に物事が進むこともあります。

つまり「案ずるより産むが易し」は「考えてばかりいないでまずは動け」という意味の言葉となります。

表記の揺れがあり別表記されることも

「案ずるより産むが易し」は表記の揺れがあります。

例えば「案ずる」は「按ずる」と表記されることがあります。 「按ずる」はあれこれ調べることや考えを巡らせることを指す言葉です。

また「産む」も「生む」と表記されることがあります。 「生む」は何かを生み出すことや作ることを指す言葉です。

ただし「易し」を「安し」と表記するのは誤りとされます。 なぜなら、ここでの「易し」は容易という意味だからです。

「安し」にも容易という意味はあるものの、一般的には心穏やかであることや心安らかであることを意味するので注意しましょう。

「案ずるより産むが易し」の用い方

ここからは「案ずるより産むが易し」の使い方を解説します。

過去を振り返る際に使う

「案ずるより産むが易し」は過去を振り返る際に使用します。 よく子育てなどに対して「案ずるより産むが易し」は使用されます。

子供を持つとなると不安や心配が尽きないものです。 健康に成長してくれるか、学校に馴染めるか、会社に就職できるかなど悩みは尽きないでしょう。

しかし、実際に妊娠・出産を経て年月が経っていくと子供は勝手に育ち、いつしか親元を離れていくものです。

その際に過去を振り返って「案ずるより産むが易しだったな」と思うわけです。

このように「案ずるより産むが易し」は過去を振り返る際に使用されます。

励ましの言葉として使う

「案ずるより産むが易し」は励ましの言葉として使用することもあります。

例えば、何かに挑戦する人に対して「案ずるより産むが易し」は使用されます。

何かに挑戦する場合、成功するまでに必ず失敗を経験するものです。 完璧主義な人ほど、そういったリスクを懸念して行動に移せません。

しかし、実際にやってみると案外簡単にうまくいくこともあります。

「案ずるより産むが易し」はそういった励ましの意味で使用する場合もあります。

「案ずるより産むが易し」の類義語

ここからは「案ずるより産むが易し」の類義語を紹介します。

案じるより団子汁

「案じるより団子汁」はくよくよと心配したところでなるようにしかならないから団子汁でも食べて気楽に待つのが良いという意味の言葉です。

将来などについて考えたところでなるようにしかなりません。 むしろ、未来にとらわれて現在を疎かにするのはもったいないです。 だからこそ、あまり考えずに気楽に待てというのがこの言葉の真意です。

その点が「案ずるより産むが易し」と似ているのではないでしょうか。

ただし「案じるより団子汁」は待つことに重点を置いている一方、「案ずるより産むが易し」は動くことに重点を置いているのが特徴です。

その点は微妙なニュアンスの違いがあると覚えておきましょう。

窮すれば通ず

「窮すれば通ず」は絶体絶命の窮地に追い込まれた人ほど、かえって名案が思い浮かんで道が開けるものだという意味の言葉です。

確かに、追い込まれることで別の視点から発想が生まれることもあります。 逆に順調な時はその方法を疑わないため、他の視点は生まれにくいでしょう。

むしろ、追い込まれているからこそ妙案が浮かぶものだったりします。

その点が「案ずるより産むが易し」と似ているかもしれません。

ただし「案ずるより産むが易し」は追い込まれていない場合でも使用されるため、追い込まれることが前提の「窮すれば通ず」とはやや違いもあります。

まとめ

「案ずるより産むが易し」は過去を振り返ったり励ましたりする際に使用する言葉となります。

この言葉は、物事はあれこれと心配するよりも思い切って実行してみれば案外簡単であるという意味で使用されます。

ただし、表記揺れによる誤表記もある言葉なので、使用する際は注意しましょう。

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