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【徹底比較】100均vsキャベピィMAX!!ダイソー商品と価格差7倍「ののじ」の“キャベツピーラー”を比べてみた

  • 2024.11.27

そもそもキャベツピーラーでおいしい千切りキャベツができるのか?

《100均》と《じゃない方》を比較!千切りピーラー対決!!
《100均》と《じゃない方》を比較!千切りピーラー対決!!

とんかつ屋さんでキャベツの千切りをおかわりしますか?筆者はご飯とお味噌汁をおかわりしなくてもキャベツの千切りは必ずおかわりします。なぜなら、自宅では絶対に作れないから。そう、筆者にはおいしいキャベツの千切りを刻む技能がありません。

そのため、とんかつ屋さんでおかわりできるなら、プロの味をしっかり楽しみたいのです。しかし、100円ショップをみているとキャベツ用ピーラーが並んでいます。本当にピーラーでおいしい千切りキャベツが作れるの?と思っていますが、ダイソー「オールステンレスキャベツピーラー」 は税込220円。つい、買ってしまったわけです。

ダイソーの「オールステンレスキャベツピーラー」 税込220円。非常にスタンダードなスタイルのステンレスキャベツピーラーです。
ダイソーの「オールステンレスキャベツピーラー」 税込220円。非常にスタンダードなスタイルのステンレスキャベツピーラーです。

一方、インターネットでキャベツピーラーの人気商品を調べてみると、ののじの「キャベピィMAX」(公式サイト税込価格1,540円)がかなりの人気。特許取得済みのステンレス製2枚刃で1枚刃の従来品に比べて2倍のスピード(ののじ比)で手早く千切りキャベツが作れるといいます。

ののじの「キャベピィMAX」(公式サイト税込価格1,540円)。多くのレビューでも絶賛されている人気のキャベツピーラーです。
ののじの「キャベピィMAX」(公式サイト税込価格1,540円)。多くのレビューでも絶賛されている人気のキャベツピーラーです。

せっかくなので、このダイソー「オールステンレスキャベツピーラー」 とののじ「キャベピィMAX」。価格差約7倍を実際に使って比較してみました。

10ストロークで、どれだけの千切りキャベツが作れるのか比較

どうやって比べるのか?という問題はあるのですが、ここは素直に1/8に切ったキャベツを10ストローク、10回のピーラー動作で、どのくらい量、どんな風に千切りにできるのかを比較しました。

独自の三角刃がキャベツの表面を上手にとらえる「キャベピィMAX」。2枚刃も予想以上にしっかりと機能しているようです。
独自の三角刃がキャベツの表面を上手にとらえる「キャベピィMAX」。2枚刃も予想以上にしっかりと機能しているようです。

「キャベピィMAX」から試しました。ピーラーといっても「キャベピィMAX」はかなり切れるので雑に扱うと危険です。というか、そのくらい切れます。そして、刃先はギザギザの三角刃。筆者は、これで指先などを削るのはイヤなので調理用耐切創グローブを使って作業しています。

「キャベピィMAX」は28g

「キャベピィMAX」の10ストロークで削ることのできたキャベツの千切りは28gでした。この時点でこれが多いのか、少ないのか、ピンと来ていません。
「キャベピィMAX」の10ストロークで削ることのできたキャベツの千切りは28gでした。この時点でこれが多いのか、少ないのか、ピンと来ていません。

ギザギザの三角刃がキャベツの表面を上手にとらえ、切れ味がいいので、さほど力を入れる必要もなく、かなり気持ちよく千切りキャベツができていきます。少なくとも筆者が包丁で千切り、いやだいたい百切りくらいになるキャベツを刻むよりはるかにいい感じです。

10ストロークで削れた千切りキャベツの量を計測すると28g。これが多いのか、少ないのかはよくわかりません。しかし、1枚刃の2倍は削れるはずなので多いのでしょう。

100均ピーラーは18g

「オールステンレスキャベツピーラー」で削ることのできたキャベツの千切りは10ストロークで18g。キャベツの表面をうまくつかめず刃先がうまく入っていかないのです
「オールステンレスキャベツピーラー」で削ることのできたキャベツの千切りは10ストロークで18g。キャベツの表面をうまくつかめず刃先がうまく入っていかないのです

そして「オールステンレスキャベツピーラー」も試してみます。条件は同じです。また、「キャベピィMAX」ですでに削ったキャベツを使うと条件が異なりそうなので、別に1/8カットにしたキャベツを用意してテストしました。

使う前から、ある程度予測はしていたのですが、「オールステンレスキャベツピーラー」の刃先は、刃物というよりもジャガイモに使うピーラーレベルなので、思ったよりもキャベツに刃先が入っていきません。

また「キャベピィMAX」は刃先がギザギザしているのでキャベツの表面にうまく引っかかるのですが、「オールステンレスキャベツピーラー」はこれがうまくいきません。さらに切れ味が悪いので、千切りキャベツを削るためのより強い力が必要です。

使用感は圧倒的に「キャベピィMAX」に軍配が上がります。さらに削れた千切りキャベツの量は18gでした。「キャベピィMAX」が28gですから約1.6倍。ののじ比の2倍まではいっていないもののそれなりの結果といえるでしょう。

できあがった千切りキャベツの品質も比較してみた

「キャベピィMAX」で作ったキャベツの千切り。かなりしっかりと千切りキャベツに仕上がっています。
「キャベピィMAX」で作ったキャベツの千切り。かなりしっかりと千切りキャベツに仕上がっています。

同じ手間での仕事効率が1.6倍という結果だったのですが、できあがった千切りキャベツの品質と味もみていきます。「キャベピィMAX」で削った千切りキャベツの写真、そして「オールステンレスキャベツピーラー」でのもの、そして2つを並べた写真を用意しました。

現実はかなり厳しい結果といわざるを得ません。「キャベピィMAX」で削った千切りキャベツは、かなりしっかりと千切りキャベツになっています。長さもしっかりしていますし、キャベツの切断面もさほど潰れておらず、千切りにならず破片のようになったものも少ないのです。

「オールステンレスキャベツピーラー」で作った千切りキャベツ。量が少ないこともありますが、全体的に短く、どうもフワッとしていないのです。
「オールステンレスキャベツピーラー」で作った千切りキャベツ。量が少ないこともありますが、全体的に短く、どうもフワッとしていないのです。

これに対して「オールステンレスキャベツピーラー」で削った千切りキャベツは、全体的に短く、千切りというには長さが足りません。また切断面も潰れており、あまりおいしそうにはみえないのです。さらに千切りになっていない破片のようになったキャベツの量が多く、これを取り除くと、できあがっている千切りキャベツの量はもしかすると2倍の差があるかもしれません。

最後にそれぞれを試食してみたのですが、「キャベピィMAX」のものもとんかつ屋さんのそれと比べると、さすがに劣りますが、筆者が刻むよりははるかにマシ。パック販売されている千切りキャベツよりもおいしいのではないでしょうか。

これに対して「オールステンレスキャベツピーラー」で削った千切りキャベツは、短く、切断面が潰れているためか、ふんわり感がなく、食感も悪いのです。時折、こういうレベルの千切りキャベツを付け合わせにしている食べ物屋さんに当たると、それだけで筆者はテンションが下がります。

大きな差として感じたのは切れ味の差です。さまざまな工夫が凝らされた「キャベピィMAX」(上)との刃先の差も大きいのでしょう。
大きな差として感じたのは切れ味の差です。さまざまな工夫が凝らされた「キャベピィMAX」(上)との刃先の差も大きいのでしょう。

2つのキャベツピーラーを比べてみたのですが、かなり厳しい結果となりました。現状、100円ショップのキャベツピーラーと「キャベピィMAX」の差はかなり歴然としています。価格差は7倍ですが……。

自宅で千切りキャベツを作るかと聞かれたら…

パック野菜のコスパが最強すぎ……/画像:セブン-イレブン公式サイトより
パック野菜のコスパが最強すぎ……/画像:セブン-イレブン公式サイトより

また「キャベピィMAX」はかなりいいのですが、筆者にとって気になるのが千切りキャベツのパック野菜。7プレミアムの千切りキャベツが150gで税込108円です。「キャベピィMAX」で150gの千切りを作ると約60ストロークが必要です。これって結構大変。

そもそもキャベツ1玉が約1kg(芯もあるのでこのくらいでしょう)として平均で200円前後、2024年11月には400円近くになっています。(筆者調べ)

野菜高すぎ、ほんとやめてほしい。

心の声が漏れてしまいました……。キャベツ1玉可食部1kg、価格200円で考えると150gで価格は約30円ですね。東京都の最低賃金1163円を考慮すると70円で買える労働時間は約4分。前後の支度や後片付けを考えると、千切りキャベツの野菜パックはコスパもタイパも意外にいいのです。

このことから、筆者はキャベツはキャベツ、千切りキャベツは千切りキャベツと考えてパック野菜の千切りキャベツを購入しています。千切りピーラーを使うかどうか?と聞かれたら、少量の際はパック野菜、家族分など量が多いときは「キャベピィMAX」と使い分けることで、自宅でも千切りキャベツを作るようになるのではと思っています。

(千秋)

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