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「うつだけど休んでられない!」けれど体調を崩してしまい、落ち込む私に → 医師がかけてくれた言葉

  • 2024.11.27

心のダメージは目に見えにくい分、たとえ本人でも正確に把握するのは難しいものです。大丈夫だと思っていても、いつのまにか追い詰められていることも少なくありません。今回は筆者の友人が経験したエピソードをお届けします。

画像: 「うつだけど休んでられない!」けれど体調を崩してしまい、落ち込む私に → 医師がかけてくれた言葉

激務に追われる毎日

これは私が20代半ば頃のことです。
当時、私は社内でも随一の忙しい部署に勤めていました。毎日残業で終電帰り、休日出勤も当たり前。人手も足りず、いつでも「自分が頑張らないと」「自分がなんとかしないと」と思って、昼夜関係なく頭の中は常に仕事のことでいっぱいでした。

起きられない……

そんな生活が1年ほど続いたある日、突然私は朝になってもベッドから起き上がれなくなってしまいました。
もともと寝起きは良いほうだったのですが、身体がダルくて言うことを聞いてくれず、仕事に遅刻することも増えました。

このままではいけないと思い受診したところ、軽度のうつ病を患っていることが判明!
医師からは、仕事をしばらく休むように勧められましたが……

休まなくても大丈夫!

その時私の頭に浮かんだのは、うつ病を患っていても薬で上手く付き合って仕事を続けていた先輩のことでした。
「先輩も大丈夫だったんだから、私も休まなくても大丈夫!」
そう考えて、医師からのアドバイスも聞かず、それからも会社で激務を続ける道を選んでしまいました。

しかし、その2ヵ月後、私は本格的に体調を崩して仕事に行くどころか日常生活もままならない状態になり、仕事を休職せざるを得なくなってしまいました。

「心の風邪」を甘く見ないで

「どうして先輩みたいに上手くできないんだろう……」と落ち込む私を救ったのは、医師がかけてくれた言葉でした。

「うつは心の風邪と同じ。薬が上手く効いて元気になる人もいれば、あたたかくして寝ないと治らない人もいる。自分以外の誰かが大丈夫だったからと言って、自分も大丈夫なわけではない」

これまでそんな風に考えたことがなかった私は、その言葉でやっと肩の荷をおろすことができました。

それから半年ほど休職して心身ともにゆっくりと休み、今は時短勤務で少しずつ働いています。
目に見えないことはどうしても蔑ろにしがちですが、皆さんも身体だけではなく心も労わってあげてくださいね。

【体験者:20代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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