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カセットボンベの備蓄量ってどれくらい? 冬のほうが多く必要って本当?

  • 2024.12.4

メーカーの試算を紹介し、実際に1日カセットコンロを使って使用量を計ってみた様子もお伝えします。備蓄の目安量を知って、災害に備えましょう。

メーカーの試算では…

カセットコンロ・カセットボンベの大手メーカーである岩谷産業では、大人2人が7日間非常時にカセットコンロを使う想定で、こんな試算がされています。

気温10度の場合、レトルト食品を温めることを1日3回、温かい飲み物を飲むためにお湯を沸かすのを1日3回、殺菌・洗浄のためにお湯を沸かすのを1日3回、これを7日繰り返した場合、ガスの消費量は約2240g、カセットボンベにすると9.1本使う計算になるのだそう。

また先ほどと同じ回数・同じ内容でコンロを使いますが、気温が25℃という条件では、ガスの消費量は約1610g、カセットボンベ6.3本が必要になります。

同じ使い方でも、気温の差で3本程度も使用量が変わってしまうとは驚きです。

この試算でも7日間の想定で計算されていますが、食糧・日用品は7日間分の備蓄が推奨されていることが理由です。備蓄量を考える際は、1週間使う量を用意することを目指しましょう。

実際にカセットコンロ・カセットボンベを1日使ってみました

カセットコンロを使って一日生活すると、実際にどのくらいガスを使うのか実験してみます。
わが家は大人2人・小学生1人の3人家族。3人分の食事の調理にカセットコンロのみを使いながら1日過ごしていきます。食事は非常時を意識してレトルト食品やポリ袋調理を選びました。

使うのはこちらの2.9kWのカセットコンロと250g入りのカセットボンベです。この日の室温は1日を通して26℃程度でした。

朝・昼・晩の調理メニュー

【参考レシピ】

炊飯:「災害時・停電時にも簡単炊飯!炊飯器無しでご飯を炊く方法4つを比較」

おかず2品:「防災にも時短にも大活躍!ポリ袋調理の簡単レシピ」

耐熱皿を入れた鍋にお湯1Lを沸かし、沸騰後にポリ袋を入れます。料理によって加熱時間は違うので、終わった順にお湯から引きあげ、火を止めたのは点火からおよそ30分後でした。

ガスは何グラム使った?

今回は3食分を26℃の環境で調理して、ガスを約100g使用しました。250g入りのカセットボンベの1/2本にも満たない量でした。まったく同じ条件で7日間過ごした場合、約700gのガスを使うことになります。カセットボンベに換算すると約2.7本です。

意外と使用量が少なくて驚きました。使ったカセットコンロが省エネタイプだったことも影響しているかもしれません。

今回の実験結果を受けて、わが家では余裕をもって常時5本以上は備蓄しておくことにしました。
気温が低いと同じ使い方でもガスの消費量が増えることに加え、温かい食事を摂りたくなりそうなので、さらに多めに用意したほうが良いかもしれません。

備蓄量は余裕をもって!使用期限にも注意

メーカーの試算を見てわかるとおり、気温などによってもかなり使用量が異なるようです。備蓄をするなら余裕をもった本数を用意すると良いでしょう。
まずは、自分がもし被災したらカセットコンロをどんな風に使うか考えて、メーカーの試算なども参考にしながら、大まかな必要量を算出してみましょう。

また、カセットコンロは10年、カセットボンベは7年の使用期限があるのは知っていましたか?詳しくはこちらの記事で紹介しています。
 「カセットコンロ・カセットボンベにも寿命がある!買い替え時期と正しい使い方」

使用期限に注意しながらローリングストックできると良いですね。

<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター

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