1. トップ
  2. レシピ
  3. “竹田・山下”2強だった2024年女子ゴルフを振り返ってみました

“竹田・山下”2強だった2024年女子ゴルフを振り返ってみました

  • 2024.11.27

宮崎県にある宮崎カントリークラブで開催された女子ツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」。初日に首位に立った桑木志帆プロがそのまま逃げ切り、完全優勝! 今季3勝目を挙げました。

シーズン最後の大会であり、公式戦でもあるこの大会に出場できるのは、今季上位で活躍した選手のみ。今季の国内外大会優勝者、世界ランク上位50名までのLPGA会員、そしてメルセデス・ランキング上位者の順で、上位40名までに出場権が与えられますが、海外勢は優勝6億円というビッグトーナメントと被り不出場。つまり、この大会の出場者を見れば、今季の国内ツアーで活躍した選手が誰かわかるということになります。

◆新女王と元女王による2強だった今季

今季1番活躍した選手といえば言わずもがな、年間8勝を挙げ年間女王に輝いた竹田麗央プロですね。国内で開催された米女子ツアー「TOTO ジャパンクラシック」で優勝したことで、来季からの米ツアー参戦も決めています。

そして、竹田プロに続く2位の山下美夢有プロ。今季2勝と優勝回数は少ないながらも、メルセデス・ランキング2位。常に優勝争いに顔を出していたということがわかります。今回の最終戦に出場した選手の中で初出場は7名(ちなみに、昨年の初出場は12名)と、入れ替わりが激しい女子ツアーですが、そんな中で昨年、一昨年と2年連続年間女王の座に君臨し、今年も女王の座を逃したとはいえ2位。今季はそんな元女王と新女王による2強のシーズンだったと言えるでしょう。

【今季優勝者と優勝回数】

8勝
竹田麗央

3勝
岩井千怜 岩井明愛 桑木志帆 川崎春花

2勝
鈴木愛 小祝さくら 山下美夢有

1勝
臼井麗香 阿部未悠 天本ハルカ 新垣比菜 大里桃子 山内日菜子
安田祐香 佐藤心結 イ・ミニョン イ・ヒョソン

◆来季シード権を獲得した選手は?

来季のシード権は、メルセデス・ランキング上位50名までに与えられ、51位から55位までの選手には前半戦の出場権(準シード)が与えられます。最終戦を前にして既に決着していた来季のシード権争いですが、初シードは4名、シード復帰が8名、喪失した選手は10名となりました。

初シード選手は、メルセデス・ランキング31位の鶴岡果恋プロ、34位の小林夢果プロ、35位の小林光希プロ、そして36位のウー・チャイェンプロが初シード入り。メルセデス・ランキング138位のリ・ヒョソンプロも、5月の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」でアマチュア優勝し、ツアーメンバー入りしたことで初シードとなりました。

【初シード選手】
鶴岡果恋(31位) 小林夢果(34位) 小林光希(35位)
ウー・チャイェン(36位) リ・ヒョソン(138位)

【シード復帰選手】
河本結(7位) 大里桃子(22位) 堀琴音(29位) 脇元華(30位)
臼井麗香(41位) 柏原明日架(44位) 渡邉彩香(47位) 岡山絵里(49位)

【シード喪失選手】
仁井優花(54位) 笠りつ子(55位) 宮里美香(65位) 後藤未有(66位)
小滝水音(67位) 吉田優利(71位) 菅沼菜々(79位) 濱田茉優(80位)
永井花奈(81位) 稲見萌寧(126位)

※()内はメルセデス・ランキング順位

山内日菜子プロ(51位)と佐藤心結プロ(57位)は、今季優勝者の資格で来年の出場権を確保しています。福田真未プロ、テレサ・ループロは、「トーナメント特別保障制度または産休制度適用者」を適用しています。
69位の永峰咲希プロは、2020年の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」を優勝したことで獲得した複数年シードを2025年までの形で行使済み。海外参戦組でシード権を喪失した吉田優利プロと稲見萌寧プロは複数年シードを保持していますが、それを行使するかどうかはまだわかっていません。

◆来季も20歳代がメインに

初シード入りした選手が11名だった昨年に比べると、今年は4名と世代交代は比較的穏やかだったように思います。とはいえ、2024年シーズンのシード選手の平均年齢は「26.1歳」でツアー史上最年少記録を更新し、来季の平均年齢も「26.8歳」とほぼ横ばい。2023年は「26.6歳」、2022年は「27.6歳」、2020-21年は「26.3歳」と平均年齢20代半ばの状態が続いているので、来季も20代のフレッシュな選手達が活躍するのは間違い無さそうです。2025年の大会数は1増1減で今季と同じ37試合が開催されるという情報もあるので、女子ゴルフ人気はまだまだ続きそうですね。

◆おだみなプロフィール

おだみな/元プロキャディ。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍プロのデビュー年からアメリカ本格参戦までの専属キャディとして転戦。現在は二児の母をしながら、近所のゴルフ場でハウスキャディとしてアルバイト中。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、ゴルフ歴だけは長いがスコアはイマイチ。

The post “竹田・山下”2強だった2024年女子ゴルフを振り返ってみました first appeared on Regina(レジーナ).

元記事で読む
の記事をもっとみる