1. トップ
  2. ファッション
  3. パリの雑誌『l'étiquette』のゴーティエ・ボルサレロと、フランス的スタイル一問一答

パリの雑誌『l'étiquette』のゴーティエ・ボルサレロと、フランス的スタイル一問一答

  • 2024.12.3
パリの雑誌『l'étiquette』のゴーティエ・ボルサレロと、フランス的スタイル一問一答
BRUTUS

フレンチトラッド、フレンチアイビー……上質でシンプルな組み合わせを絶妙なバランス感覚で着こなすフランス的なスタイルに注目が集まっている。『l'étiquette』ファッションディレクター、ゴーティエ・ボルサレロさんに話を聞いた。

ゴーティエ・ボルサレロ(『l'étiquette』ファッションディレクター、〈Fursac〉クリエイティブディレクター)

Q1

フランス的なスタイルとは、どういうものですか?

ゴーティエ

私たちにとってはごく自然なことであり、言葉にするのはなかなか難しいですね。また今日は非常に多くのトレンドが同時進行していますから。

Q2

好きなフランスのスタイルは?

ゴーティエ

さりげないエレガンス。地味だけれど上質な服をできるだけ長く、その服のことを忘れて生活ができるようになるまで着ること。

Q3

ご自身のスタイルに欠かせないアイテムは何ですか?

ゴーティエ

冬はモールスキン、夏はリネンのフランス製トラウザーとジャケット。

Q4

今注目しているアイテムは?

ゴーティエ

タイトフィットのジャケットに合わせるワイドパンツ。

Q5

ファッションにおける「フランスらしさ」とは何ですか?

ゴーティエ

地味で暗い色の服。黒い靴。服を気にしすぎず生活し、時とともに消耗させ修理をする。フランスには服を最後の瞬間まで修理する“ravaudage”という伝統があります。英語では“French Darning”と呼びます。ワークウェアに施された“ravaudage”を見ますよね。直したものが美しくもある。

ゴーティエ・ボルサレロ、お気に入りの小物たち

〈Fursac〉のハット
〈Fursac〉のハット 映画監督の故ジャック・タチをイメージしたコットン製の《BOB》。「フランスの定番ではないかもしれないけど、とても気分です」(ゴーティエ)。
〈ジョンロブ〉×『l'étiquette』の靴
〈ジョンロブ〉×『l'étiquette』の靴 「黒とボルドー、2種類を作ったんだ。黒は48時間でソールドアウトしたよ」(ゴーティエ)。
1950~60年代の南極の研究者のバッグ
1950〜60年代の南極の研究者のバッグ 「アメリカ製で、ミュージアムに入るくらいの貴重なものを見つけたんだ。普段使いにパーフェクトな大きさなんだ」(ゴーティエ)

この日の着こなしは?

『l'étiquette』ファッションディレクター・ゴーティエ・ボルサレロ、『l'étiquette』マーケットエディター・バジル・カディリー、『l'étiquette』『HOLIDAY』編集長・マーク・ボウジェ
左から/ゴーティエ・ボルサレロ、バジル・カディリー、マーク・ボウジェ。24年2月某日、パリの〈Fursac〉のオフィスに3人にお集まりいただいた。 ジャケット:Cifonelli/トップス:Fursacのシャツ/ネクタイ:Charvet/パンツ:Fursac/靴:John Lobb x l'étiquette/時計:ROLEX Oyster perpetual coral red

ゴーティエ

夜にオペラを観に行く予定があるので、この服装になりました。これから一日を楽しむことができる、最高のシチュエーションです。気持ちも上がります。

profile

『l'étiquette』ファッションディレクター・ゴーティエ・ボルサレロ
BRUTUS

Gauthier Borsarello(『l'étiquette』ファッションディレクター、〈Fursac〉クリエイティブディレクター)

ゴーティエ・ボルサレロ/日本のショップでは〈sinot〉(代々木八幡)が気になっている。

元記事で読む
の記事をもっとみる