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森麻季アナ(43)再出発は共演した芸人さんと日本テレビが救ってくれた

  • 2024.11.27

元日本テレビアナウンサーとして多くの視聴者に親しまれた、フリーアナウンサーの森麻季さん(43)。華やかな大学生活、そしてアナウンサーとしての充実したキャリアを経て、現在は2人のお子さんの子育てにを優先されています。子どもたちの幼児期の大切さを強く感じ、その成長に寄り添う日々。なぜ森さんはキャリアを大切にしながらも、“子育て最優先”の選択をされたのか? 学生時代から現在に至るまでのキャリアと、子育てへの思いを伺いました。(第1回/全3回)

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森麻季さんProfile

1981年埼玉県生まれ。青山学院大学経済学部卒。2003年にアナウンサーとして日本テレビに入社。『キユーピー3分クッキング』『Going! Sports&News』などの番組を担当し、2011年末に退社。2013年よりフリーアナウンサーとして活動を再開。現在は6歳と2歳の男の子のママ。

「普通っぽさ」を武器に、ずっと夢だったアナウンサーの道へ

ーーはじめにアナウンサーになる前の学生時代のお話をお聞かせください

大学1年生のとき、厚木キャンパスに通っていて、埼玉から毎日片道3時間以上かけて通っていました。大学に通うだけで「偉いぞ、頑張ったぞ」と自分に言い聞かせていたくらい遠かったです(笑)。そんなまだ通うだけで必死なとき、広告研究会の方から「ミスコンテストに出てみませんか?」って声をかけられたんです。最初は断っていたんですが、何度か誘っていただくうちに「これが自分を表現する良いきっかけになるかも」と思い、確か2年生のときに出場を決めました。お陰様で、「ミス青山学院」に選んでいただけました。

私は小さい頃からアナウンサーになりたかったので、大学に入ってからも「アナウンサーに一番近いサークルはどこだろう?」と考えて、1年生からアナウンス研究会に入りました。ちょうどその頃、テレビ局でアルバイトをしている先輩から「TBSの『サンデーモーニング』で学生リポーターのオーディションがあるよ」と教えてもらい、何も分からないままオーディションを受けてみたら、ひな壇に座る学生リポーターとして1年間活動できることに。そのリポーター制度が終わった後、新たに5人のリポーターを選ぶオーディションがあって、また挑戦してみたら合格したんです。プロデューサーには「普通っぽさが良かった」と言われました(笑)。

ーー日本テレビで念願のアナウンサーとなって、特に印象深かった取材は

念願の日本テレビのアナウンサーになって、9年間いろいろなことに挑戦させてもらいました。実際になってみて感じたギャップもありましたが、「なって良かった」と思う瞬間がたくさんありました。特に印象深いのは、2008年の北京オリンピックの取材ですね。局アナという仕事は自分で番組や仕事を選べるわけではなく、タイミングがとても大事なんです。私はそのとき夕方のニュースを担当していて、オリンピックの取材に選ばれました。

北京オリンピックでは「歴史が変わる瞬間」「人の人生が変わる瞬間」に立ち会えたことが本当に貴重でした。1カ月にもおよぶ取材は大変なことも多くて、競技によってはアメリカの時間に合わせるので、毎日3時間くらいしか眠れない日々が続きました。でも、あの灼熱の中で取材できる毎日は本当に充実していて、「ずっとこの仕事が続けばいいのに」と思うくらい特別な時間でしたね。特に、北島康介選手が2度目の金メダルを獲得した瞬間は、現場の緊張感がすごくて、息をするのも忘れるくらい! あの瞬間に立ち会えたことは、アナウンサーとして最高の経験でした。

ーー退社後、フリーアナウンサーとして2度目の挑戦。古巣の日本テレビが救ってくれた

2011年に日本テレビを退社して、一度はキャリアの一線を退いたんですが、また自分の人生を切り開かなきゃいけないって感じた時に、今の事務所と出合いました。「ここなら自分を変えられるかもしれない」と思って、フリーアナウンサーとして再挑戦することを決意。フリーになって最初の仕事は、なんと古巣の日本テレビからの依頼で、『24時間テレビ』のリポーターでした。自己都合で退社した私に、また声をかけてもらえたことが本当にありがたくて、嬉しかったですね。復帰初日はすごく緊張していたんですが、その日は日本中が悪天候で、ロケ地の小笠原諸島だけが晴れていて(笑)、想定以上に中継の回数が増えてすごく忙しかったんですけど、視聴者の皆様に届けられたことが嬉しかったです。

また、日本テレビ時代にスポーツ番組『Going! Sports&News』で共演していた上田晋也さんは、私が退社する時も温かく送り出してくれましたし、復帰を決める時も親身になっていろいろ相談に乗ってくれて。本当に感謝しています。忙しい中でも食事に誘ってくださったり、温かいサポートがあったからこそ復帰できたと思っています。
フリーアナウンサーとしての再挑戦をきっかけに、以前よりも仕事面のパワーアップができていると感じています。会社員時代とは違う視点で仕事に取り組めるようになったのが大きいですね。今後も、新しい仕事に挑戦しながら、応援してくれる皆さんに感謝しつつ、精一杯頑張っていきたいです。

現在は6歳と2歳、2人兄弟の子育てに奮闘

今は6歳の長男と2歳の次男の子育てに奮闘しています。朝は長男が日課にしているラジオ体操を家族みんなでしたり、送り迎えや家事で忙しい毎日ですけど、子どもたちの興味や関心に合わせて、いろんな体験をさせるように心がけています。長男はピアノに夢中、次男はお兄ちゃんの真似をするくらいお兄ちゃんに夢中で、兄弟の絆が深まっているのも嬉しいですね。子育ては大変ですけど、成長を間近で見られる喜びが大きいです。(子育てのお話は、第2回記事、第3回記事でより詳しくお話いただいています)

子どもの寝かしつけが終わる時間に、一喜一憂する40代の毎日

特に次男が生まれてからは、体調の変化やシミ、白髪、代謝の低下など、年齢を感じることが増えてきました。今は、飲む日焼け止めを使うくらいで精一杯ですが、少し落ち着いたら美容にも力を入れたいですね。本格的な美容ケアまではできていないものの、毎日リラックスタイムをつくって心を落ち着けるようには心がけています。今の私のリラックスタイムは、子どもたちを寝かしつけが終わった後 。寝かしつけに成功して20時半から自由時間が取れると「よし!」と大喜び、21時を過ぎてしまうと「わ…(涙)」と落ち込み、その30分の差はとても大きいんです(笑)。リラックスタイムには、トリガーポイントを使ってストレッチをしながらテレビを見たり、温かい飲み物を温かいうちに飲めることが嬉しく、これが至福の癒し時間です。

たまに友達とランチに行ける時には、自分が食べたいものを選べて、好きなタイミングで食べられることがとても幸せに感じます。普段、子どもがいると担々麺など辛いものを避けがちですが、そういった制約がないときには、自由にメニューを選べるのが嬉しいですね。あとは、ピラティスにも通っていて、その時間は「無」になれる貴重なリフレッシュのひととき。今年から始めたばかりですが、達成感やリフレッシュ感がとても大きく、今後も続けていきたいと思っています。

ーーこの先のキャリアはどのようにお考えですか?

長男が小学生になったら、少し自由な時間が見えてくるのかもしれません。ただ、その時その時で悩みや、習い事の送り迎えなど、いろいろな課題が出てくるのでしょうね。それでも、少しずつ前進していく日々が持てたらいいな…という希望もあり、焦ってはいません。将来的には、アナウンサーとしてのキャリアを追求するのか、それとも違う方向性に進んでいくのかを考えています。アナウンサーとしての仕事だけではなく、別の形で「伝える」ということができるのではないかと。

たとえば、私がかつて日本テレビ時代に『キューピー3分クッキング』を担当していたことがあり、料理をしている時間は日々のストレス解消にもなっていました。今は、忙しいながらも毎日料理をして、調理が終わった時の「要領よく、たくさん作れた!」という達成感が、日々のリフレッシュに繋がっています。子どもたちとの食事や料理を通じた生活は、私にとって大切なものなので、それを人生の一部として、アナウンサーのキャリアとどう絡めていけるのか、まだ模索中です。

子育て最優先!を尊重してくれる夫の支え

現在2人の子育てに専念する私を、理解してサポートしてくれる主人からは「政治には出ないでね」って冗談で言われています(笑)。もちろん、そんな話は現実的には全くなくて、「政治家になったらどうなるかな?」なんて勝手に主人が想像して言っているだけです。私が選挙に出るなんて笑い話ですが(笑)、主人としては完全な専業主婦というよりは、社会と繋がっている方が私自身も救われる時があるんじゃないかと思ってくれているみたいです。そういう意味では、何よりも私を応援してくれているのがありがたいですね。

私の「子育てに専念したい」という強い思いが理由で、最近は夫婦2人でのデートの機会は少ないです。年に2回ほど2人だけで食事に行くことはありますが、外出中もやはり子どもたちのことがどうしても気になってしまって。。。特に次男がまだ2歳ということもあり、食事は早い時間に始めて、遅くても8時には帰宅したい!と伝えています。「デート中も、子どもが心配でなかなか長時間楽しめないね」と笑いながら話してくれる夫に感謝しつつ、「いつかはゆっくりデートができる日が来るよね」と2人で前向きに捉えています。将来的には、子どもたちが成長し、自分の時間が持てるようになったら、ピラティスや料理など趣味を通じて、自分らしく新たな挑戦をしていきたいですね。

衣装協力:スカート¥16,940、ニット¥17,380、スカーフ¥4,290(全てMARIED’OR)
お問合せ先:株式会社マリードール 06-6232-0868

撮影/加治屋 圭斗 ヘア・メーク/陶山 恵実 スタイリスト/水口 久美子 取材・文/日野 珠希

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