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薬が大量に…仕分けたそばからぐちゃぐちゃにする母の無限ループが止まらない<母の認知症介護日記>

  • 2024.11.27

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。認知症の専門病院で、先生から母・あーちゃんの薬の組み合わせについて指摘されたワフウフさんは、自分なりにいろいろと調べてみました。しかし、調べてもわからないことばかり。組み合わせの悪い薬を飲み続けていたことが、認知症の進行にどれだけ影響があったのかはわかりませんが、もっと早く気づいていれば進行を遅くできたのかもしれないと考えると、時間を無駄にしたような気持ちになってしまい、ワフウフさんは心の中であーちゃんに謝っていました。

認知症の専門病院では、生活で改善すべきことについても先生からお話がありました。食事や運動だけではなく、家の黒カビの除去や歯周病の治療など、思いがけないところまで指摘されて、ワフウフさんはビックリ。あーちゃんは糖尿病の持病があるので、一番重要なのは食事管理ですが、先生から甘いものを控えるように注意されたばかりだというのに、病院の帰り道「甘いものが食べたいわねぇ」と言いだし、先が思いやられます……。

これを毎月やると思うと……

薬の種類が増え、飲む時間もこれまでと変わったため、小分けにしたお薬セットをつくることに。

見慣れない薬もあるので、薬局でもらった薬の説明書とにらめっこをしながら、仕分けていきます。

あーちゃんは自分の薬のことが気になるようで……。

薬を確認しながら、せっかく仕分けたものをぐちゃぐちゃに……。

あーちゃんに悪気がないのはわかっているので、怒りを抑えながら触らないでほしいと伝えます。

その場では理解しているように見えるあーちゃんですが、数秒後には……。

またぐちゃぐちゃに……!

やっぱり薬のことは気になる様子で、質問をしてきます。

不安そうなあーちゃんを安心させるため、答えてあげますが……。

またーーー!!!!

無限ループに突入です……。

あーちゃんの認知症は、認知症の専門病院で診てもらうことにしましたが、持病の糖尿病は、これまでと同じかかりつけの先生に診てもらっています。そのため、違う病院からいろいろな薬をもらっている状態に。服薬の時間も、これまで朝晩と就寝前だけでしたが、昼も追加になりました。そのまま薬を渡しても、あーちゃんは自己管理できそうにないので、日ごとに分けてホチキスで留めてから、服薬の時間ごとにジッパー付きの袋に入れることに決定。早速作業を始めます。

私たち姉妹も見慣れない薬があるので、薬局でもらった薬の説明書きを見て頭を悩ませながらの仕分けです。自分の薬のことだからなのか、あーちゃんはこちらの様子が気になるようで、せっかく仕分けた薬に手を出してぐちゃぐちゃに……。怒りを抑え、あとで説明するから触らないで待っていてと言うと「そうねそうね!」と返事はしますが、数秒後には「これが朝の分? え? 昼も飲むことになったの?」と再びぐちゃぐちゃに……。

さらに、薬局からもらった薬の袋を見て「私、薬が増えたの?」という質問を数分おきにしてきます。不安なのかと思い、私がちゃんと答えて安心させてあげようとしますが「これが朝の分? 昼も飲むことになったの?」と、仕分けた山に手を入れてしまい……結局、これの無限ループです。なんとかお薬セットを完成させたころには、相当な時間が経過していました。これから、このセットづくりを毎月やると思うとゾッとしてしまいます。

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本人に悪気がないのはわかっていますが、手間と時間をかけてしたことを台なしにされると悲しいですね。でも、認知症が進行していくと薬の種類や数も変わっていくと思うので、今よりもっと仕分けが大変になるでしょう。今のうちから、どうすれば簡単に管理ができるようになるのか、先のことも考えておくといいかもしれません。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ

ベビーカレンダー/シニアカレンダー編集室

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