「ハミルトン」アンソニー・ラモス、ブロードウェイ俳優の意外と世知辛い収入を明かす「『お金を使いまくろう』なんて思っちゃダメ」

アンソニー・ラモスが、ブロードウェイ俳優としての現実と、舞台俳優がそれほど多くのお金を稼いでいないという事実について語った。

「ハミルトン」のオリジナルブロードウェイの舞台において、ジョン・ローレンスとフィリップ・ハミルトンの二役を演じた俳優のアンソニー・ラモス（33）がSoFiのポッドキャスト番組『Richer Lives』のインタビューに登場。ミュージカル・パフォーマーのお財布事情について語った。

意外と世知辛い舞台俳優のお給料事情

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「いや〜良かったよ」と一度は返すもすぐに「あ、いやいや、実際には良くなかったよ。だってあの時はオフ・ブロードウェイで、週420ドル（約65,000円）くらいしか稼いでいなかったから」と前言撤回したラモス。華々しい「ハミルトン」の舞台に上がった俳優としては、たしかに4週続けても月1,680ドル（約26万円）という稼ぎは“セレブの仲間入り”だとは到底思えない。

さらにラモスは「ブロードウェイに出れば確かに給料は良くなるけど、それでもまだ厳しいところはあるよ。アンサンブルメンバーやコーラスメンバーだと、週に1,800ドル（約277,000円）くらいだと思う」「でもエージェントに10％、マネージャーにも10％、合計20％が引かれる。それからニューヨークでは30％から40％の税金を払わなければならないんだ」「家に持ち帰れるのは週に1,000ドル、せいぜい1,100ドルくらいだね」とギャラ相場について説明した。残るのが1,000ドル（約154,000円）として、安定して毎週 × 毎月踊り続けても1年の手取りが約48,000ドル（約739万円ほど）だとすれば、アメリカの物価を考えてもやはり世間が思うより少なめな感覚ではないだろうか。

贅沢はできない現実と、ラモスの実体験

ラモスは「初めてのお給料をもらえた気分は最高だったよ。だって好きなことをしてお金をもらえたんだからね。だとしてもニューヨークでは苦労したよ。何かしらでバランスを取らないといけないんだ」と教訓を語り始める。

続けて彼は「『わあ、自分はブロードウェイの人間だ！お金を使いまくろう！』なんて思っちゃダメ。お金を稼ぎ始めると、誰だってそうだけど、興奮して使い始めるんだ」と、人々のつい贅沢したくなる気持ちに寄り添いつつ、「自分にご褒美をあげるのはいいことだと思うよ。素敵な食事に行ったり、欲しいものを買ったり。でも、無責任になっちゃダメだ。実体験をもとに話してるんだけど、僕も学んだんだよ。自分はもっとお金の管理が上手いと思ってたけど、実際は違ったね」と自分の失敗談を赤裸々に告白。

「お金の使い方が賢くなければ、くたばるよ！言ってることわかる？本当にくたばるよ」と、煌びやかな世界に憧れる人々に言い聞かせるようにラモスは熱弁していた。