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「食いしばり・歯ぎしり」を治すトレーニング、ごはんは“ひとくち30回咀嚼!”

  • 2024.11.26

疲れやだるさ、頭痛、不眠、イライラ、肩こり、冷え性など、様ざまな体の不調の原因になっていると考えられる「食いしばり・歯ぎしり」。自分で治せるトレーニング、今回は正しくかむことの効果!


【たくさん“かむ”ことで脳内の血流も増加する】

咀嚼回数、ひとくち30回に増やしましょう!

咀嚼は口腔内での直接的な消化作用だけでなく「食いしばり・歯ぎしり」にも多大な影響を及ぼします。現代ではやわらかくて咀嚼回数が少なく咀嚼時間が短いファストフードなどの摂取が主流となり、江戸時代から約80年前の敗戦時まで約1500回であった1回の食事の咀嚼回数は、咀嚼時間とともに約60%減の約620回に減少し、減少傾向がなおも進行しているという報告があります。咀嚼回数の減少はセロトニンやドーパミンの分泌低下につながり、「食いしばり・歯ぎしり」を引き起こすだけでなく、ストレスや記憶に関連する脳のパフォーマンスにも悪い影響を与えます。

☑正しくかむことがもたらす、いい効果

たくさんかむことで、脳が活性化

逆を言えば、たくさんかむことが、唾液やセロトニンの分泌を促し、脳を活性化します。唾液には免疫にかかわる物質が多く含まれており、虫歯や歯周病だけでなく、風邪をはじめとする様ざまな感染症を予防します。また、セロトニンは心を安定させる働きがあり、これがストレスに対する抵抗力になります。脳の前頭前野と海馬が刺激されることで、コミュニケーション、感情の制御、意思決定、記憶、集中力などの働きが向上します。「食いしばり・歯ぎしり」が治るだけでなく、たくさんの恩恵を受けることができるのです。

たくさんかむとストレスが軽減し「食いしばり・歯ぎしり」が治ります。結果、自律神経さらには腸内環境が整う、といいことずくめに!

【食いしばり・歯ぎしり小ネタ3】

【教えてくれたのは】

モウリデンタルクリニック 毛利啓銘先生

1971年生まれ。歯科医師。モウリデンタルクリニック院長。歯科治療の矛盾や誤った常識を明確に説明し、基礎医学に基づいた論理的な治療を提供している。形骸的な治療ではなく、予知性が高く、治療後の予防管理を重視した治療を行っている。歯の根本的な問題を解決するため、約15年前から患者の食事や生活習慣の改善指導も行う。

『自律神経を整えれば、「食いしばり・歯ぎしり」は解決する』

自覚はなくても実は多くの人に見られる「食いしばり・歯ぎしり」。歯に大ダメージを与えているのはもちろんのこと、疲れやだるさ、頭痛、不眠、イライラ、肩こり、冷え性など、さまざまな体の不調の原因になっていると考えられます。自律神経が乱れているから「食いしばり・歯ぎしり」が起き、「食いしばり・歯ぎしり」がさらに自律神経を乱す悪循環。今日から簡単にできる「食いしばり・歯ぎしり」の治し方を、自律神経の名医・小林弘幸先生と、歯科医師の毛利啓銘先生が教えてくれます。
1650円(宝島社)

イラスト=ヤマサキミノリ ※GLOW2024年11月号より

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