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清原果耶“優希”と佐野勇斗“広海”の靴下交換がじんわりと心に響く<マイダイアリー>

  • 2024.11.26
見つめ合う優希(清原果耶)と広海(佐野勇斗)にキュン (C)ABCテレビ
見つめ合う優希(清原果耶)と広海(佐野勇斗)にキュン (C)ABCテレビ

【写真】優希(清原果耶)の自宅で鍋パーティーをする広海(佐野勇斗)ら

清原果耶がヒロインを務めるドラマ「マイダイアリー」(毎週日曜夜10:15-11:09、テレビ朝日系)の第5話が11月24日に放送。優希(清原)と広海(佐野勇斗)の心温まるやり取りが展開した。(以下、ネタバレを含みます)

大学生男女5人の等身大の姿を丁寧に紡ぎ出す

同作は、自分と他人との間に見えない距離を感じ、言語化できない悩みを抱える若者たちの等身大の姿を描く、完全オリジナルストーリーのヒューマンドラマ。社会人1年目の主人公・恩村優希(おのむら・ゆき)を清原が演じ、日々の些細な出来事をきっかけに大切な思い出を振り返る構成で、大学時代を共に過ごした仲間との何気ない日常とそのつながりをノスタルジックに紡いでいく。

優希の大学時代の仲間として、理学部数学科に大学3年生から編入した徳永広海を佐野勇斗、優希の友だちで同じ教育学部の白石まひるを吉川愛、同じく教育学部の長谷川愛莉を見上愛、商学部の和田虎之介を望月歩が演じる。

広海がギフテッドの同窓生と再会

出会いが描かれた第1話以降、虎之介、まひる、愛莉と順にスポットが当てられてきて、第5話は広海。

広海は数学が得意で、小学生のころに高い知能や才能を持つギフテッドと判定された。ある日、ギフテッドの子どもたちを支援する財団の同窓会会場の前で、同窓生で今は新聞社の契約ライターをしている増田(福崎那由他)に声を掛けられる。久しぶりの再会に喜ぶ広海だったが、増田が「消えた天才」というテーマで自分のことを書こうとしていたことを偶然聞いてしまう。

広海はその日、優希と食事をしていて靴下を汚してしまい、左右で別の色の靴下を履いていた。昔、増田も左右違う靴下をよく履いていて、再会のときに増田はそれをわざとしていた。「もういい大人だし」という彼から、同窓会の会場に入れないのは「自分より活躍してる人の話、聞くのが怖いんじゃないの」と指摘され、さらに「社会になじもうとしてる?」といった言葉に広海は何も返せなかった。

広海を優しく包む優希の行動が温かい

アメリカの大学に進学するも挫折して優希らのいる大学に編入してきた広海。虎之介が付き合ったアルバイトもうまくできず「巻き込んじゃって」と詫びたが、虎之介は「そんなこと言わせちゃった」と優希らの前で寂しそうに明かした。

その話を聞いた優希は広海を探し、「あったかいものでも飲みに行こう」と誘った。広海は「靴下は左右同じ色を履くもの。左右違う色を履いたっていい、そう思えてたころの僕はもういない。中途半端で格好悪い。自分の人生の話をたった数万で売るのが嫌でインタビュー受けるのを躊躇(ちゅうちょ)してる。本当格好悪い」と吐露。

それに対して優希は「ダメだったかもしれないけど、それは過去の自分に向き合っただけだよ」と励ました。

増田のインタビューを受けることにした広海は、増田と出会えて、変なヤツと指さされることもなく過ごせた時間が“居場所”だったと感謝した。実は増田も小説を書くことを挫折して「もう特別じゃない」と思い、社会になじもうとして何度も失敗を繰り返していた。そのことから広海に厳しい言葉を投げてしまったのだった。

孤立してしまうことがあった過去。でも、いまは優希や虎之介らがいる。

ただ、「二つで一つ。靴下と一緒。誰かと生きるって、2人で一つ。僕はたぶん、時々無意識に相手とは違う色の靴下を履いちゃう。でも2人で一つだから、あの人たち変だねって相手の方も指さされる。そういうのが怖いから」という思いが広海にはあった。

そんな広海をコンビニに連れ出した優希は、一緒に靴下を買い、その片方ずつを交換した。「変かどうかは誰かに決められるものじゃない。自分で決めるものだよ」と優希。続けて「それに自分の靴下の片方を誰かが持ってるって思ったら、なんか、“ある”って実感湧かない? 嫌なものに取り込まれそうになったときに、こんな状況だけど、そういえば私の靴下の片方、今あの人の家にあるんだよなと思ったら、自分ちゃんと“ある”って気しない? 徳永くんがちゃんとあるって、私知ってるから」と言った。

自分で決めればいい。でも自分が“ない”という不安を、“ある”と他者が知っていてくれる心強さ。ギフテッドである広海の象徴の一つだった靴下の交換で表したエピソードに、じんわりと心が温まり、視聴者からは「凄かった。良かった」「互いの信頼を感じる」「愛しすぎる」と声が寄せられた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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