トラックパンツ流行に乗るなら「アディダスの3本ライン」パンツに頼りたい！

スポーティ・テイストのトレンドにのって、今年大流行のトラックパンツ。

「トラックパンツはたくさん出ていますが、元祖はアディダスのラインパンツと言えるかもしれません」と、スタイリストの斉藤美恵さん。（以降「」内は美恵さん）

その誕生は、1967年にさかのぼる。アディダスは、スポーツ選手が競技前後に体を温めるためのウェアとして、軽量な合成繊維を使用し、腕と脚に３本のラインをあしらったスタイリッシュなトラックスーツを発表。当時、現役選手だったベッケンバウアーを採用したキャンペーンと、‘70年代のアメリカのジョギングブームにのって、一躍世界中で愛されるアイテムとなった。

誕生当時はスポーツ愛好家から愛されるアイテムだったが、近年ではスポーティなスタイリングを楽しむための、ファッションアイテムとして注目が高まっている

「今では、ストリートファッションの基本アイテムの一つといってもいいと思います。

ヴィクトリア・ベッカム

セットインのきれいめコートに白シャツ、黒のレザーバッグにトラックパンツとスーパースターを合わせてモノトーンでコーディネート。

ロザリア

歌手のロザリアは、シンプルな白シャツにクリアなスーパーハイヒールを合わせて。ブルーのポイントカラーが効いてる！

キム・カーダシアン

ブラトップにゆるシルエットのパンツを合わせた、引き締まったウエストをアピールするお得意のバランスで。

エミリー・ラタコウスキー

アディダス×バレンシアガ によるコラボコレクションのトラックスーツスタイルを披露したエムラタ。極端なほどオーバーサイズのパンツのバランスがカッコいい。

ビザ・ファッション・ウイーク・アルマティのゲスト。アディダスのトラックパンツにシルクブラウスとファーバッグを。黒のポインテッドトゥシューズも人気の組み合わせ。

パリ・ファッションウィークのゲスト。タータンチェックの ラインパンツで、トラッドに。

 

たとえば、ヴィクトリアベッカムの黒でまとめた着こなしのように、一番ベーシックな形のブラックを選べば、黒のワイドパンツのような気持ちで着こなすことができます。白いラインがあることでスタイリングが軽快に見える効果も。センタープレスも、きれいめに見えるポイントです」

センタープレスは縫い込まれているので、洗濯しても消える心配もない。

「カラーやシルエットなど、たくさんのバリエーションがありますが、普段使いするならブラックの一番ベーシックなユニセックスモデルを。メンズの小さめサイズを選んでみてください。ヒップハングで、ずるっと履くのがおすすめ。裾がシューズでたまるのもニュアンスが出て素敵です」

普段着としてコーディネートするときに気をつけることは？

「黒のワイドパンツの感覚なので、なんでも合うのですが、たとえばシンプルな白いシャツや、黒のクルーネックニット、トレンチコートなど、ベーシックなものをこのパンツで着崩すみたいな発想で。足元も、スニーカーでもヒールでも汎用性が高いです。ヴィクトリア・ベッカムのように、足元もアディダスの3本ラインのスニーカーで合わせるのも簡単に洒落るのでお勧めです」

海外セレブには原色も人気だけど、普段着に合わせるなら、カラー選びはどうすればいい？

「ハンサムに着るなら、黒。ほかには、モカ色などベージュ系も、コントラストが弱いので、柔らかい印象に着こなせます。ネイビーはよりカジュアルに、爽やかな印象で楽しめそうです」

もちろん本格的なトラックパンツらしく、動きやすくフィットする素材で、ポケットにはジップつきと、運動シーンにもぴったり。名優・ジュリアン・ムーアのように、ランニングに活用してもOK！

【モデル】トラックパンツ「Baggy TP」¥13,200スニーカー¥15,400/ともにアディダス オリジナルス(アディダス お客様窓口0570-033-033)シャツ¥25,300/イウエンマトフ(ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店03-5774-1030)トレンチコート¥148,500/エイトン(エイトン青山03-6427-6335)首にかけたバッグ¥5,390(エイトンステイプルズ03-6427-6335)【静物】トラックパンツ「Baggy TP」¥13,200/ともにアディダス オリジナルス(アディダス お客様窓口0570-033-033)

教えてくれたのは……

スタイリスト・斉藤美恵さん

数々の女性誌やwebメディア、カタログまで幅広く活躍する人気スタイリスト。ベーシックを軸に、カジュアルからラグジュアリーまで、その審美眼で選び抜かれたアイテムで構成されるスタイリングに定評あり。その私服と人柄にファンも多い。

Photo:Shohei Kanaya Stylist:Mie Saito Hair&Make:Masaaki Fukugawa
Model:Emiri