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89%の人が起床後10分以内にスマホチェックが習慣に。「起き抜けのスマホ」をやめたら最高の気分で朝を迎えられるようになった私の体験談

  • 2024.12.2

朝のスマホをやめるだけでこんなにたくさんいいことが。

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Natalia Lebedinskaia

「新しい調査*によると、ほぼ10人中9人(89%)は起床後10分以内にスマホをチェックし、64%はスマホをトイレに持っていくというデータがあります。これはアメリカでの調査ですが世界中、日本でも多くの方が起床後すぐにスマホを触る習慣があるのではないでしょうか」とAYUMIさん。ここでは朝の過ごし方について教えてもらった。

不機嫌な朝のはじまり

Hirurg

以前は、目覚まし代わりに携帯のアラームを使用していました。朝の目覚めが一日のスタートにどれほど大切かを理解していたので、アラーム音は自然な音に設定し、心地よく目覚めているつもりでした。しかし、ある時、アラームを止めた直後に無意識に天気予報やニュース、SNSをチェックし始め、気づけば20分も経過していたのです。朝は新しい1日の始まりであり、ゼロからスタートするような清々しい気持ちで起きたいと思っています。しかし、携帯を触ることで一気に大量の情報を処理することになり、多くのエネルギーを消耗し、精神的な疲労を感じていました。その結果、朝から不機嫌になりがちに。顔を洗ったり歯磨きをしている間も、朝一番に見たニュースや情報が頭に残り、心配事が増えたり、鏡に映る自分が疲れて見えて落胆することさえありました。この習慣は、私にとって理想的な朝の始まりとは程遠く、改善が必要だと感じるようになりました。

起床後すぐのスマホチェックは、自分でプレッシャーを与えるようなもの

J Studios

スマホやタブレットから発せられるブルーライトは、ストレスホルモンであるコルチゾールの放出を促します。コルチゾールは心拍数を上げ、不安感を引き起こす可能性がある物質です。また、SNSやニュースアプリは、アルゴリズムによって利用者の興味に合ったコンテンツが優先的に表示されるよう設計されています。この仕組みによって、「もっと見たい」という欲求が生まれ、不快感を抱きつつも次々とスクロールし続けてしまうループに陥ってしまうのです。

目的を持てずに1日を始めてしまう

Jordan Lye

本来、朝は脳が情報にさらされる前の静かで純粋なエネルギーに満ちた特別な時間です。自然な目覚めは、私たちを前向きな気持ちにし、想像力を豊かにしてくれる貴重な瞬間です。しかし、その特別な時間にすぐスマホを手に取ってしまうと、無意識のまま目的もなく1日が始まってしまいがちです。その結果、1日を通して計画を立てる機会を失い、同じような毎日が繰り返される原因となってしまいます。

起床後、1時間スマホを見ない生活をはじめた

Francesco Carta fotografo

私は、何気なく始まって終わっていく毎日に嫌気が差し、起床後の1時間、つまり外出直前までスマホを見ないことに決めました。そのため、まずアラームを変える必要がありました。何年ぶりかに目覚まし時計を購入し、スマホは箱に入れて寝室ではなくリビングで充電するように変更しました。寝室にある家電は目覚まし時計だけにし、携帯電話と距離を置く環境を整えたのです。

これまでにない気分が良い朝を迎えるように

Yana Iskayeva

その効果は初日から現れました。まず、外の世界で起きていることに全く気を取られなくなったのです。これまで、自分の生活ではなく他人の生活や出来事に、どれほど影響を受けていたのかと気づかされました。「自分は足りていない」「もっと良い生活をしなくては」と、他人と自分の生活を比べながら1日を始めていたことを痛感しました。スマホを見ずにベッドから起き上がり、着替えて顔を洗い、歯を磨きながら、「今日は日差しがきれいだな、こんな一日にしよう」「うん、今日もいい感じだ」と、他人ではなく自分自身に集中して1日を始めることができました。それは本当に心地よい気分です。天気は前日に確認すれば十分ですし、ニュースも起床後1時間してから見ても遅くはありません。メールも、開くと無意識に全てを読んでしまいますが、それは仕事が始まる時間や通勤中にチェックすればよく、朝一番に確認する必要はないと気づきました。

良い気分が1日持続する!

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Halfpoint Images

そして、大きな発見は、この良い気分が朝だけでなく1日中続くことでした。起床後すぐに携帯を見ないことで、過去や昨日に縛られずに「今日1日をどう過ごすか」という目的意識を持って生きられるようになったのです。不安を誘うニュースやSNSの情報ではなく、朝の美しい光を感じながら、より良い未来のために「今日できることは何か」を考える時間が生まれました。自分に足りないものではなく、今あるものに感謝する気持ちが大きくなり、満たされているという安心感や前向きな感情が強まったのです。その結果、1日を通して心に余裕が生まれ、何か問題が起きても冷静に対処できる力が備わったと実感しています。

具体的な6つの方法

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10'000 Hours

私が起床後すぐに携帯を見ないようにするために取り入れた具体的な方法は次の通りです。

①携帯のアラームをやめ、朝日のような光で起こしてくれる「光目覚まし時計」に切り替えました。

②携帯を寝室に置かないようにし、リビングで充電するようにしました。

③天気や予定は前日に確認する習慣をつけました。

④夜9時から朝9時まで「おやすみモード」を設定し、通知が来ないようにしました。

⑤携帯を触るのは家を出るときだけにし、荷物を持つと同時にバッグに入れるようにしました。

⑥不要なニュースアプリやSNSアプリは削除し、通知が一切来ないように設定しました。

さらに、朝は慌ただしく過ごすのではなく、意識的にゆったりとした時間を持つように心がけています。To Doリストを考えるのではなく、感謝できることを思い浮かべたり、朝食の目玉焼きの湯気が朝日に照らされる様子を楽しんだり、今日着る洋服を選ぶ時間を楽しんだりと、朝の時間そのものを丁寧に味わうようにしました。

まとめ:朝の始まり方で人生は変えられる

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SimpleImages

起床後1時間はスマホを我慢できないという方には、まずは15分でもスマホから離れることをおすすめします。たった15分、起きてすぐにスマホを触らないだけでも、効果を実感できるはずです。その効果を感じられれば、少しずつスマホに触れない時間を延ばしていけるでしょう。

人間は本来「ソーシャルアニマル」として社会的なつながりを重視する生き物です。電話やメッセージ、通知にすぐに応答したい、応答しないのは悪い・失礼・怖いと感じてしまうのは自然なことです。しかし、スマホによって常に繋がっている現代社会では、自分にとって心地よい境界線を設けることが大切です。こうした習慣を身につけると、自信がつき、自分の人生を自分の手でコントロールできる感覚を持ち続けることができます。

今こそ、朝の過ごし方を改めて考える機会にしてみましょう。

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