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「体形がスリムになったのは脂肪吸引をしたからじゃない」41歳・米女優がビフォー&アフター写真とともに婦人科系の慢性疾患との闘病を告白

  • 2024.11.26

女優ローレン・アッシュは、数々の注目を集めるテレビ番組に出演し、この数年で熱心なファン層を築いてきた。41歳の彼女は減量について率直に語り、その背景には慢性疾患である多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療が関わっていることも明かした。

健康やボディ・ポジティビティについて、彼女が共有している内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからみていこう。

PCOSの治療中に体重が減少

2022年、ローレンが目に見えてスリムになったことをきっかけに、ファンの間では「減量手術を受けたのでは?」という憶測が飛び交っていた。これに対し、彼女はインスタグラムではっきりと真相を明かした。

「面白いことにね、体が大きいときは、みんなが私の健康を心配して投稿してくる。以前より体がスリムになると、またみんなが健康を心配して投稿してくるの。女性として、何をやっても報われないような気がしてきた」

ローレンは投稿の中で、体重が減った理由についても言及した。「私の人生にストレスがなくなったから。それだけのことよ。長期間ストレスを抱え込んでいるときに、私たちの体が溜め込むものにはとても驚かされている」

別の投稿では、彼女の減量が多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療に関係していることも伝えている。アメリカ産婦人科医会(ACOG)によると、この疾患は不規則な月経や不妊、肥満を引き起こす可能性があるとのこと。

「嚢腫が大きくなって、毎日絶え間ない痛みを感じていた」とローレン。「その嚢胞がねじれ(卵巣捻転)、命にかかわるリスクがあったので、緊急治療室で一晩過ごした翌朝、私はすぐに手術室に運ばれた。ドラマ『Superstore』の撮影では、手術してわずか5日後だったこともあり、実際に撮影したことをまったく覚えていない回がある(6週間は休養を取るように言われたけれど、それは実現しなかった)。痛み止めを飲むと眠くなるから、薬を飲まずに撮影したの。焼け付くような痛みだけが記憶に残っている」

このエピソードの撮影のために、ローレンは新たに衣装を作り直さなければならなかったことも明かした。腹腔鏡手術の影響で、体内にはガスがいっぱい残っていたからだという。

「これを私がシェアしているのは、他人の体についてコメントする際に、あなたはその人の一部始終を知っているわけではないことを思い出してほしいから」とローレン。「私の減量についてあれこれと憶測し、裏で脂肪吸引を受けたなどとありえない噂を流している人は、もうやめて。私は慢性疾患を抱えていて、この症状をコントロールするのには何年も、あるいは一生かかることもある。それでも私は、調子を取り戻せた。これは私の人生における大きな成果でもある。ダイエットをしていたわけじゃない」

彼女は健康状態について、以前アメリカ版ウィメンズヘルスに語っていた。医師には食事を減らし、もっと運動をするようにと忠告を受け、その後極端なダイエットを試みるも、効果はなかったと話している。

「極端な食事制限と運動に励んでいた」とローレン。「1カ月間の我慢と苦痛の末、体重が5lb(約2.2kg)も増えた。すごく恥ずかしくて、情けなかった。自分には何か問題があるに違いないって気がしていた」

プロゲステロンの錠剤(生理が来なかったときに月に1週間服用していた薬)は、彼女を極度の鬱状態に追い込んでいったという。

「ベッドに横になっていると、絶望感があまりにも強くて、痛みを終わらせるためにどうやって命を絶とうかと考えたこともあった」とローレン。「このままではいけないとわかっていながら、同時に今自分が経験していることを強く恥じていたのよね」

現在、ローレンはPCOSの病状をうまくコントロールできてはいるけれど、その経験からいくつか深い傷跡が残ってしまったとも話している。

運動は、好きでもあり嫌いでもある

ローレンはイノシトールのサプリメントを服用し、乳製品を減らし、鍼治療で症状を管理しているけれど、ジムに行くことだけは、入り混じった感情を抱いてしまうよう。

「この病気を抱えていること自体十分疲れるから、私は運動しても、みんなが運動後に得られるようなエンドルフィンの高揚感を感じることはできない。ただ、昼寝が必要に感じてしまうだけ。でも、フィットネスは病気を管理するためだけでなく、この先も健康的な生活を送り続けるために必要なことだとわかっているから、運動が嫌なときも愛せる方法を見つけることにした」

最終的には、好き友人でありパーソナルトレーナーのアリシア・トディスコと共に運動に取り組むことにしたというローレン。「彼女はトレーニング内容を常に変えてくれるから、運動を楽しめている(サーキットトレーニングと筋力トレーニングを組み合わせて行っているよう)。彼女と一緒に過ごす時間が好きだから、運動も続けられる」

ボディ・ポジティビティを提唱している

ローレンはこれまで、自身の体型に関するコメントには興味がないことを明確に示してきた。

2022年5月の投稿で、ローレンはこう綴っている。「今週、『あなたは体重を減らしたから、もう私のロールモデルではない』とDMを送ってきた人たちに聞きたいんだけど、私の体型がロールモデルとして価値を決める唯一の基準だったのはどうして? 私は一度も減量を後押ししたことはないし、これからもするつもりはない。ただ、今は一年前より体型が細くなっただけ。もし、神のご加護で長い人生を歩むことができるなら、私の体はこれからも膨らんだり縮んだりして、変化を繰り返していくんだと思う」

「体重が落ちただけで、ここまで激しい批判を受けるなんて予想もしていなかった」とローレン。

「私の体にあれこれ言う権利は誰にもない」とローレン。「これはみんなに当てはまること。正直、ある男性が体重を落としただけで、その男性に『もうあなたは私のロールモデルじゃありません』なんて言う? 言わないでしょう?」

フォロワーたちが、「自分の体をどれほど嫌っているかをプライベートメッセージで伝えてくること」についても、「とても悲しい」とコメントした。

「すべての人が自分の中にある美しさに気づき、体のサイズだけが美しさを決めるものではないことを理解してほしい」とローレン。「自分の価値はサイズで決まるわけじゃない。この短い人生で、私たちは自分を変えようとすることに無駄に多くの時間を費やしている。今、この瞬間に自分が生きていることを大切にすることよりもね」

※この記事はアメリカ版ウィメンズヘルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。

Text: Korin Miller Translation: Yukie Kawabata

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