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「もう私はいらない…」子どもの巣立ちで泣いてばかりの42歳シンママが見つけた新しい生き方

  • 2024.11.27

42歳ごろから、ホルモンバランスの乱れと思われる体の不調を感じていましたが、さらに環境の変化で体調を崩しました。そのときはなぜつらいのか理由がわかりませんでしたが、今思えば子どもの巣立ちではないかと気付いたのです。子どもの巣立ちによる私の体調の変化を紹介します。

42歳ごろから心身ともに不調を感じるように

42歳ごろから生理が不順になったり、精神的に落ち込むことが増えたりと、心身ともに不調を感じ始めました。初めのころは生理不順だけでしたが、だんだんと精神面にも影響が出てきました。ちょっとしたことで涙を流したり、ささいな心配事で不安になったり。生理不順だったので、ホルモンバランスが乱れていることが原因だと、当時は思っていました。

職場の先輩に話を聞いてもらったら、「更年期が始まったころから、時折気分が落ち込むのよね」と話してくれました。先輩はホルモンの影響ではないかと言い、やはりホルモンバランスの乱れが原因なのかと漠然と考えて気にしないことにしたのです。生活に支障が出ていたわけでもなかったので、そのまま放置していました。

しかし、今思えば体の調子が悪くなった初期に比べて、徐々に不調といえるところが増えていったような気がします。また、その度合いも強くなったと感じ、気が付けば泣き虫のような性格になっているように思えたのです。

下の子の巣立ちで毎日泣いていた

私には大学生の長女と高校生の長男がいます。長男が高校生3年生になり、進路をどうするか話しているときに、遠くの学校へ進学したいという話がありました。その選択は長男にとって良いことだと思い、応援することに。私も話を聞いて、進学したときの様子を思い浮かべてワクワクしていました。しかし、しばらくすると、ワクワク感よりも下の子としばらく離れるという寂しさが込み上げてきました。

ちょうど夫と離婚して私と2人の子どもたちだけの生活になったときで、家族で力を合わせて暮らしていたので、余計に寂しく感じました。進学だから期間が終われば戻ってくるし、高校卒業後は独り立ちする子も多くいると自分に言い聞かせていました。それでも、仕事が終わって夕方になると、部屋でひとり涙を流していたことを覚えています。

そんな日々が2週間ほど続き、そして長男が実際に遠くの学校へ進学。寂しい気持ちに浸ることがありましたが、1カ月ほどたち、少しずつ他のことにも目を向けるようになっていきました。

上の子の就職でさらに寂しくなった

長男が家を出てから、長女と2人での生活が始まりました。と同時に今度は長女の就職活動が始まり、それを通してだんだんと社会人として独り立ちに向かっていることを感じました。そしてまた、親としての役目を終えた感じをひしひしと感じました。

さらに長女との会話も少なくなり、必要とされていないように思え、心にぽっかり穴が開いたように家事などがおろそかになっていきました。しかしこれではまずいと思い、就職活動に励んでいる姿に負けじと、自らを鼓舞して自分の時間を取ることに目を向けました。

例えば、1人の人間としてこれからの仕事について考えたり、1人の女性として少しおしゃれしようと思い始めたのです。そうこうしているうちに、寂しいという気持ちよりも子どもたちがいない時間を楽しもうという気持ちになりました。

そして同時に、家族がそれぞれの場所で頑張っていることを思い浮かべることで、自分のためだけではなく、離れている家族のためにも家を守ろうと決めたのです。今、こうした思いが仕事を頑張れるモチベーションにもなっています。

まとめ

子どもの巣立ちは、ちょうど私がひとり親となってすぐにやって来て、3人で仲良く暮らしていたときのことでしたので余計に寂しく感じました。

しかし、寂しくてもその現実はやって来るので、自分も子どもの成長を喜び、自分の時間も大事にしようと考えるようにしたのです。おかげで今では、家族が戻ってくることを楽しみにしながら、毎日の生活を楽しめるようになりました。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者:熊川るな/子どもが成人して子育てもひと段落。現在は会社員とWebライターをしている。在宅で仕事をするようになってから自宅で過ごすことが多くなり、パン作りやお菓子作りに励む。季節感を取り入れた生活が好きで、フルーツシロップ作りもしている。

マンガ/あさり

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています


監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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