【門司区】ドカ盛りの聖地(サンクチュアリ)　お弁当のラブリー

秋をあまり感じていないまま、12月が近づいております。今年の冬は寒くなるとはにわかに信じがたい、地域特派員「ゆかりおにぎり」です。ならば極寒に向けて体力を蓄えるべく、思いっきり食べようかなと思っています。そんな時には、やはりドカ盛りに限るということで、今回は北九州・門司の有名弁当店「ラブリー」をご紹介します。

創業３０年以上 門司でドカ盛りといえば

「お弁当のラブリー」は創業から３４年。門司インターの麓ではじまりました。現在は２代目店主・ともえさん。先代店主・大ママ美代子さんから２年前に正式に引き継ぎ、現在は門司区内に2店舗(本店・栄町店)で営業中です。その他、イベント時にはキッチンカーも。いつでも元気いっぱい、鬼テンションのともえさんは、毎日とんでもなく忙しそう。だからこそ、日々の想いをじっくりお伺いしてみたいなというわけで、早朝仕込みの現場から密着してきました。

ラブリーの朝はとんでもなく、早い

夜明け前の寒いとある日。ラブリーはほとんど毎日早朝3時から始まります。早朝というより深夜です。ラブリーといえばドカ盛り、ドカ盛りといえばメインの揚げ物と思われがちですが、揚げ物はできるだけ揚げたてをお渡ししたいので作り置きはほとんどしない、そして副菜の惣菜もしっかり添えたい、という思いから朝は副菜準備からのスタートです。茄子と厚揚げの肉味噌まぶし、根菜のごった煮、温泉卵、がんもの煮物、どんどんと出来上がりました。季節のお惣菜なども含めると、副菜は５０種類は優に超えるレパートリーということです。

美味しそうな惣菜の数々

作業の手を止めないよう、気を付けながらいろいろと話してもらうことに。ともえさん、いつも元気いっぱいパワフル女子ですが、実は前職は看護師。東京で１５年ほどお勤めしていたことがあり、ここに辿り着くまでに知られざるストーリーがありました。

お惣菜各種 150円(税込)

母娘で守る老舗の味と真心

どんな経緯でお弁当屋さんを引き継ぐことに？と聞いてみたところ、５年前に先代・大ママである美代子さんが今後を見据え後継者を探し始めたものの、なかなか決まらず。実の娘として「こんなに美味しいお弁当を終わらせるのはもったいない！と思い、お手伝いとして関わっていたラブリーを自分が受け継ぐ覚悟を決めたそうです。継承にあたり、すこしだけ方針の違いもあったりして、親子だからこそ衝突することもありましたが、３０年近く守られてきた味と愛してくれたお客さんを守りながら、ともえならではのお店作りを！ということでキッチンカーの導入やスタッフの増員、ＳＮＳを駆使した宣伝など精力的にラブリーを育てていきました。

看護師としてたくさんの命を支えてきたともえさんは、今度は働く漢たちの胃袋と、仕事と育児で忙しいお母さんの疲れ果てた心を、そして大切なスタッフの皆さんの暮らしを支えています。

ラブリーを支えてくれているスタッフは総勢８名。なんと全員がママさんスタッフです。ここでもともえさんの優しい気持ちが込められていて、ご自身も２児のママです。だからこそ、働くママを応援したいという人一倍強い願いから、子どもの急な体調不良や行事でも協力し合って働ける環境づくりを心掛けています。

ともえさんを支えてくれるのは、優しいご家族の皆さま。大ママをはじめ、どこまでも優しいご主人と可愛い２人の娘たち。そして同志ともいえるスタッフや、お客さんにも逆に支えてもらい、毎日超元気に頑張っています！

地元の皆さんと繋ぐ未来

仕込みの最中、近くの生産者農家さんが朝採れ野菜をお届けに来られました。お写真をお願いしたところ快く応じてくださいましたので、遠慮なく１枚。信頼関係がわかる２人の良い笑顔です。

近くの畑で採れた里芋と赤カブ。農家さんはまだ若く、チャレンジングな方なので、新しい品種にも果敢に攻めて作っています。せっかくだからこれで一品足したい！と、副菜を作り始めるともえさん。鮮やかな調理スタイル！それぞれの素材の良いところを熟知しています。ともえさん、「地産地消」の気持ちで、地元の生産者の皆さんを応援したいんですよ、と教えてくれました。

素晴らしい！

とんでもない量のご飯が炊きあがりましたー 看板娘・きえちゃんと一緒にオープン

お弁当のラインナップ

さていよいよ開店間近となり、お弁当の準備が始まりました。メニューはボリューム(大盛)とライト(これで普通盛？！)の２種類から選べます。１番人気はチキンカツ＆唐揚げのお弁当

チキンカツ＆唐揚げ弁当(左・ライトサイズ 500円 右・ボリュームサイズ 600円 いずれも税込)

主なお客さんは門司インター近くの本店は「ドカ盛り」ならではの働き盛りの男性たち。ラブリーのお弁当を買って、トラックやトレーラーをはるか遠くまで走らせます。遠くは北海道まで…そして門司港レトロの街中にある栄町店では、お勤めの女性の方が多いそうです。疲れ果てた日の救世主ですね。

ともえさんは、とにかく人が好きでずっとお弁当を作り続けています。お弁当を買いにきた人にただ無言で手渡しするわけではなく、ここで少しでも楽しくお話をして「いってらっしゃい」で送り出したいといつも思っています。

常連のお客さん達

そんなラブリーは、これまでもこれからもたくさんの人に愛されるお店であり続けるに決まってますね。

キュートな看板娘もお待ちしてます

小倉でラブリーのお弁当に会える！「きた九電コロンブス」開催

是非一度食べていただきたいラブリーのお弁当。なかなか門司まで足を運べない方に朗報です。来る１２月6,7日に小倉北区・九州電力北九州支社に、ラブリーのお弁当が登場します！

九州電力 北九州支社

「きた九電コロンブス」は、九州電力と井筒屋きたきゅうコロンブスがコラボレーションして開催される楽しいイベント。地域の方々が北九州の魅力を“新発見”してもらえるよう、北九州ゆかりの店舗や作家が集結します。美味しいお菓子や食べ物がそろうクリスマスマルシェのほか、子どもが喜ぶワークショップ、さらに楽器の演奏会などが楽しめますので、ぜひ行ってみてください！

以上、地域特派員・ゆかりおにぎりが長めにお届けいたしました。

お弁当のラブリー 本店

門司区大字大積722

℡093‐341‐0211

栄町店

門司区栄町7-23

℡090-6421-0144

店休日等詳細は公式instagramまで

※メニューは仕入れ等により変更の場合がございます

九州電力公式ホームぺージ

井筒屋きたきゅうコロンブス公式instagram