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老後に大損したくない!50代から知っておくべき「貯金しておくだけでは資産が目減りする理由」

  • 2024.11.26

次々と値上げされる、食べ物や光熱費。節約しなきゃと考える方も多いでしょう。しかし日々のやりくりだけでは、今後さらにあなたの老後資金は減ってしまうかもしれません。その理由を、IFAの五十嵐修平さんがお伝えします。

教えてくれる人は五十嵐修平(いがらし・しゅうへい)さん

五十嵐修平(いがらし・しゅうへい)

株式会社バリューアドバイザーズ 代表取締役。父親の影響で大学生のときに投資を始める。投資に“無限の可能性”を感じ、証券会社に就職。「中立な立場で顧客に資産運用の提案をしたい」との思いから2013年に会社を設立。ゴールを設定する欧米式の資産運用手法を基にIFAとして活躍中。著書に『55歳からでも失敗しない投資のルール』(インプレス刊)。無料セミナーや個別相談も実施中。
※IFAとは、特定の金融機関に属さず、独立した立場でお客さまに資産運用のアドバイスを行う専門家です。

セカンドライフのために投資の勉強をしたい人は、まいにちレッスンをチェック!投資の知識がゼロでもわかる「セカンドライフのお金への備え方」を、IFA五十嵐修平さんがクイズ形式で解説します。
>>ハルメク365の「クイズで学ぶ!50代から考えるセカンドライフのお金【全4回】」を見る

世界的なインフレーションで怒涛の値上げラッシュ

物価上昇

2023年6月に値上げされた電気代が、10月にも再度値上げされます。長らく物価が上がらないと言われてきた日本ですが、2022年より食品や、生活必需品から高級品まで値上げが相次ぎました。

物価上昇(以下、インフレ)によって、家計が圧迫されて、家計のやりくりについて真剣に考える方が増えています。今回・次回で物価上昇時代に突入した今、最低限知っておきたいお金の基礎知識についてお伝えしていきます。

値上げは円安の影響も

値上げは円安の影響も

コロナ禍から経済再開に向かったことによる需要の増加や、ロシアのウクライナ侵攻を起因としたエネルギー価格の上昇によって、2022年は世界的なインフレが起きました。日本ではさらに、円安という要因も加わっています。

iPhoneが約20%の値上げを発表したり、子どもの頃に多くの方が食べたであろうお菓子「うまい棒」も、42年の歴史で初の値上げとなりました。私の話をすると、朝食はヨーグルトにブルーベリーを入れて食べているのですが、ヨーグルトの値上げ、そしてブルーベリーの値上げ、さらに容量が減るというトリプルパンチを受けて大変困りました。

銀行の定期預金の金利を知っていますか?

物価はどんどん上昇していく一方で、銀行の定期預金の金利は非常に低くなってしまっています。みなさん、今の定期預金の金利は、どのくらいかご存じでしょうか。100万円を預けると、1年間でいくらもらえるか予想してみてください。

昔は定期預金の金利が6%程度だった時期もありました。100万円預けたら、年間6万円利息が付くので、定期預金であっても資産が増えていきました。この昔のイメージが強いのか、相談に来られたお客さまに銀行金利の水準について質問してみると、100万円預けたら1000円くらいかな、とお答えになる方も結構いらっしゃいます。

しかし、答えは なんと20円です。
 

銀行の定期預金の金利を知っていますか?

現在の定期預金の金利は0.002%です。これでは銀行に預けていても全然増えません。

10年後には買えるものが減ってしまうことに

銀行定期の低金利とインフレの相性は最悪です。どういうことか解説していきましょう。

例えばみなさんが、銀行預金に100万円を持っているとします。100万円の豪華クルーズツアーに行こうか迷いましたが、見送ることにしました。10年後にやはり豪華クルーズツアーに参加したいと考えて、銀行預金100万円と利息200円の100万200円を旅行会社に持っていきます。

しかし、2%ずつインフレが起きていると、10年後その豪華クルーズツアーは120万円になってしまっており、持っていった100万200円では購入できなくなってしまっています。

10年後には買えるものが減ってしまうことに

銀行預金に預けている100万円という数字は変わらないのですが、100万円で買えるサービスや物の量や質は落ちてしまっているということになります。

つまり、インフレ下で低金利のまま銀行預金に預けておくと購買力が落ちて、実質的に資産が目減りしてしまっているのと同じなのです。まさに預貯金をしていれば大丈夫という時代が終わってしまったのです。※話をわかりやすくするために税金や複利での計算は省いてます。

今回は、物価が上昇する時代に、低金利の銀行口座に入れておくと、将来的に資産が目減りすることについて解説をしました。

次回は、預貯金をしていれば大丈夫という時代が終わった今、年金を受け取って暮らすセカンドライフに、どういった影響を与えるのかを解説します。

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