肥満の原因は“ストレス”に。続けやすくてダイエットに効果的な「ストレス解消法」とは

過剰なストレスを抱えてしまうと、肥満の原因になりやすいと耳にしたことはありませんか？ 事実、ストレスが体重増加や肥満につながる「科学的な理由」は確かに存在するのです。そこで今回はその「科学的な理由」と、続けやすくてダイエットに効果的な「ストレス解消法」を紹介します。

ストレスが体重増加や肥満につながる「科学的な理由」

ストレスと体重増加や肥満との関係についての科学的なメカニズムは下記になります。

（１）ホルモン

ストレスが蓄積されると、コルチゾール（ストレスホルモン）の分泌が増加します。このストレスホルモンはインスリン抵抗性を高めるため、基礎代謝を低下させ、内臓脂肪の蓄積を促進させてしまうのです。

（２）脳内メカニズム

ストレスが蓄積されると、脳の報酬系が活性化するため「慰め食べ」を誘発することに。高カロリー食品への欲求が増大します。

（３）交感神経

ストレスが蓄積されると、体内では交感神経が優位になるため、エネルギー消費効率が悪くなっていきます。そのため脂肪燃焼が停滞してしまうのです。

（４）睡眠

ストレスが蓄積されると、睡眠の質が低下していきます。睡眠の質の低下はレプチン（満腹ホルモン）の分泌減少とグレリン（空腹ホルモン）の分泌増加を誘発するため、過食するリスクが上昇してしまうのです。

このようにストレスの蓄積は「コルチゾール（ストレスホルモン）分泌 → 内臓脂肪蓄積 → 代謝低下 → 体重増加 → さらなるストレス」という悪循環を生み出すことになるので、体重増加や肥満を予防するために、さらに減量するためにはストレスをきちんと解消するための健康的な生活習慣が不可欠と言えるでしょう。

続けやすくてダイエット効果を期待できる「ストレス解消法」

ストレスは体重増加に繋がりやすいからこそ、ダイエット効果を期待できる「ストレス解消法」を習慣化しましょう。特に下記３つは続けやすくておすすめです。

（１）香り（アロマ）を活用する

ストレス解消において香りは重要な役割を果たします。就寝時にお気に入りの香りのアロマオイルを枕に垂らしたり、日頃からボディクリームやハンドクリームの香りを楽しむようにしたりしましょう。特にリラックス効果の高いラベンダー系の香りはおすすめです。

（２）「ながら」ストレッチ

「ながら」でできるストレッチ法をいくつか覚えておいて、隙間時間に実践するようにしましょう。深呼吸をしながら行うことで、リフレッシュ効果とリラックス効果を期待できます。

（３）「ながら」散歩

「ながら」でいいので歩くことを日頃から意識するのもおすすめです。例えば外出した時は、ついでに少し遠回りして帰宅するようにしたり、エスカレーターやエレベーターの代わりに階段を使ったりなど、日常生活に組み込める範囲でいいので歩きましょう！

ストレスは心に悪影響なだけでなく、体型管理に悪影響を及ぼすので、ぜひ日々ストレスを感じているなら、ストレスを溜めないように意識と行動を変えていきましょうね。＜監修：かめやまあけみ（食生活アドバイザー）＞