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ダニエル・クレイグがモードに路線変更。新たに極める個性派ファッション

  • 2024.11.23
ロサンゼルスで行われた『クィア』のプレミアにて。
Los Angeles Premiere Of A24's "Queer" - Arrivalsロサンゼルスで行われた『クィア』のプレミアにて。

ダニエル・クレイグ」と聞くと、ほとんどの人が完璧に仕立てられた最高級のスーツを着たジェームズ・ボンドの姿を思い浮かべるだろう。何せクレイグは歴代最長の15年間、ボンド役を演じた俳優だ。本人と役のイメージが一緒くたにされるのも無理もない。しかし、今年に入ってからクレイグのレッドカーペットスタイルは、ボンドお決まりのタキシードから徐々に進化している。

第81回ヴェネチア国際映画祭にて。
"Queer" Red Carpet - The 81st Venice International Film Festival第81回ヴェネチア国際映画祭にて。
BAFTAティーパーティーにて。
BAFTA North America's Inaugural NYC Tea Party - ArrivalsBAFTAティーパーティーにて。

ルカ・グァダニーノ監督の最新作『クィア(原題)』で主演を務めるクレイグは、本作のプロモーションではスタイリストのテイラー・マクニールと作り上げた、個性的で一癖も二癖もあるルックを披露している。今月ロサンゼルスで行われたプレミアにはロエベLOEWE)のピンストライプスーツに無地の白Tシャツ、ローカットスニーカー、イエローレンズのサングラスという装いで参加。フレッシュでモダンでキメすぎないスタイルは、以前のファッションよりも一段と垢抜けている。そして最近のコーデをアップするファン運営のインスタグラムアカウント「What's Daniel (Craig) Wearing」が設立されるくらい評判だ。

サングラスは、クレイグの新たなシグネチャーアイテムのひとつになりつつある。9月のヴェネチア国際映画祭ではオーバーサイズのアビエーターを、10月に開かれたBAFTAティーパーティーではブルーレンズのサングラスを着用し、その風貌はまさにスタイルアイコンそのもの。

妻のレイチェル・ワイズとロエベの2025年春夏ショーにて。
Loewe: Outside Arrivals - Paris Fashion Week - Womenswear Spring-Summer 2025妻のレイチェル・ワイズとロエベの2025年春夏ショーにて。

無論、クレイグのおしゃれ賢者ぶりはレッドカーペットだけにとどまらない。今年9月にパリで開催されたロエベの2025年春夏コレクションのショーでは、妻のレイチェル・ワイズとのリンクコーデを披露。ワイズは大胆な配色のセーターを着用し、クレイグはアーティストのリチャード・ホーキンズの作品をあしらったタートルネック、ゆったりとしたレザージャケット、バギーシルエットのカーゴパンツ、これまたイエローレンズのサングラスを身につけていた。クラシックなスーツでシンプルにまとめていたかつてのスタイルとはかけ離れた出立ちが、ネットで大いに話題を呼んだ。

ロエベの2025年春夏ショーにて。
Loewe: Front Row - Paris Fashion Week - Womenswear Spring-Summer 2025ロエベの2025年春夏ショーにて。

マクニールの手腕のおかげか、個性際立つスタイルへと見事にシフトしているクレイグ。その変化を誰もが諸手をあげて歓迎しているように感じる。ハリウッドのベストドレッサーの仲間入りをするのも、時間の問題だろう。

Text: Christian Allaire Adaptation: Anzu Kawano

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