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「あてもなく歩く」という、元彼から教えてもらったこの季節の楽しみ

  • 2024.11.23

数年前、当時の彼氏と過ごした"とある秋の思い出"について、語っていきたい。
わたしは元々、お買い物やカフェに行くといった目的がないと、家から外へ出ることはあまりしない、インドアなタイプだった。しかし、当時の彼氏は、特に在宅ワークの日には、運動不足解消も兼ねて、音楽を聴きながらあてもなく数km散歩をするという人だった。

そんな彼は、付き合う前もご飯を食べた後に、改札の前で立って話すよりは、駅の近くを散歩しながら話したい!というタイプだった。

暑すぎる日本の夏に外を散歩するということは、なかなか難しいとは思うが、彼と初めて出会ったのが幸いにも涼しくなった秋だったので、体力に自信がなく、彼と出会うまで、なんとなく歩くということをしたことがなかったわたしでも、散歩が趣味という彼に合わせることができた。

◎ ◎

郊外の広い公園にデートに行ったこともあった。また、神社の中を散策することもあった。公園にベンチがあれば、休憩がてら近くで買って来たホットドリンクを飲みながら、のんびり座ってたわいもないおしゃべりを楽しんだ。

わたしは疲れや筋肉痛が翌日にでる体質なので、ショッピングデートのときも休憩もなしに色んなお店を見ても苦ではなかったが、彼氏はおそらく朝食を食べていないということも関係していたとは思うが、すぐ疲れる方だった。

男性から休憩したい、と言うのは格好がつかないからイヤだっただろうから、わたしがそろそろ休憩しない?と言うのを待っていたんだろうなぁ、と今なら思う。

当時はよく彼氏から「○○ちゃんって疲れないよね、体力あるよね!」と言われていたが、彼氏といるとドキドキしていて、その瞬間は疲れを感じていなかっただけなのだと思う。

彼氏とデートに行った日や電話をした日はテンションが上がって夜寝付けないこともしばしばあったが、それ以外の平日は、仕事から帰って夜ご飯を食べたらすぐ寝てしまう日ばかりだった。彼氏とデートに行く日はヒールがあるブーツやパンプスは履かず、ぺたんこのパンプスかスニーカーを履いていた。彼氏と外に長時間いれるように、暖かいアウターも買ったっけ。

客観的に見ると恥ずかしいくらい彼氏色に染まった秋だった。

◎ ◎

今思い返してみても、彼氏とのデートは時には、JRや地下鉄の1駅くらいの距離を歩くような、話しながら散歩するデートをすることが多かったので、平日は車ではなく、電車で外回りの営業の仕事をしているわたしだが、彼氏とデートに行く日は平日よりも沢山歩いていて2万歩を越える歩数の日も多々あった。USJやディズニーで1日遊ぶよりも多く歩いていたことに、毎回驚いていた。

今年の秋は、どこへ出掛けよう。紅葉のライトアップやイルミネーションのイベントは11月頃から続々と始まるようだ。真冬や真夏にはできない、元彼から教えてもらったあてもなく歩くという散歩を、外で過ごしやすい秋の時期にたくさんしたいなと思う。

■白百合のプロフィール
自己肯定感高めだけれど繊細。進学校とコロナに奪われた青春を取り戻し中。趣味はカフェ開拓と読書。

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