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ランウェイ発の秋冬トレンドカラーがストリートを席巻! ロンドンのファッショニスタが組む“アンチ・ドーパミンドレッシング”コーデ

  • 2024.11.23

最近よく出かけている。おそらく、これから本格的な寒さがやってきて、家から一歩も出たくなくなるからだろう。クラブにバーにマーケット……今のうちに楽しんでおこうとあらゆる場所に赴いている。行く場所にこれといった一貫性はないが、なぜだかどこへ行っても、街全体がパッとしない。というのも街行く人全員が全員、落ち着いた色味のコーデに身を包んでいるからだ。どこを見てもグレー、カーキ、ブラウンにベージュ。まるでロンドンという街から色という色を吸い取られたかのように。

これほどまでの勢いでストリートを席巻するにはいささか奇妙にも思えるトレンドだが、実は何ら不思議ではない。ニュートラルトーンはここしばらくの間主流のトレンドであり、もちろん、秋から冬にかけて人気が高まるのは自然なことだ。

マックスマーラ 2024-25年秋冬コレクションより。
マックスマーラ 2024-25年秋冬コレクションより。
カルヴェン 2024-25年秋冬コレクションより。
カルヴェン 2024-25年秋冬コレクションより。
マイケル・コースコレクション 2024-25年秋冬コレクションより。
マイケル・コースコレクション 2024-25年秋冬コレクションより。

2024-25年秋冬ロンドン・ファッションウィーク後に発表されたパントン(PANTONE®)社のカラー・トレンド・レポートにも、今季の主役カラーは「イグアナ」と「シープスキン」(俗に言うカーキとベージュ)とある。また、他都市で2024-25年秋冬コレクションを披露したカルヴェンCARVEN)やマックスマーラMAX MARA)、マイケル・コースMICHAEL KORS)などのブランドも、全身グレーやブラウン、カーキ系のルックを多数打ち出した。

Street Style - LFW September 2024
Street Style - LFW September 2024

あえて深読みするならば、このカラートレンドは世界情勢を反映しているのかもしれない。私たちはもうかれこれ8年くらい「混沌とした時代」を生きていると言っているし、カオスはまさに今ピークに達している。生活費危機に絶望するような政治状況に紛争。暗いニュースばかりで、明るい気持ちにさせてくれる、カラフルな“ドーパミン・ドレッシング”をする気にはあまりならない。そう思うと落ち着いた色味に惹かれるのは、とても理に適っているのかもしれない。

Text: Daisy Jones Adaptation: Anzu Kawano

From VOGUE.CO.UK

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