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【神崎恵】パーティや会食、大人のマナー「自分も相手も気持ちよくいられるのが大事」【酸いも甘いもオンナの醍醐味】

  • 2024.11.22

可憐な佇まいの奥に、強くてしなやかな自分軸を持った美容家・神崎 恵さん。その生き方や考え方を同世代とシェアする連載「神崎 恵の酸いも甘いもオンナの醍醐味」がウェブに登場! 今回は、年末年始意識しがちな大人のマナーについて。


【海外でのパーティ、衣装もヘアも楽しむ】

海外で行われるプレスツアーに参加する際は、毎回、大きなスーツケース2、3個がパンパンになります。ヘア&メイク道具に、資料やパソコン、そして膨大な量の衣装。 事前に送られてくるスケジュール表には、ブランドの研究室を訪れたり、開発者の講義を聞いたり、カンファレンスに参加したりといった学びと刺激の行程に加え、カクテルパーティやディナータイムといった交流の時間もきちんとキープされています。そのスケジュール表を見ながら、どの場面でどの服を着るのか、メイクやヘアはどうするのか、悩む時間、意外と好きなんです。 パーティといっても、室内なのかお庭なのか、時間帯は? クラシカルなムードの部屋か、モダンな空間なのか。さらに、パーティごとに提示される「ドレスコード」。それらを考慮しながら、ドレスの色やデザイン、質感、アクセサリー、ヘアスタイルやメイクを決めていきます。

☑フォーマルメイクにおすすめのコスメ

「フォーマルな場でのメイクは、ハイライトは極力入れずセミマットに、ベージュワントーンでまとめるのがいいと思います。このエクシアのアイシャドウは品があり、美しい」なめらかな感触で、まぶたにピタッとフィット。くすみ知らずの目もとに。エクシア アイカラー カンテット 13 6600円(アルビオン)

【2023年ランコムのプレスツアーでパリを訪れた】

昨年〝ランコム〞のプレスツアーでパリを訪れた際、初日のウエルカム・カクテルパーティのドレスコードは「joyful colors」。〝ランコムローズ〞を意識して、鮮やかなピンクのドレスを選びました。2日目夜のガラディナー会場は古城。白いヴィンテージのビジュードレスが引き立つよう、ヘアは根元から波打つようなウェーブをつけ、シンプルなひとつ結びに、メイクはワントーンのヌーディな仕上げにしました。 各国から招かれたジャーナリストやインフルエンサーたちの装いは個性的で存在感たっぷり。何より、各自がドレスコードを守りつつ、そのうえで、自分らしさやブランドへの敬意を美しく表現していて、見ているだけで清々しく、心地よい空間でした。

ジャケット15万4000円、Tシャツ2万3100円(マディソンブルー) スカート5万8300円(パハマン) ピアス8万5800円(ウノアエレ/ウノアエレ ジャパン) バッグ3万7400円(メアリ オル タナ/トゥモローランド) ブーツ7万5900円(AKI RANAKA/ハルミ ショールーム)

【マナーを学ぶと、自分のことも大切に扱えるようになる】

大人のマナーについて聞かれるとき、私は「一緒にいて気持ちいい、心地いい」「見ていて清々しい、美しい」ことがその根底にあるとお答えしています。ファッションやメイクのT POはもちろん、歩き方や視線、姿勢やちょっとした所作、発する言葉や語尾。あらゆるものに、「心地よい空気を纏う」。それが、大人のマナーなのではないかと私は思うのです。
とりわけ日本は、細かいお作法がたくさんあります。割り箸の割り方やお酒のつぎ方、お椀の蓋の開け方、お礼状の書き方……など、面倒なことも多いですが、知っていて損はない。いつなんどきでも、ガチガチにマナーを守れ、ということではありません。わかった上で自分なりのラインを決めることが大切だと思います。 最近マナーを学び始めた友人がこんなひと言を。「あらためてきちんとマナーを学ぶと、他人はもちろん、自分のことを大切に扱えるようになった気がする」と。これ、とても素敵な考えだと思いませんか? 今からだって遅くありません。今一度、基本的なマナーをおさらいしてみるのもいいかもしれません。

☑一家に1冊、マナーブック

「どっちだっけ? という具合に記憶が少しだけ曖昧なときはマナーブックで調べます。ネットの情報を鵜呑みにするより、信頼できる一冊が手もとにあるほうが安心できます」(神崎さん) 編集部のおすすめ2冊は、右_和洋中の食事のマナーの基本をわかりやすく解説。『これが正解! きれいな食べ方&マナーBOOK』1100円(宝島社) 左_いざというときに役立つマナーがこの1冊に。『この1冊でOK! 一生使えるマナーと作法』明石伸子監修1100円(ナツメ社)

☑季節の絵ハガキやレターセットを常備

「代官山TSUTAYAや鳩居堂へ行くたびに、季節の絵ハガキやレターセットを購入して、バッグに忍ばせています。いつでもどこでも、思い立ったときにすぐお礼状をしたためられるので本当に便利なんです」(神崎さん)


かんざき・めぐみ。1975年生まれ。美容家。最新刊『神崎恵のおうちごはん—さあ、なに食べる?』(扶桑社)、『一生ものの基礎知識 美容の教科書』(講談社)が人気、ほか著書多数。多くの女性誌で連載を執筆。3人の息子を持つ母。


撮影=菊地 史〈impress+〉 スタイリング=石関靖子 ヘア=shuco〈サード〉 インタビュー=田中美保 ※GLOW2024年11月号より。

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